親にもらったDNAを修復するなんて! ~DNA修復~
ウィキペディアは色々言われるけど、生物学のところは結構頼りになるのよね。
ノーベル化学賞のすげー詳しい解説がインターネットにあった / “DNA修復 - Wikipedia” htn.to/kE25i7N
2015-10-07 20:46:24@Butayama3 本当に「そのためか?」と言われると、答えはないのだけど、2本あるおかげで、片方に傷が入ったとしても、もう1本が無事だったら「情報」は保全されるので、傷の部分を取り除いて相補的な核酸塩基で埋めてやることが可能。そういう仕組みが、一本鎖修復。
2015-10-07 20:46:45@Butayama3 んで、同じ「一本鎖修復」でも、入った傷の大きさとか程度で、修復方法がいくつかあって、それが今回受賞した、塩基除去とかヌクレオチド除去とか、ミスマッチ修復と思えばOK
2015-10-07 20:49:09@y_tambe 間違えたり壊れちゃったら取り替えればいいだけじゃーんとか思った…けど。
2015-10-07 20:57:04@Butayama3 こうした「小さな傷」の原因になるのが、紫外線とか活性酸素……やっててよかった、フリーラジカルの話。紫外線は、僕ら普段から浴びてるし、活性酸素は、空気に触れたり、細胞内でミトコンドリアが呼吸とかするときにも発生する。活性酸素を減らす仕組みは備わってるけど(続
2015-10-07 20:57:27@Butayama3 承前)全部が全部、さばききれるわけではないので、それがラジカルとなってDNAと反応しようとすることで、結果的に傷を付けることになったりする。
2015-10-07 20:58:34@Butayama3 今回のように「傷が入る」ってのは、比較的「どこがおかしくなってるか」わかりやすい方なのね。ラジカル反応とか、そんなので生じる「変なヤツ」は「普通のDNAにはない分子構造」だったりするから。
2015-10-07 21:00:54@Butayama3 「間違えた」って場合。例えば二本鎖が「ATCG / AAGC」とかなってた場合、「二本のうちどっちが正解か」つまり「ATCG / TAGC」と「TTCG / AAGC」のどっちが正解かは、二本鎖が出来上がった後ではわからないけど、複製中なら鋳型があるから判る
2015-10-07 21:09:30@Butayama3 複製中に、新しく作っている方のDNA鎖に、元の「鋳型」になる一本鎖DNAと違う塩基がくっついたら、それを外して付けなおす。これが「校正修復」で、さっきの3つとは違うけど一本鎖修復の仲間。
2015-10-07 21:12:12@y_tambe いろんな修復方法があるのねえか。 いろんな壊れ方があるからなのかしら。
2015-10-07 21:30:11あ、ここでがん細胞の話が。
@Butayama3 癌の治療に放射線照射を行うケースがあるけど、これは強い放射線でDNAの二本鎖切断を起こすのが目的。分裂がさかんな細胞のDNAに二本鎖切断がたくさん起きて修復が追いつかなくなると、アポトーシス(細胞の自殺)を起こす。それを利用して増殖が盛んな癌細胞を殺す。
2015-10-07 21:48:13@Butayama3 抗癌剤の中にも、二本鎖切断を起こさせるタイプのもの(シスプラチンとか)がある。でも癌細胞の中に、DNA修復に関わる遺伝子に変異が生じて、修復能力が高くなってるのがいると、照射や抗癌剤が効きにくくなる。
2015-10-07 21:50:55