近侍部屋当直日誌VI

完全にネタ枠。へし燭などの腐要素あり。下ネタもあり。 かなりの特殊設定のため、「記憶がない燭台切光忠bot」「桜の木の下/:近侍当直部屋」の両アカウントをご存じない方はご遠慮ください。 twpf.jp/shositu_mitubot http://twpf.jp/bury_ido 続きを読む
5
前へ 1 ・・ 12 13 次へ
近侍当直部屋 @bury_ido

みつ「も、……おねが、……体げんかいだから……ぁ……」 長谷「……。光忠。……光忠、おい。…………落ちたか。失策だな。子どもの体力は存外少ないようだ。……まあかわいかったからよしとしよう。共犯者の名前は挙がったし今夜は魂結びも外せまい。……ベッドに連れてってやろうな、光忠」

2015-10-22 23:23:26
近侍当直部屋 @bury_ido

長谷「お前を腹に載せて寝るのも久しぶりの気がするな。……いや、たったの数日か……? お前はいつまで経っても俺に背中をぽんぽんされて呼吸を整えないと眠れないのにな。なあ? 心地がいいだろう? お前のことは俺が守るからなあ、光忠」

2015-10-22 23:40:55
近侍当直部屋 @bury_ido

みつ「……昨晩ははせべくんが子守唄うたってくれたからよく眠っちゃったなあ。……もふもふ…………」

2015-10-23 11:12:47
近侍当直部屋 @bury_ido

長谷「ベッドに腰掛けてソックスガーターをつけていると、背中に飛びついてきて、しかし背中は寂しいなどと言いながら俺の腹と太ももの間に寝転がってくるこいつが今日は来ません。嫌われたんでしょうか」 みつ「びくっ……びくっ……」 長谷「……。おいで。子守唄を歌ってやろう」 みつ「行くー」

2015-10-23 12:12:35
近侍当直部屋 @bury_ido

みつ「せつめーしよーう! はせべくんの"おいで"は最終必殺技なのだっ! ふだんは"来てください"か"来い"のどっちかなのに、複雑であいまいな本心をそのまま出した結果、"おいで"とか"はいはい"になるのだーっ! 行くーってとてとてするしかないよねっ><」

2015-10-23 12:43:32
近侍当直部屋 @bury_ido

みつ「そとに、でたいなあ」

2015-10-23 13:09:06
近侍当直部屋 @bury_ido

みつ「……。…………。……………! ぴこーん」

2015-10-23 13:09:22
近侍当直部屋 @bury_ido

長谷「夕飯の時間だ……」 みつ「……zzz」 長谷「…………この眠り方、…………、……脱がせるからな」 みつ「…………」 長谷「脱がせても身じろぎもしない。……やはり魂結びが解かれている。……こいつにはできないはずだが、」 鶯丸「ふー……ここの風呂はいいな」 長谷「貴様」

2015-10-23 19:05:29
近侍当直部屋 @bury_ido

長谷「先日といい今日といい……なぜ貴様こいつに夢を見させる。一月のあいつのことを忘れたのか!!」 鶯丸「……。……忘れてなどいないさ」 長谷「なら分かるだろう。こいつを殺すようなものだ。そんなことは許さんぞ」 鶯丸「そうだな。命の問題はどうでもいいとは言えない。だからだ」

2015-10-23 19:20:47
近侍当直部屋 @bury_ido

長谷「こいつを死に近づけておいて何を言う」 鶯丸「いずれ死ぬさ。俺たちもいつかは折れる。折れても光忠のように戻ってこられるかもしれん。だが……この小さな俺の孫は、永遠に失われるだろう。分かっているようだ」 長谷「俺とて理解している」 鶯丸「あの日、何をしたいかと訊いた」

2015-10-23 19:30:22
近侍当直部屋 @bury_ido

鶯丸「この小さな光忠は、胸の紐を解いてほしいと言った。それがしたいことだと」 長谷「……自死にも等しい。……俺は死にたがりをこの部屋に入れないようにしてきたんでな。貴様とは命については考えが合うと思っていた。考え違いだったようだな」 鶯丸「俺も変わった。光忠を二度失ってな」

2015-10-23 19:38:27
近侍当直部屋 @bury_ido

鶯丸「一月、ここにいた光忠は、なにひとつ望むものを得られないままに死んだ。そういうことだ」

2015-10-23 19:39:22
近侍当直部屋 @bury_ido

長谷「望むままに生きて死ぬ方が良いと、」 鶯丸「……そうなるか」 長谷「刀の考えることではないな鶯丸! 抜け!! 貴様がこれ以上こいつの命を削るようなら貴様は、」 鶯丸「……仲間に刀を向けるか」 長谷「主の、……たとえ主の、……」 鶴丸「そこまでだぜ!!」

2015-10-23 19:44:43
近侍当直部屋 @bury_ido

鶴丸「何をしてるんだお前たち」 長谷「邪魔をするな鶴丸国永ぁ!!」 鶯丸「……相手をしよう」 鶴丸「落ち着けと言っている!」 長谷「ふー……っ、……ふー……」 鶯丸「なんだ、戦わないのか」 鶴丸「刀を置け。そこまでだ。こんな莫迦なことがあるか。俺はこんな無益な死は嫌いだ」

2015-10-23 19:54:39
近侍当直部屋 @bury_ido

鶴丸「いいから離れろ。俺ひとりじゃ分が悪いか。こういうときに三日月がいてくれれば……」 長谷「俺はこいつに仇なすものを斬るだけだ」 鶯丸「何を言われようと気にしない」 鶴丸「止まってくれ、」 倶利「……鶴丸、ここか」 鶴丸「は、」

2015-10-23 20:00:00
近侍当直部屋 @bury_ido

鶴丸「大倶利伽羅、」 長谷「……、なぜここに」 倶利「(広い部屋だな)鶴丸を捜していた」 鶴丸「あ、ああ。わるかったな。……お前はいつも誰かを捜してばかりだな」 倶利「誰のせいだと。光忠があんたを捜していた、へし切」 長谷「(光忠、)」 鶴丸「(そうだ、ここには光忠が)」

2015-10-23 20:06:13
近侍当直部屋 @bury_ido

倶利「修羅場だったか」 鶯丸「そんなところだ」 鶴丸「あーっと、あれだ、ちょっとした喧嘩だ(ガシッ)」 倶利「飛びついてくるな」 鶴丸「(行け)」 長谷「(寝顔を観られたら終わりだ。布団をかけて、)」 倶利「……光忠のにおいがする」 鶴丸「、あ、お、俺からか?」 倶利「部屋に」

2015-10-23 20:08:36
近侍当直部屋 @bury_ido

倶利「この部屋にも光忠が来るのか?」 鶴丸「わー、っと、振り返るな」 倶利「なぜだ」 鶴丸「へ、へし切が着替え中だ」 倶利「? 普段から見ているだろ」 鶴丸「あーーそうだったな!!!」 鶯丸「……俺の匂いじゃないか」 倶利「は、」 鶯丸「似ているだろう」 倶利「それはそうだが、」

2015-10-23 20:11:45
近侍当直部屋 @bury_ido

鶴丸「いやはや、お前が来てくれて助かったぜ。あいつらが喧嘩していたもんでな。……なんの用だったんだ? あっちで訊くぜ。ほら、鶯丸もだ。着替え中に邪魔してるのもあれだろ」 鶯丸「……何も解決していないな」 鶴丸「後日再審だ」 倶利「……?」 鶴丸「ほら行こうぜ」

2015-10-23 20:16:45
近侍当直部屋 @bury_ido

鶴丸「……」 倶利「……国永」 鶴丸「懐かしいなその呼び方は」 倶利「……あの部屋は、」 鶴丸「へし切の与えられた部屋だ。見てのとおり広い部屋なんでな。鶯丸がやたらサボりに使っている」 倶利「国永。また何かしているのか」 鶴丸「お前のその呼び方には弱いんだ。お前は成長したのにな」

2015-10-23 20:22:52
近侍当直部屋 @bury_ido

鶴丸「頼むから俺を困らせないでくれ」 倶利「光忠もだが、……俺はあんたのことも心配しているんだ。これ以上背負うな。足が重くなるぞ」 鶴丸「はは、……ああ、かっこよくなった。さすがの伊達刀だ。……そのときが来ればきちんと話す。約束だ。それまであの部屋には近づかないでくれ。いいな?」

2015-10-23 20:25:49
近侍当直部屋 @bury_ido

鶴丸「いい子だ」 倶利「……、…………」 鶴丸「ん? どうかしたか」 倶利「……いや。あんたに抱きしめられるのは、……いつ以来だったかと」 鶴丸「しょっちゅうあるだろ」 倶利「…………」 倶利「……これで、いいのか。…………俺はまた声をあげずに、選択をせず、……」

2015-10-23 20:28:41
前へ 1 ・・ 12 13 次へ