私の記憶が何を隠していたのか、今やっとわかった/狂気は先祖伝来一族の血に流れていたのだ/私への遺産/私の宿命…(中略)…私はドラゴンの花嫁。未亡人の息子(バットマン:アーカム・アサイラム完全版より)
2010-12-20 15:18:32「絵描きや音楽家が創作に没頭するとか、スーパーヒーローに憧れるだとかと多分同じ理由は私はパルクールを始めた。当初はその名も知らないで、部屋の窓から出てはビルやマンションの上を飛んでいた。」
2010-12-23 11:50:40「地上にはあんなに人が歩いてるけど建物の上を飛ぶのは誰もいない、ここに居るときだけ私は自由になれた。あらゆるしがらみから解放されて、鳥になったような気分だった。」
2010-12-23 11:52:10「ある日、私は飛び移るのに失敗して落ちそうになった。跳んだ距離が少し足りなかったと思うけど、小さな判断の誤りでさえも死を招くのがパルクール。一瞬時間が止まったような気がした。傍に人じゃない誰かがいたようないたような気がした。」
2010-12-23 11:57:08「多分『死』っていうものはそういうものだと思う。頭が真っ白になって、ああもう死ぬしか無いんだなって思った。そういう状態になったら誰でもそう考えると思うよ。」
2010-12-23 11:59:51「何が起こったのかしばらく分からなかった、全然状況が飲み込めなかった。目の前に居るのは何なのか?スーパーマンか?ハルクか?夜だったのもあってしばらく検討がつかなかった。まあ、混乱してたしね」
2010-12-23 12:06:52「ちょっと怖かったけど、でもこいつは超イカしてる!って思った。まあキラークロックは好きなヴィランだからっていうのもあるけど、見た目が強そうだったからさ」
2010-12-24 06:00:57「かなり後になって知ったけど、どうやらアイツは私の影から出てきたらしい。天気が悪くて外に出られない時はいろんな話をした。自分の影に向かって話かけるなんて自分で考えても奇妙なものだけど、でもアイツは私にとって良い話相手だよ。唯一の理解者だった」
2010-12-24 19:24:37世界が爆発する/掴まるものは何もない/錨もない/恐怖にかられ、私は逃げ出した/狂気の館の中を闇雲に走った/祈る事すらできない/私には神がいないからだ(バットマン:アーカム・アサイラム完全版より)
2010-12-25 14:19:48「親父は家族をただの道具だとしか思ってなかったし、母が父をそう見ていたように、私も母をただの金鶴だとしか思ってなかった。それに彼女は空虚な有神論しか語らない。親に対する尊敬だとか愛だとかいう感情はほとんど無くなってたよ。」
2010-12-25 14:02:23「怒る瞬間って一気に血が沸騰して頭がカーっくるじゃん?それから叫んだり暴れたりするじゃん。ところが私はそれをしなかったのさ。いや、正しくは『した』んだろうけど、私じゃなくて、キラークロックがやったのさ」
2010-12-25 14:05:23「気づいたらすっごく静かになってた。夢から目が覚めるみたいに…。ずっと足元と、あと手元を見てて、顔を上げたら血塗れのクロックが居たんだよ。」
2010-12-25 14:08:13「アイツはさ、『ほらよ』って言って心臓を片手に一個持ってたの。ぼんやりとした頭で、それ誰の?って聞いたらお前の嫌いな奴のだよって言った。どっちのだろうって思ったけど、どうでもいいことだったから考えるのはやめたけど。」
2010-12-25 14:10:06「まあ、とにかくそういう訳で私はアイツと二人で気ままに跳んだり暴れたりして過ごしてる。二週間以上同じ場所にはいない。あちこちアパートやらマンションの空室を転々としてるけど、悪くはないと思ってる。これが自由ってもんだからさ。」
2010-12-25 14:14:08「精神的にボロボロになると私は身体も上手く動かないから、私はクロックに背負ってもらって家を飛び出した。それから三十分か一時間くらいそれが現実なのか夢なのか見境がつかなかったから、そんな状態で跳んだら確実に死んでただろうしね。」
2010-12-25 14:12:14「新しい名前を決めるのはそりゃ悩んださ。自分を表すものなんだからね。でも、クロックと一緒にああでもないこうでもないって話すのは楽しかったよ。赤ん坊が生まれる時の気分もああいうものなのかな?」
2011-01-02 03:25:55「ランナー、ランナー・デレズ。リレズでもよかったかなって思ったけど、デレズのほうがなんか字面もいいしさ。自分を分解、解体したって意味で、d,e,r,r,e,z,dで、デレズ。クールでしょ?」
2011-01-02 03:32:34