近侍部屋当直日誌VIII
長谷「まあ、そうだったが。どうかしたか? まさかなにかおかしなことでも、」 みつ「…………。ぼくのほーを大事にしてくださいっ。冷たい手こーげきっ!」 長谷「やめろ頬が冷たい、……いや、お前の手を冷やしてしまっていたか。すまなかったな。ほら、布団に入れ。温めよう」 みつ「にゃー!」
2015-12-30 01:08:32長谷「(……重い。…………太ったか?)むに」 みつ「(うっ、おなか……おなかつまままれてる……つまま……ひえぇ)」 長谷「(太った。いや成長した。ふっ……A勝利。育った育った)」 みつ「(こわい……笑ってる……こわい……ちょーにやにやしてる……おなかのお肉食べる気かな……)」
2015-12-30 01:21:27長谷「幼稚園児コス……!(へし切長谷部は電波を受信した)」 明石「子どもに手ぇ出すんはあきまへんわ」 長谷「? 何を当たり前のことを言っているんだ? 大人にさせるからいいんだろうが」 みつ「えう??」 鶯丸「普通に育って幼稚園に上がったごっこか? 用意しよう」 鶴丸「待て」
2015-12-31 14:20:10鶴丸「……引越し以来、この部屋に来ようとすると、どうにも頭がおかしくなる」 長谷「そうか?」 みつ「ぼくたち、ふたりでいるとそーでもないよ」 長谷「ふたり」 みつ「うん、ふたり」 鶴丸「……幽霊が出るという話だったが、……ひとりだとなにか出るのか」 みつ「うん。……はせべくんが」
2015-12-31 18:15:46鶴丸「……へし切はなにか見たか?」 長谷「奇妙なものはなにも」 みつ「あるじとやらに何回も褒められたんでしょ? ここにかえろーとひたら」 長谷「……? ああ」 鶴丸「ふむ。……愛染もここで、自分に構ってくれる者に相手をしてもらったという話を聞いてな。……残酷だが、そういうことか」
2015-12-31 18:49:06長谷「俺が褒められたのは……幻覚だったと……?」 鶴丸「むしろ二人でいれば幻を見なかったことのほうに注目してやれへし切」 長谷「…………」 みつ「あっ、だめ。落ち込んでなにもきこえないみたい」 鶴丸「子どものほっそい脚に縋りついてすり寄っている絵面、相当のものだぜ……」
2015-12-31 19:03:26長谷「そういえば、光忠。部屋の外には出るなとあれほど言っておいたのに、池の見えるあたりにまで来ていただろう。面をつけていたとはいえ、主に見つかったらと思うと……誰にも見られてはいないな?」 みつ「え? うん」 長谷「……」 みつ「ダ、ダイジョブダヨー」 長谷「……」
2015-12-31 22:08:01みつ「きゃーーーーやーーーーあーーーーーーーーーー星、ほし見てただけ、やーーーーーーーーーーくすぐりの刑やめてええーーーーーーーーやああああんん」 長谷「主と会話しているところを見た気がするんだが、あれは俺の気のせいか。そうかそうか」 みつ「ごめんなさ、あああーーーあーーーー」
2015-12-31 22:09:03