著作隣接権の話から始まる「版面」についての赤松健さん(@KenAkamatsu)と山本直人さん(@sarnin)の話

「出版社は今後も『作家が書いた原稿を、使わせてもらっている』という感覚を持てるのか」「フォントにも著作権がある」「版面の全ページ買い取り?」等、興味深い内容です
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赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

最近、マンガを原稿用紙に描く作家が減ってきて、みんなパソコン上でマンガを描くようになっています。つまり「マンガ家だけが、マンガの原版を持っている」という状態ではなくなっているわけです。

2011-01-06 21:49:12
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

こういう状態で、出版社が「著作隣接権」を持つと、これはかなり強力だと思いますよ。最高画質の原稿データと、延々と続く権利とを両方持っているわけですから。殆ど共同作者と同義かと。

2011-01-06 21:50:00
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

それどころか、作者が後年、他の出版社からそのマンガの単行本を出すことを禁じたり、勝手に電子化することを禁じたりもできるように思います。そうですよね?>詳しい方

2011-01-06 21:50:21
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

「作者が描いた原稿を、使わせてもらっている」という今の出版社の感覚は、やがて無くなっていくでしょう。(だって、自分達のものでもあるし。)

2011-01-06 21:50:47
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

そんな中で、マンガ家の利益とか待遇って、どんな風になっていくんだろう。

2011-01-06 21:50:57
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

こういった不安を解消してくれないと、著作隣接権と言われてもねぇ・・・・・・。「いや、それは違うんだ」と言う出版社の方のリプライがあったら欲しいです。

2011-01-06 21:51:17
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

紙の場合は、原稿は作者の元へ戻ってきます。 RT@紙の場合は現行は手元に戻るんですか?

2011-01-06 21:54:12
@sarnin

@KenAkamatsu 私の職場ではそういう感覚はなかったです。私はデジタル、紙、両方してましたが、必要であればデジタルデータを提供してました。ただ、無益にではなく、それを版元に制作対価で譲る形です。きちんと対価条件を示して、でも版権は作家さんに預ける。そういう形です。

2011-01-06 21:57:13
@sarnin

これは契約書の内容によるのでは。RT @KenAkamatsu: それどころか、作者が後年、他の出版社からそのマンガの単行本を出すことを禁じたり、勝手に電子化することを禁じたりもできるように思います。そうですよね?>詳しい方

2011-01-06 22:00:53
@sarnin

赤松先生のTLで悲しくなる。別に出版社(編集者)は、作家を独占しようとは思ってないです。隣接権はあくまで作業対価の問題で、それを全て著作者がエライという形にならないようにという枷のはずなので。共同著作権の下になるのかし

2011-01-06 22:04:33
@sarnin

@KenAkamatsu 同じ版面の利用禁止権を持つだけで、新規版面の利用禁止権は持たないです。原稿の権利は作家さんのものですから。

2011-01-06 22:11:56
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

すると、写植を全て打ち直しすれば、出版社に無断で電子化できますか? RT@sarnin 同じ版面の利用禁止権を持つだけで、新規版面の利用禁止権は持たないです。原稿の権利は作家さんのものですから。

2011-01-06 22:16:52
@sarnin

@KenAkamatsu 出版契約が切れているものは問題ないです。電子書籍の契約がないものは、勝手で良いはずです。電子だけでなく、紙も同様です。

2011-01-06 22:19:41
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

タイトルロゴや白黒反転、色指定よるカラー原稿とか、サブタイトルとか、まだ色々あるんですけど・・・・。全部作り直し? RT@sarnin 出版契約が切れているものは

2011-01-06 22:20:48
@sarnin

@KenAkamatsu ただ、日本の特殊事情として、フォントに著作権があります。包括著作権を結んでいないと(オフシャルパッケージを買っていないと)文字自体がまずいかもしれません。

2011-01-06 22:23:26
@sarnin

@KenAkamatsu 版面が必要な場合は、その工程料金を含めて、版面を買ってしまえばいいと思います。少なくとも私の仕事場では、それをきちんと整理して(PDF&Indesign)どのようにも使えるデータでお渡ししてました。それは高い値段でもなく、普通の値段です。

2011-01-06 22:27:59
@sarnin

@KenAkamatsu 逆に原稿の指定による合成原稿は、編集側がきちんと集めて、作家さんに返さないといけないと思ってました。そのデータを僕らが潰れたら、作家さんに戻せるためにやってましたよ。

2011-01-06 22:29:35
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

@sarnin ヒット作の場合は、恐らくその版面で今後得られるであろう額と同額で買うことになるのでは?

2011-01-06 22:34:05
@sarnin

@KenAkamatsu そんなことはないです。印刷所に新規で頼むより安い値段です。もともとコミック1Pで印刷所が得る価格自体が数千円ですし。

2011-01-06 22:36:43
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

@sarnin じゃあ、私なんか、刷った次から版面を全部買い取っちゃいますが。著作隣接権が出来ても、それで全てOK?

2011-01-06 22:38:58
@sarnin

@KenAkamatsu 編集者的にはOKです。基本契約の問題なので。デザイナーさんとかをフォローして頂ければ問題ないかと。

2011-01-06 22:42:19
赤松 健 ⋈(参議院議員・全国比例) @KenAkamatsu

@sarnin ありがとうございました。(しかし、版面の全ページ買い取りなんか、連載作家がいちいちできるのかな・・・?)

2011-01-06 22:56:59
@sarnin

@KenAkamatsu 以前の仕事場でやっていたのは安いですよ(笑) ページ2千円にならない。単行本1冊で20万円以下。製版代としては安いです。で、必要に応じて私が電子書籍用の加工をして、画像化してお渡ししてました。ホントは、そこまでやって「おら!後は頑張れ!」なんですけどね。

2011-01-06 23:00:11
@sarnin

@KenAkamatsu あ!売るのは、販売会社だけです。絶版になって、作家さんが引き上げる際には、ネームレイアウトデータはNGですが、原稿のデジタルデータはお返ししてました。

2011-01-06 23:03:36
@sarnin

すみません。「買い取っちゃいますが、それでOK?」という話についてきちんと答えました。それで( )の回答はないと思います。 RT @KenAkamatsu: @sarnin ありがとうございました。(しかし、版面の全ページ買い取りなんか、連載作家がいちいちできるのかな・・・?)

2011-01-06 23:21:44