OVERSは考える　図書館問題と意思の疎通について

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選書の問題に関して言えば、「図書館に選書されるべき本」という、極めて難しいテーマになってしまうのですよね。 私は、専門家ではないので、こういったデリケートな部分には立ち入った意見はしがたいです。

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私がそもそも、図書館問題に関心を抱いた原点は「Tポイントカード」です。 読書事実、読書履歴は、守られるべき秘密だと私は考えます。

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議会の問題。市役所の対応。政治家として、公人としてのあるべき態度や言動、そして資質。 贔屓にしている企業への入札なしでの随意契約。 天下り。 様々な問題が見え隠れしています。 個々の問題を関連付けている根底にあるものは、 首長と議会の体質と、CCCの思惑でしょう。

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次から次へと問題を発見し、指摘し、取り上げ、事実を積み重ねてゆくみなさまの活動と努力には尊敬します。 問題が多く、ひとつの議論へとまとめることが難しく。 しかし、個別の問題を個々に語ろうとすれば、それぞれの問題が密接に関連している。

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何も知らない人にしてみれば、 「彼らは一体、何をそんなに熱心に図書館や武雄市、樋渡氏について取り上げるのだろうか」 そう思われることでしょう。 問題意識を理解できていない、あるいは感じていない人に対して この問題の本質を伝えることはとても難しいことです。

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語ることのできる問題や表面的に現れているものは多いです。 しかし、根底にある「本質」を伝えることはとても難しいと私は考えます。

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先に言っておきますが。結論はないですよ。

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なぜ、読書事実や読書履歴を知られてはならないのか。 なぜ、図書館には広範に渡る多分野の書籍、古い書籍や高額な専門書があるのか。 公共が担うべき役割とは何か。 図書館の果たしている役割とは何か。 ポイントカードが収集している情報がどのように利用されているのか。

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こういった話を伝えるのはとても難しいことですし。 相手に理解してもらうためには、まず相手を理解しなければなりません。 本当に難しいことだと思います。

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私は常々感じていることなのですが。 自分ありきで、「〜〜はいけないことだから、やめましょう」と主張したり。 「〜〜に賛成（反対）する」と述べることと。 相手を理解し、相手に伝わるように物事を伝えることはまったく異なることだと思うのです。

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自身と異なる考えを持つ相手に対して、自身の考えを押し付けるだけでは。 意思の疎通とは言えないでしょう。 なぜなら、前提が異なるからなのです。 意思の疎通においては、まず。 前提を確認し、整理する。 意見と人格は異なる。

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そして。 意見は伝えることに意味があるのではなく、理解してもらうことに意味がある。 相手が自身と異なる考えを持つことは当然のことです。 そして、異なる考えがあることを肯定することから、スタートラインに立つ必要があります。

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昨今の風潮を見ていると。 右か左か、賛成か反対か、あちら側かこちら側か、敵か味方か。 自身と異なる意見であれば、相手の人格をも同時に否定する。 批判に対して批判で返す。 相手の意見を理解せずに、自身の意見を押し付ける。 あるいは、相手の意見を真っ向から否定する。

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こういった、一方通行のやりとりが多いように感じられるのです。

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あなたの考えを理解したい。 だから、あなたの意見を聴かせて下さい。 あなたの考えを理解しなければ、私はあなたに対して、私の考えを理解できるようにお伝えすることはできないでしょう。 異なる考え、立場ではありますが。 お互いに意見を交換し、理解を深めましょう。

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それが、意思の疎通というものなのではないでしょうか。

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綺麗事や理想論なのかもしれませんが。 否定に対する否定、それが意思の疎通であるとは私は考えません。 相互に理解をした上で、意見は意見。人格は人格として、意見を交わすこと。

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言うは易し、行うは難し。 私自身も、実行できていることではありません。

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今一度。 「あなたにとっての図書館とは」 「私にとっての図書館とは」 そこに立ち返って、互いの立場や考えの違いを理解することも必要なのではないでしょうか。

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気の長い話、周りくどい話、ただの綺麗事と思われるかもしれません。 しかし、表面的なことだけで互いに否定しあうことでは相互の理解には至らないのではないかと思うのです。

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小学校や幼稚園ではないのですが。 「なぜ、それがいけないのか。」 「なぜ、それがただしいのか。」 その、そもそもの「なぜ」の部分を互いに理解しないまま意見を交わしても表面的なものでしかないと思うのですよね。

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連投失礼しました。 結論のない、あやふやな話ですが。 少しでも伝わるものがあれば幸いです。

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やはり、私の考えは甘いのでしょうね。