- kazuki_hayakawa
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(1 今日は先日の2015年ノーベル物理学賞について。 ニュートリノ振動の観測によるニュートリノの質量の実証ですね。 これについてSHT本編で話しきれなかったことをつらつら書こうかと。 #今日のSHT
2015-10-08 23:28:53(2 素粒子の標準模型は、そもそも非常によく出来た理論であることをまずは補足しなければならない。 フェルミオン・ボソンの分類や、ハドロン・レプトンの分類、それぞれの対応粒子など分かりやすく簡潔に綺麗に整理されている。 非常に美しい理論だ。 #今日のSHT
2015-10-08 23:31:51(3 しかしそこにニュートリノ振動が観測されたという事実の衝撃が大きい。というのも、これほどまでに上手く素粒子の振る舞いを説明できていた標準模型すらも修正が必要という事実が浮き彫りになったから。 と同時に科学の進歩の可能性を感じさせるところにロマンがある。 #今日のSHT
2015-10-08 23:34:21(4 3種のニュートリノに質量があることが明らかになり、更に問題が浮上する。 どれが一番重いのか、という序列の問題だ。これを質量の階層性問題といい、未解決問題の1つとして数えられている。 これが注目すべきポイントだと考えている。 #今日のSHT
2015-10-08 23:36:29(5 ニュートリノ振動によりニュートリノは変化するが、どういう周期性を持っているのかによって、粒子と反粒子の対称性の破れを説明できる可能性がある。 これはニュートリノ振動と反ニュートリノ振動の測定を比較することでCP対称性の破れを立証できるかもしれない。 #今日のSHT
2015-10-08 23:39:00(6 ちなみに、今となっては太陽ニュートリノ振動も大気ニュートリノ振動も観測できている。 まさに理論物理屋の夢である大統一理論への道をゆっくりでも着実に進んでいる様子が垣間見えて興奮ものですな。 #今日のSHT
2015-10-08 23:43:38(7 なお、今回のSHTの原稿を作る際に、以下のサイトを多分に参考にさせていただいたので、ぜひ皆さんにも共有したい。 『我々は何を知っているか』 t2k-experiment.org/ja/neutrinos/o… #今日のSHT
2015-10-08 23:44:43