おやすみ、暗闇だけを愛してる

寝る前に別アカウントでぼちぼちと書き溜めていたものをまとめました。 2013.05.09~2015.07.19
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@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇だけを愛してる。

2013-12-13 02:51:58
@SighsAndRibbons

削れていく音が、暗闇に響いている。磨くには粗過ぎたやすりが凹みを何度も何度も行き来して。細く、細く、そうすれば……? 願望を溢すことすらためらって、消しゴムでなぞった。小さく、小さく、そうすれば。削りカスが床を汚していく。こんなの、見ないで。おやすみ、暗闇だけしか、あいせない。

2013-12-15 04:47:15
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇だけはそばにいて。

2013-12-16 05:11:57
@SighsAndRibbons

なにもかも、なんて無理だ。この手のひらの届く範囲さえ、きっとすくえないから。それでも、なんて、言えないんだ。僕の手を掴みに来て。握り返すことならきっと、出来るはずだから。おやすみ、暗闇の中で待っている。

2013-12-21 03:10:42
@SighsAndRibbons

さよなら、を告げるには、きっと何か、が必要で。何もないから、さよなら、さえもなかった。ただ惰性のように続いていく時間が、かなしい、と気付くことさえもさよならに近付く。何もない。何もない。何も、ない、よ。だから、さよなら、も出来ない。麻痺した瞼を閉じる。おやすみ、暗闇だけが有った。

2013-12-24 02:45:45
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇と手を繋いだ、

2013-12-26 02:55:00
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇だけは触れさせて、

2013-12-28 05:55:35
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇だけしかいらないの、

2014-01-02 04:19:11
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇だけの淵に立つ

2014-01-03 02:32:17
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇に辿り着くまで終わらない、

2014-01-06 05:11:26
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇が吐く嘘に耳を澄ませる、

2014-01-09 03:25:29
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇だけを待っていた。

2014-03-04 02:59:32
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇に飛び込みたい。

2014-03-07 04:10:29
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇に身投げする

2014-03-08 03:54:36
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇だけを愛してる。

2014-04-20 00:34:31
@SighsAndRibbons

夜に置き去りにしていく僕を、朝に辿り着いた僕が見つめている。漕ぎ出した舟の通る路をまだ知らない僕と、知ってしまった僕。しあわせ、は、どちらにも形を変えて存在した。僕らはしあわせだ。繰り返し繰り返し、呪いをかける。しあわせを乗せた舟は泥濘の空を往く。おやすみ、暗闇だけを迎えにゆく。

2014-04-22 02:01:51
@SighsAndRibbons

見つからない言葉に溜め息を繰り返した夜に、朝へと繋がる路だけが落とされていた。拾い上げることを躊躇った指先にもうペンは握られていない。今夜はもう、諦めたんだろう? だったら、拾うしかない。踏み出した足がひんやりと冷たい。朝は、冷たいのが良い。おやすみ、暗闇に言葉を置いていけない。

2014-04-30 01:52:32
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇のなかで持っていて。

2014-05-03 02:41:27
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇だけはそばにいて。

2014-05-10 03:57:59
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇だけなら愛してる。

2014-05-12 03:09:31
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇に愛されたい。

2014-05-13 04:50:26
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇の底に溺れてる

2014-05-14 03:10:48
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇だけを愛してるから。

2014-05-16 04:27:49
@SighsAndRibbons

おやすみ、暗闇と共に横になる

2014-05-18 01:20:57
愁夢 @s_shumu

嘘と嘘を混ぜ合わせた虚骨の城は 止まりかけの独楽のように揺れている その上に日常を敷いた僕の物語はなぞっても目が廻るだけ 崩壊という結末を迎えなければ 正しい回転を取り戻すことは出来ない 目を廻したひとの瞼に触れる 朝の光に城は耐え切れず溶け消える おやすみ、暗闇だけに愛されたい

2014-05-20 04:31:33
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