◇◇◇デイ・オブ・ザ・ロブスター／アウト・オブ・ザ・スペース◇◇◇

双海亜美･双海真美 @xenochara

苦しみだす幼女！ 「痛い！物凄く痛いよ!!」 「早く、早くその霧吹きを壊すんだ！」シルバーキーは優しく幼女の手を取る。 「イ…イヤーッ!!」幼女の両手が上から下へ振り下ろされ、霧吹きが叩きつけられる。 87

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軽い金属音が響く。だが霧吹きは壊れない！ 「01011ロブズィット10110!!」 シルバーキーは素早く立ち上がり、霧吹きを踏み潰そうとする。 「イヤーッ！」 またしても金属音。今度は大きく霧吹きが転がる。 88

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転がり行く先にはヒールのブーツ。 「ナンシー＝サン！」 霧吹きを踏みつける女性を見て、シルバーキーは叫んだ。 「イヤーッ！」ナンシーの足に光が集まり、徐々に霧吹きにヒビが入る。 そして、軽い金属音が響き、霧吹きが割れ、光の粒子になり、消える。 89

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「ドーモ、ハジメマシテ、かしら？シルバーキー＝サン。ナンシー・リーです。」ナンシーは握手を求める。 「あ、あぁ、ドーモ。ナンシー＝サン。シルバーキーです。」それに対してシルバーキーは戸惑いながらオジギし、気まずそうに体を起こして握手に応える。 90

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「とりあえず何が起こってるのか説明してくれないか？」 徐々に霧が晴れていく世界でまっすぐに上空の光を指差す。 「アレよ。霧のせいで隠されていた。」 徐々に光が黄金の立方体の姿を現す。 91

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「アレと同じのが外でも…いや、この外って言っても現実じゃなくって…もう複雑だなぁ！つまりその…あの真っ赤な街で同じことが起こってるってのかい？霧はなかったけど」 「霧じゃない」 「霧じゃなけりゃ何だって…いや」シルバーキーはロブスターツェッペリンを思い出す。 92

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「空飛ぶエビか！」「そうよ」「で、アンタはこれで外の…エビだらけの世界へ戻れるのか？」シルバーキーの問いにナンシーは首を横に振る。 「お互いの鍵を交換しましょ。私の姿は貴方に、貴方の姿は私が使う。」 「それは一体どういう・・・？」 93

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「互いの姿が、使い方を教えてくれる。自分の姿の記憶が…」いつの間にかシルバーキーは手に銀色の鍵を持っていた。そして、ナンシーも金色の鍵を。「本当に大丈夫なのか？」「赤い街の方がキケンじゃないかしら？」「それもそうだな。」お互いの鍵を交換する。 94

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二人は同時に空に向け鍵を掲げる。二人の姿が一瞬入れ替わり、それが０と１の光の列になり、空へと消えていく。 95

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デイ・オブ・ザ・ロブスター／アウト・オブ・ザ・スペース　４　終わり ５に続く #忍殺二次創作

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◇◇◇デイ・オブ・ザ・ロブスター／アウト・オブ・ザ・スペース　５◇◇◇ #忍殺二次創作

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（ロブすじ：ロブスティテュードされたナンシーを救うため、彼女の意識下、ロブスター色の街の中でナンシーを探しだしたニンジャスレイヤー。そこにナラク・ニンジャが現れる。シルバーキーはナンシーを救うためナンシーの更に深層意識へとダイブする。）

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ナンシーの額から0と1の光の列が流れだし、人型を作っていく。それはシルバーキーの姿を形成するが、その髪と忍者装束が徐々に金色に変化していく。同時にナンシーの園児服も0と1に変化し、黒いライダースーツを形成する。だがナンシーの髪とライダースーツが銀色に変色する。 96

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「ナンシー＝サン！無事だったか！」「えぇ。」シルバーキーが応える。「ナンシー＝サン？」ニンジャスレイヤーはまたしても困惑する。「分からぬのか、フジキド！そやつは先ほどのニンジャとは違う。そちらが男のニンジャだ！」ナラク・ニンジャがナンシーを指差す。 97

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「う～ん、どうやらそういう事みたいだぜ？」ナンシーが体を起こす。「つまり、私がナンシーということよ。」シルバーキー姿のナンシーが自分を指す。「しかし、女の体に入るっていうのも結構な違和感だなぁ…こんな事は今回だけにしたいもんだ。」ナンシー姿のシルバーキーが言う。 98

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「とりあえず、外に出ましょう。解決の為にはロブスターツェッペリンをどうにかしないと。」「そうだな。」困惑するニンジャスレイヤーを余所に二人は建物を出る。ナラク・ニンジャも続く。ニンジャスレイヤーも疑問を頭の片隅へと追いやり、3人に続く。 99

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ナンシーとシルバーキーは上空を見上げる。その時、ロブスターツェッペリンが赤く点滅しだす！4人は背中合わせにジュー・ジツの構えをとる。幼稚園の建物から園児達がズンビーめいた足取りで出てくる。おぉ、見よ！その両手が巨大化し、赤く変色していくではないか！ 100

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門の外にも赤く巨大な手の街の住人がズンビーめいて押し寄せてきている！街全体が、ロブスター・ズンビー・ジゴクと化してしまったのか!? ロブスター・ツェッペリンがアビ・インフェルノめいた禍々しき赤の漢字サーチライトを4人に向けた！ 101

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門の向こうから一人のロブスター・ズンビー化した男が大きく跳躍！4人の目の前に降り立った！だが何という事だ！その姿はロブスターである!! 「ドーモ、皆さん。ロブスターです。」門の向こうのズンビー達や、園児達も跳躍し、ロブスターと化す。 102

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「「「「「「「「「ドーモ、皆さん。ロブスターです。」」」」」」」」 ナムアミダブツ!!見渡す限り、ロブスター、ロブスター、ロブスターである!! 「ドーモ、ロブスター＝サン。ニンジャスレイヤーです。」隙のないオジギを返すニンジャスレイヤー。 103

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そして、心臓の弱い読者はしばしの間、目を背けてほしい！ ナラク・ニンジャは相手に恐怖を植え付けるかのように、ゆっくりとオジギしたのである！ 「ドーモ、ナラク・ニンジャです。」オジギだけで何たる禍々しさか！ 104

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「ドーモ、ゴールデンキーです。」シルバーキー姿のナンシーが優雅にオジギする。 「ドーモ、シルバー…クイーンです。」ナンシー姿のシルバーキーが言葉に詰まりながらも応える。 「「「「ロブスター殺すべし！イヤーッ!!」」」 4人の声が重なる!! 105

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シルバークイーンとゴールデンキーは体のあちこちから発光しながら次々襲い来るロブスターを爆発四散させていく！ケリ・キック、トモエ投げ、イポン背負い・・・流麗な流れで光の風となりロブスターの海を泳ぐ二人！ 106

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「グワーッ！」それに対し、『この世界の』力を使い果たしたニンジャスレイヤーはロブスターに苦戦していた！ジュー・ジツによってこの世界の物に叩きつければ相手にダメージを負わせる事はこれまでの戦いで分かっている。だが数が多い！襲い来る十数本のハサミに手も足も出ない！ 107

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同時に数本の大きなハサミが振り下ろされようとしている！だがこの世界では対応しきれない!!アブナイ！ 「「「「イヤーッ！！！！」」」」「イヤーッ！」黒い影がハサミを受けきった！その手にはヌンチャクが！「奈」「落」の文字が禍々しく光っている！！ 108