- ryojikaneko
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昨日の研究会、フリーデンの研究を踏まえつつ、New Liberalism をめぐる諸概念のモルフォロジー。まず参照すべきは『多元主義と多文化主義の間』( waseda-up.co.jp/economics/post… )の第一章と『社会思想史研究』38号所収の寺尾論文。『…の間』はとてもいい本。
2015-09-21 05:50:02フリーデン、思想史方法論に(かなり独自の)概念分析の方法を持ち込んだひとという評判のようで、wikipedia にもその詳細が書かれている。個人的な印象としてはあまり面白い方法論ではないが。 en.wikipedia.org/wiki/Michael_F…
2015-09-21 05:52:21概念史好き好きのフィンランド人によるフリーデンのインタヴューが academia で読める。>"The World of Ideologies: An Interview With Michael Freeden" academia.edu/4101817/Syrjam…
2015-09-21 05:58:09とはいえ、やはりフリーデンのニューリベラリズム研究については、The New Liberalism: An Ideology of Social Reform (1978) がイギリス社会政策思想史研究において占める位置付けを確認するところから始める必要があるような気が。
2015-09-21 06:01:1870年代というのは社会政策思想史におけるリベラル・イングランド(「自由党政権下のイギリス」とでも訳すべきですかね)をめぐる議論が盛んになされた時期で、コリーニの『リベラリズムと社会学』はネガティヴな評価を下した書。フリーデンはどっちかといえば肯定派。
2015-09-21 06:04:12このあたり、もともと不勉強な上に、ここ数年は全然勉強できてないのだけど、この共同研究では昔こういう話を。 hpt.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/c… hpt.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/2…
2015-09-21 06:07:05寺尾さんとか馬路さんとか優秀な若手ニューリベラリズム研究者が現れたという事情もあって、もうわたしが何かできる余地はないのかなという気にもなっていて改めて勉強する可能性は低いのですが、昨年度末にはこういう書評を書いたでござるよ。 odg.la.coocan.jp/pdf/odagawa201…
2015-09-21 06:11:22以前もつぶやいたのたけど、英文学のひともこのテーマに関心をお持ちの方がいらっしゃる模様。『日本ヴィクトリア朝文化研究学会会報』の最新号掲載の高田実さんの「学会動向:19世紀末イギリスにおける「社会」の再建と理想主義」とか。 vssj.jp/newsletter/nl-…
2015-09-21 06:14:47研究会的には、今回もまたスペンサーの評価が宿題になった感じ。個人的にはふじた君を呼んでご報告をお願いしてはどうかと考えている。とりあえず「進化社会理論とマルサス」とか。 vssj.jp/journal/7/fuji…
2015-09-21 06:36:39わたしが道楽で読んでいるようなものを、若い世代は緻密に、きっちりと勉強していて、ああこれは全然敵わないなと心底思う。正直なところ、そろそろ引き際を考えなければならない時期かもしれない。
2015-09-21 06:46:38@odg1967 フリーデンの方法論は『政治理論入門』が出たおかげでアクセスしやすくなったと感謝しております keio-up.co.jp/kup/sp/seijiri…
2015-09-21 08:23:47@mori_tatsuya 情報ありがとうございます。てらおさんに伺ったのですが、もりさんとかいのうえひろたかさんとかばじさんとかと一緒に研究会なさっていたそうですね。なんとまあ豪華なメンバー。ひとり田舎で趣味のように研究しているようではとうてい適わないなと思った次第。
2015-09-21 10:46:34@odg1967 イギリス理想主義の勉強会、私などは外野で勉強させて頂いただけなので勿体なく思っておりました。
2015-09-21 11:48:21@mori_tatsuya いや、気鋭のバーリン研究者が常駐するイギリス観念論研究会、素敵だと思います。うらやましい。
2015-09-21 11:50:25@odg1967 あの研究会に出ながら英国自由論の章を書いていたわけですが、19世紀のほうに引っ張られつつ結局その部分は勉強が間に合わずボツにしたのでした。あのとき小田川先生には原稿を読んで頂いて本当に感謝です。
2015-09-21 11:59:38@mori_tatsuya 『多元主義と多文化主義の間』( waseda-up.co.jp/economics/post… )第七章のご論攷ですね。この本、昨日の研究会でも紹介したのですが、知名度がいまひとつです。執筆陣は豪華だし、内容も面白いんですが。もうちょっと派手なタイトルがよかったかも。
2015-09-21 12:16:55地味なタイトルで損をしている論文集としては『政治概念のコンテクスト』( waseda-up.co.jp/economics/post… )もありますな。版元情報をみれば分かりますが、これも素晴らしい論文集。ケリーさんの「功利主義」が日本語で読めるわけだし。
2015-09-21 12:20:07