塚本版映画『野火』感想など
- okura_mikura
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太平洋戦争に興味を持って資料を買いながら調べていくとカリバニズムの問題は必然的にぶつかってしまう。
2015-08-26 22:50:02『ドローン・オブ・ウォー』(10/1公開)、テロ組織に対する無人攻撃機による先制自衛を描く。想像力と実感のない殺戮が心ある人の心を蝕み、心ない人間をさらに残酷にする。自分たちを守る大義を前に、ゲーム感覚で無関係な人も含めた他人を気軽に消していく。これは何かに似てやしないか?<続>
2015-08-27 08:36:52<続>映画は、かつてないほど極めて淡々と爆撃のシーンを描く。ドローンから撮影したズーム映像をモニター越しに見つめる。ミサイル発射ボタンひとつで粉々に人生を破壊する様子を兵士たちは地球の裏側からコーヒーを飲みながら見守り、勤務を終えて、自宅にアメ車で家族のもとへと帰っていく。<続>
2015-08-27 08:42:04<続>たとえば『野火』が描いているのは苛烈なまでの戦場の悲惨さであり、観ることで善なるトラウマを植え付けられる。一方『ドローン・オブ・ウォー』で観客が見つめるものは、想像力の欠如への恐怖である。それは気がつかないうちに我々を壊していく。『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督作品。
2015-08-27 08:56:14野火 と ひかりごけ は高校の親友らと誰が言い出したでもないのに読書会みたいになって読んで、て言っても語り合ったわけでもなく、残酷描写を愛でたりもせず、それぞれ静かに、トラウマを深く心に沈めたんでした。長く永く忘れないものとして。
2015-08-27 09:15:20昨日見た『野火』は大変良い映画であった。南方での末期戦を正面から捉えている。でも予備知識があるとないとでは随分解釈が変わると思う。フィリピン方面での緒戦の勇ましさと末期のみすぼらしい様のコントラストを知っているとより趣深い。
2015-08-27 11:51:24脳裏からいまだに「野火」が離れないので、これを「野火」ショックと名付けて広めたい。 リリー・フランキーのあのシーンの笑顔が……! 笑顔が……!
2015-08-27 12:02:47なんとなくなんだけどさ、1990年代末までは、なんだかんだいって「丸」別冊をはじめとするコアな軍事書籍が結構出ていて、フィリピンやビルマ、ニューギニア戦の末期で何が起こったのか、マニアニックな人々は把握していて、ネット上でも話題になっていたわけ。でも、さいきんはそういうものの(続
2015-08-27 12:08:43(続 流通そのものがなくなって、古本屋でも見かけなくなって、ネット上でも話題にのぼりにくくなった。そういう間隙を「野火」は直死の魔眼を使ったコークスクリューナイフで切り裂いてきた感じがある。
2015-08-27 12:12:06子供の頃から日本軍の悲惨なジャングル戦記やらレイテ戦記とか読んでた身としては、野火は見に行かなくてはならない映画っぽいですが、関東在住でも見に行くのが大変です
2015-08-27 12:31:40『野火』圧倒的。表現したいものがあって撮りたい物語がある映画はやはり素晴らしい。なぜならそこには闇(The horror)がある。そして映画には、闇で闇を照らす力がある。ちょっと誤解を招く表現かもしれないけれど、めちゃくちゃ「面白い」よこの作品。凄く興奮してしまった。
2015-08-27 14:19:36観念的な作品だったり、強い反戦メッセージが込められた作品だという先入観がある人もいるかも知れません。でもぼくの印象は少し違いました。「本当にあった怖い不条理」「現実にあるトワイライトゾーン」。なにより声を大にして言いたいのは(不謹慎かもしれませんが)めちゃ面白い映画だということ。
2015-08-27 17:39:35「野火」の副読パンフ「塚本晋也×野火」を読了。いろいろ感想はありますが、一番胸を打ったのは冒頭の塚本監督による序文でした。「野火」の公開日数が限られている中、ひとりでも多くに興味を持ってもらいたいので、その一説を以下にご紹介します(続 pic.twitter.com/dYyRvM5U9p
2015-08-27 22:26:08(続)(以下抜粋)「映画は一つの結論に持っていくものではありません。「こんな恐ろしいことになるのは絶対に嫌だから強い国になろう」と思う人がいるかもしれないし、あるいは「こんなことは嫌だから、どうすればケンカせずに話し合いで解決できるか考えたい」と思う人もいるかもしれません。(続
2015-08-27 22:27:58(続)それぞれの自由です。でもこんな恐ろしいことに近づくのは絶対に嫌だという大前提は感じて頂きたいです。実際の体験者が少なくなるにつれて、その大前提が危うくなりつつあるように思います。それが恐ろしくて、戦争経験者にインタビューをし、この映画を作りました」(抜粋終わり)
2015-08-27 22:29:07@murajidash 四の五の言わずに見ろ、というのがMURAJIさんのような人への答えですw
2015-08-27 22:29:36@murajidash 渋谷ユーロスペースなら、イベント後でもやっているみたいですよw
2015-08-27 22:33:47RT 「野火」僕も先日、ユーロスペースにて観てきました。この映画は、「今」観ておくべき作品です。それはDVDではなく、映画館で観なければ経験できない映画体験というものがそこにあるからなのです。
2015-08-27 22:39:27『野火』つづき。観念的だったり声高なメッセージが込められた作品という先入観がある人もいるのかも知れない。そうではなかった。メッセージやテーマに正当性や意義があるから……などといったヌルさはこの作品にはない。
2015-08-27 23:00:32ところで「野火」でちょっと補足。「今、劇場で観るべき」というのは、まず前提として「すごい面白い映画」なので、映画館で観とかないと「もったいないよ」という意味でもあります。すさまじく恐ろしい世界がそこで繰り広げられる。しかし、その物語は本当に、とてもおもしろいのだ。
2015-08-27 23:10:36@ryoshigami 「SF作家からみる野火」とかすげー聞いてみたいんですが(笑) なんにせよ、素晴らしい映画です。
2015-08-27 23:12:39