近侍部屋当直日誌VIII
長谷「帰った」 みつ「おかえりー。ちょー泥だね? お風呂はいる??」 長谷「ああ、聞いてくれ光忠。ついにレベル99だ」 みつ「……」 長谷「カンストだ。つまり主が、俺がこれ以上ないほど強くなったと認めてくださったんだ。まあ三日月と同時だったのはあれだが……光忠?」
2015-11-19 20:24:15長谷「お前が……? なぜだ。どちらかというとお前を守れるようになるんだぞ。俺がお前に身につけた力をぶつけると?」 みつ「ちがうの。……ちがうんだよ」 長谷「? 何かこわいことがあるなら言え。大丈夫だ」 みつ「だ、……だいじょうぶ……。でもお外は怖いから、……」 長谷「ああ……」
2015-11-19 20:39:22長谷「……大丈夫か?」 みつ「zzz……」 長谷「…………問題はなさそうだな」 みつ「……うー…………?」 長谷「すまん起こしたか。……なんでもない。お前の寝顔を眺めていただけだ」 みつ「おと……さゆ……」 長谷「ああ、ここにいるからな」 みつ「んー……zzz」
2015-11-20 02:26:54みつ「……ぅ……うう……ううう、……おとーさ、」 長谷「(やっぱりか)」 みつ「おとーさ、……ごめ、……」 長谷「だいじょうぶだ。よしよし。夜泣きくらい普通にある。お前が少し成長しすぎて顕現しただけで。手間がかからなさすぎたんだ。気にするな。落ち着くまでいくらでも付き合う」
2015-11-20 02:36:30みつ「……うぇえ……えぐ……うう、う」 長谷「だいじょうぶだ。起きていればお前とその分長くいられる」 みつ「ん……うう……」 長谷「俺も散々……、……。そうだ、子守歌を歌ってやろう。どうだ」 みつ「……うた……ひぐっ」 長谷「特別だぞ」
2015-11-20 02:40:24長谷「……」 みつ「おとー、さ……?」 長谷「また眠りながら泣いていたぞ」 みつ「また……?」 長谷「……。なんでもない」 みつ「おかえりなさー……」 長谷「寝るのか抱きつくのかどちらかに……う、力入ってないのに腹に顔を押しつけようとして、……」
2015-11-20 21:56:13長谷「このへにゃへにゃした生き物をどうしろと……、くっ……。まあ夜泣きにつきあって俺も寝不足だしな……風呂は後にしてひと眠りするか」 みつ「そうだよ……おとーさゆ……眠いときは……んー」 長谷「待てすりすりするなら顔の高さを保て。ちゃんと抱きつけ」 みつ「ちゃんと寝なくちゃ……」
2015-11-20 22:06:02長谷「力入らないのに俺に縋ってくるあたりおそらく俺は抱きつきたい胴体ナンバーワンの座を取り戻したと思われるのととにかく愛らしいので眠ってしまうのは勿体無いと思いベッドの上で膝枕をしています、主。ああ、たおけっともちゃんと掛けような、光忠」
2015-11-20 22:20:05長谷「朝からシャツをまくりあげて胸を見せているのは一体どういう要求だ。言ってみろ。叶えてやるぞ」 みつ「うー……?」 長谷「さっきからの無視され率がひどい。……どこかおかしいのか? ずっと紐をつけているから擦れたか。……ふむ。異常はなさそうだが」 みつ「ないよねえ」
2015-11-21 08:52:31長谷「ベッドのヘッドボードにもたれかかりながらこいつを胸や腹に載せておくと、今の時期にはあたたかくて最高ですよ、主。書類仕事もはかどります。このつやぷるの頬。胸元のシャツを握ってくるちまい手。小さな寝息。あたたかさと重さ。小さい子ども特有のにおい。……はかどりますね」
2015-11-22 09:25:33みつ「はせべくん……うるさいー……」 長谷「ん。すまん」 みつ「たおけっと……」 長谷「ああ、ちゃんとかけような」 みつ「おとーさん……」 長谷「ああ、ちゃんとお前の敷布団だ」 みつ「あったか……」 長谷「掛け布団にもなろう」 みつ「むぎゅ。くるし……」
2015-11-22 09:30:10長谷「えwww主はこいつ持ってないんですかwwwこんなにあたたかくて可愛いのにww腹に載せて仕事できないんですかwww書類をめくる合間に柔らかい細い髪を撫でたり眉間をくすぐって眉根が寄るのを眺めたり背中を撫で下ろしたりできないんですかwwwそうですかww気の毒ですねwww」
2015-11-22 09:32:10