パズドラ物語(01)：我らと　したのもの

まるん @ma_run_n

【公式死体蹴りのせいで、鬱設定入っっちゃったロキさん視点の話です】 模索は神への疑問から始まった。 情報を知れる力のせいか、私は生まれて一度も“神”である事を自覚してないだろう。 同時に来たフレイが進化しており、 直ぐチームにありつけ、その差を妬んだ。

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時間掛けてようやくチーム率いた時、 育成素材を集めた見返りで、フレイらに良いように使われ、 そう…　気付いたらより火力出せる神共が氾濫し、 我が両スキルに匹敵したり、凌ぐ者が次々現れ、 一族の力はそんなものかと知らしめられてきた。

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フレイのスキルレベルは最大になったのに、私は未だ上げれてない。 上げれる者、一族と同等か凌ぐスキルを持つ者に遅れをとるばかりだ。 同じスキルを持ったダンプティーは幻獣枠で、更にその進化後が可愛くて、一族が餌にされた話も聞く。 そんな神、他にいるのか？

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主に乱用されながら、皆を引っ張れては来たが、 力の限界も感じる。 また、私には力が溜め込まれている。 手堅く高火力を出せる神が来たら、 餌にされるのではないかと危惧した頃もあったが、 主を先に進ませる為ならば、覚悟する時なのかな。

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トリックスター 彼らは型を破ってでも、自由を求めていたのかな。 重なった制約で縛られている我に、相応しい原典なのか…？ だから、それもどうでもいいとしか思えぬようになった。

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誰かのBOXの角に座り思いふけった。ある声まで アスタ「お呼びよ。またあの天海神攻略。 BOX内部には居ないし、無駄手前掛けさせるんじゃないわっ リーダーならしっかり導いて。」 ロキ「…　ほう、なら君も従えよ。目にものを見せようぞ。」 魔王連れた彼女の前に降り、入り口へ飛び去る

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アスタ「(小声)本当っ　ふらふらして神らしくないわ。」 魔王「…(小声)でも、だからこそ、気楽に付き合えるのだな。 共にここに来た時から。 共に攻略して、何かしらで盛り上がって楽しいし。 皆もそう思ってる。」 アスタ「…まあねぇ　それが無いと、ここ面白い事少ないし…ね。」

まるん @ma_run_n

神である事や伝承なんかはどうでも良い。 この制約に固められた檻の中で、 どれだけ楽しめるかだ。 主人の手中とドロップの力に縛られた我々が、出来る事は限られている。

まるん @ma_run_n

敵を前にしながら、ダンジョンを、前に突き進む事しか出来ない。 後退は許されない。 倒すか、力尽きるかしかない。 だから、全て先を阻む者が消えた風景は、格別だ。 我が手で掴める、限られた至高。 我が手で主を導き、もっと行き着きたかった。 知らぬ境地へ。

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気弱な吸血鬼…　君が究極進化すれば、私に近づくな。 この先、我が力が通用する所は限られるだろうが、 主に使われるまで、 行きつける所まで、付き合おう。 存分に楽しもうじゃないか。 その後の事は、分からぬ。 もしもの時は　　…頼むぞ　　　　主を先へ…。

まるん @ma_run_n

一年…一年間、存在出来た事に、何故か浸る。 自身の力でBOX内の光を消した一切光の無い闇の中、宙に浮き体を丸めて眠っていた。闇から産まれた身にとって、本来なら落ち着く筈だった。 夢を見た。　良い夢ではない。 別の者に喰われた夢だ。 たまに、毎回内容も異なるのを見る。

まるん @ma_run_n

母なる闇に包まれる感覚を人で例えると、 産まれる前に羊水の中にいる感覚かも知れぬ。 たまたま、失われた記憶を呼び起こすのか…？ …今まで、私は　喰われてばかりだったのか…？　 リーダーで使われる事も、今は奇跡やも知れぬ。 ここでは…望んでた事は出来ていたのかも知れない…

まるん @ma_run_n

気になる事がもう一つある。 思い起こそうとすればする程　…思い出せない。 合成された記憶はあっても、細かい事が思い出せない。 魔王に聞いたら、彼は意識しないのもあるが、全く思い出せなかった。 そもそも、我々は主を先に歩ませる為の消耗品のようなもの。 ある仮説を立てた。

まるん @ma_run_n

合成は主の意思で行われる。 関わり強い者同士だろうと構わずな。 だから合成されたモンスターの記憶は皆から消されるのではないか…？ …おそらく、主がコインを払った時の処置に含まれるだろう。 関わり深い者だろうと、その記憶を失い　"ただの餌"にしか見えなくなるのではとな。

まるん @ma_run_n

…それが本当だとしても、今は引っかかる事無くなく感じる。 私が楽しみたい為に、あの手このてでパーティーに仕立て上げた手駒共。 彼らがいてこそ、私が存在した“事実”は消えない。 私の変わりに主を導きもするだろう。 ならば、中途半端に記憶が残り迷いに繋がられても困る。

まるん @ma_run_n

色々思い返すうち、呼ぶ声。また＋集めか… 試されるように様々な者と組まされ、今も使われる。 サブ不足で暇している執行者も加わった。 主がこのまま先を目指さないのも困るが、今はこの時を楽しむとするか。 生誕一年で書いた何か。…こうゆうの思い付くものも扱いの悪いせいだっ

まるん @ma_run_n

“手駒は、我が存在の証” この結論を見出した時、手駒が傷付くのが無性に許せなくなった。 身体を捻った時、負った古傷が疼いて思わず抑えた。 敵の攻撃を自分に引き付けるように戦い、 大分付いた傷も安いものだ。 どうせ何れ消えるかもしれぬのだからーー。

まるん @ma_run_n

ここに来る前も既にいた同族に喰われた夢を見た。 …それも、実際は夢だったのか…？ 合成されてきた記憶の積み重ね　なのか？　 合成か売却後、同族に転生でも繰り返すのか？ しかし、他者からこのような事は聞かない。 同じ境遇を辿るモンスターは星の数ほどいるだろうに。

まるん @ma_run_n

主を先に導くのに我が力不足になった判断ならば、この身と主に蓄えてもらった力、全て掲げよう…　それが役立たずになった我が唯一出来る事…　　でも、往生際悪い事かもしれないがこれだけは願いたい…　我を忘れないで欲しい。　それ以外に、何も残るものがないから…

まるん @ma_run_n

また、夢を見た。　 ある者のチームの中で幾多のダンジョンを進んで来た。苦楽を味わい、よく厄介になり、共に大量の＋を与えられ、主からも信頼されているとも思っていた。　 だが突如、産みの大元がその者のスキルに自分と同じ効果を与えられ、他に入るチームも無く“不要"と見なされた。

まるん @ma_run_n

そりゃそうだな…　闇のリーダー格は大体強化スキルを持つ。あの御方が私にとって貴重な希望だったのだ…　 主は最近新たに手に入れた、強力な変換スキルを持つ者に私を合成しようとする。近くに複数のメタドラ系。私は、それ同等の存在に成り下がったのか　と思った。

まるん @ma_run_n

主がコインを払い、合成の為の処置を施された影響からか、喰われる時は怒りも憎しみも、それから逃れんとする抵抗心や命乞いしようという感情は大体失せている。　目覚めた時に残るのは、虚しさと、「喰われた」事を思い起こして生まれる「恐怖心」といったところかな。