2015年10月8日の #作家軽飯

次はどんな出会いと料理が作家たちを待っているのでしょう。
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同志カルロ・ゼン@〆切が苦手 @sonzaix

というわけで、何となくではあるが、大切なやる気を取り戻したし、キャラクターたちの気持ちの描写も上手く行くだろう。(多分) 同業の先生の会話もよい刺激になった。(確実に) さぁ、原稿だ! でも、おなか一杯で眠いから明日から本気出すべきだろうか? #作家軽飯

2015-10-08 22:38:53
同志カルロ・ゼン@〆切が苦手 @sonzaix

というわけで、ラノベ作家もたまには文化的に豊かな背景の食事をモグモグ、パクパク、ゴックンとするわけです(`・ω・´)ゞ それが #作家軽飯 です。 もちろん、サボリじゃないよ、原稿書くための努力が迷走した結果だよ。 (見ている関係者の皆様へ、誤解なきように)

2015-10-08 22:42:47
同志カルロ・ゼン@〆切が苦手 @sonzaix

さて、本日、学んだことは次のとおり。 ・Top Gearはやはり頭がおかしい。 ・大麦コーヒーは、やはり代用品だった。 ・Top Gearは英語教材 ・ぱわーぱわーぱわー ・皆、Top Gearを見るべき。 ・『So~』のブリテン的使い方。 #作家軽飯

2015-10-08 22:48:04
同志カルロ・ゼン@〆切が苦手 @sonzaix

次は、おでんでも行こうか。いや、お鍋も美味しい時期なのだ。悩ましい。 もちろん、同業さんはとても忙しい方々ばかりだ。お誘いして、などということはできない。 しかし、たまたま、ぐうぜん、お会いしてしまうこともあるだろう(˘ω˘) きぐうなこともあるものだ。 #作家軽飯

2015-10-08 22:49:55

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津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

Novelist/Endoscopist. 消化器内視鏡学会専門医。総合内科専門医。CV:笠間淳。

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津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

商業作品を書かせて頂くようになり一年が過ぎた。 そんな私の本業は内科医である。中でも専門は消化器内科。つまり食と密接に関わる分野である。 だが、最近は口が開けば当直でどん兵衛を食べた。 ……これではいけない。そう、私は思っていた。 #作家軽飯

2015-10-08 22:57:54
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

始まりは、実に単純。それは学会に参加するために上京。 様々な先生方の発表や知見を学び終えた私は、消化管の専門家として、この機会に食の素晴らしさ伝えねばと、素敵なお店を探すことを決意した。 #作家軽飯

2015-10-08 23:01:43
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

素敵なお店……言葉にすると実にシンプルである。 だが、ここは首都東京。魅力的なお店が何千何万と存在する。 何を何処で食べるのか。 そんな難しい命題を抱えた私は、一度思考をまとめようと、腰を落ち着けられる手近なカフェを探し彷徨っていた。 #作家軽飯

2015-10-08 23:08:06
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

おや? 周囲を見渡しながら駅前を歩いていた私が目にしたもの。 それは以前より親しくさせて頂いている作家さんであった。 これは素敵な偶然。 久々の再開を喜び合った私たちは、ひとまず最寄りにある同業者さんおすすめのカフェで、一度腰を落ち着けようと話し合った。 #作家軽飯

2015-10-08 23:13:18
同志カルロ・ゼン@〆切が苦手 @sonzaix

ちなみに、本当にただ食べ歩きしたわけではなかとです(´・ω・`) 資料もガッツリ探しました。今日の戦利品はこちら。 ・木材と文明 ・印刷という革命 ・渇きの考古学 ・月世界大全 ・古代ローマの庶民たち ・古代ローマ帝国1万5000キロの旅 ・古代ローマ人の24時間 #作家軽飯

2015-10-08 23:15:53
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

「申し訳ないです、満席で……」 ……これは挫折ではない。 強靭な精神力を誇るプロレスラーは、どんな逆境においても決して諦めず立ち上がる。 そんな姿にいつも励まされ続けてきた私は、一度の敗北で立ち止まるという発想を有してはいなかった。 #作家軽飯

2015-10-08 23:17:03
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

駅近くの珈琲店や書店を回り、一度気持ちをリセットした私たちは、再び挑戦心を奮い立たせると、戦うべきリングを求め街中を彷徨う。 すると、一つの看板が私達の目に止まった。 ヴェネチア料理。 ……そう、彼の地へ足を運びながらも、かつて私が食べそこねた料理の名であった。 #作家軽飯

2015-10-08 23:22:51
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

若かりし頃、ヴェネチアに足を運んだ私の体調は最悪だった。 前夜の深酒による気分不良の上、ゴンドラに揺られて一層激しさを増す嘔気に耐えていた私は、昼食代わりにチーズとハムのバニーニを半分食べるのが精一杯。 とても彼の地の郷土料理など楽しむ状況になかった。 #作家軽飯

2015-10-08 23:27:14
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

これはリベンジのチャンスではないか。そう、レスラーは負けたままではいられないのである。 たぶん僕はレスラーではないが…… そんな下らぬ事を考えながら、鼻をくすぐる香気に誘われ、ふらふらと私達ヴェネチア料理店へと吸い寄せられていった。 #作家軽飯

2015-10-08 23:31:28
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

店の中はどこか異国情緒を感じさせる作り。 開店したばかりであり、先客は一人のイタリア人男性だけであった。 空いていた奥の席を、陽気なシェフが案内してくれる。 見るからにこじんまりとした店。 なれど提示されたワインリストは、この店が当たりであることを強く私に意識させた。 #作家軽飯

2015-10-08 23:35:42
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

秋刀魚、サーモン、鰯。そして牛頬肉に豊かなきのこ類。 まだ一口も食を喉に通してはいない。だが、この時点で私は勝利を確信した。 だが一つの勝利は、また新たなる戦いの始まりである。 内視鏡が咽頭を通過する際が最も難しいように、このメニュー選びは実に難解を極めた。 #作家軽飯

2015-10-08 23:36:43
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

そう、まず手渡されたメニュー自体が魔力を放っているかのごとく、どれもこれも魔性の魅力を有している。 だがそれ以上の難敵は、目の前で陽気な笑みを浮かべるイタリア人シェフであった。 #作家軽飯

2015-10-08 23:40:04
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

「メニューにない、旬のものもあります。ホロホロ鳥もアンコウも良い物が入りましたね。あと今月から、蝦夷鹿ハンバーグも初めてますよ」 ……目の前のシェフの瞳が怪しく光ったように私は感じた。 #作家軽飯

2015-10-08 23:40:25
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

迷いに迷った私達は、断腸の思いでオーダーを済ませる。 そして同業者さんがノンアルコールカクテルを注文するのを余所に、一杯だけと自分に断りながら、懐かしい白ワインを注文した。そう、あの日は泥酔して味も十分にわからなかったワイン。 今日、私は過去の自分を乗り越える。 #作家軽飯

2015-10-08 23:45:09
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

サーモンとズッキーニのマリネ。 私の前に出された前菜は、緑のズッキーニにサーモンの赤が栄える。 一口、口に含むと、ビネガーの効いたサーモンから感じられるほのかな甘み。 ああ、これは素晴らしい仕事だ。 眼前から緑と赤の宝石が消え去るのに、時間は必要なかった。 #作家軽飯

2015-10-08 23:48:40
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

そこからはまるで魔法に掛けられたかのような時間であった。 舌の上でふくよかな旨味を広げるレモンとキノコのリゾット。 そしてメインとなる鱸とホロホロ鳥。 胃が2つでも3つでもあればいい。内視鏡医としてあるまじきことを私は真剣に思った。 #作家軽飯

2015-10-08 23:49:38
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

デザート。それは実に甘美な響き。 基本的に私は甘いモノを強く好む方ではない。 だが私の前に置かれた重厚なティラミスは、そんな私のこだわりなどくだらないとばかりに、私の視床下部外側野に刺激を与えると、強く摂食中枢を刺激した。 #作家軽飯

2015-10-08 23:52:20
津田彷徨 / Houkou Tsuda @TT_Clarith

ああ、美味しいという言葉は自然と口から出てくるものなのだな。 シェフから提供された珠玉のティラミスを口に運びながら、私は何度も何度もその言葉を繰り返した。 #作家軽飯 pic.twitter.com/VpVkZYnH6u

2015-10-08 23:52:58
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