対艦ミサイル話からのフォークランド紛争TL

先行のまとめと重複してるところもありますが・・・・・・ 使ってみないとわからないってことでしょうね
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同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

シェフィールドが目標を探知したのは被弾の15秒前(!)。しかも目視。レーダーでもESMでもなく目視である。因みにESMはその瞬間まで衛星通信機の試用の影響で、使用不能となっていた。

2015-10-16 20:56:56
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

なお当然目視してそれがエグゾセだと気付くわけもなく、シェフィールドの対空部署は配置につくこともなく、チャフを発射することもなく、そんな状態で被弾したのだ。

2015-10-16 21:06:36
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

5/4 1356Z グラスゴー、目標ES探知。シュペル・エタンダール搭載レーダー3スイープ。艦隊に警報を発する。(シェフィールドの士官はコーヒー飲んでて聞いてなかった 1358Z グラスゴー、目標祭探知。2つの不明低空目標、SW25マイル 1400Z グラスゴー、対空戦闘配置

2015-10-16 21:23:07
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

1403Zにシェフィールド被弾なので、グラスゴーだけ見てるとしっかり対処しているように見えるし、艦隊全体がこんな感じだったなら、エグゾセが命中することは無かったかもしれない。 しかし実際にはインヴィンシブルは警告を間違いだと宣言して、シェフィールドはコーヒーを飲んでいた。

2015-10-16 21:25:57
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

因みにイギリス海軍はエタンダールとエグゾセミサイルは艦隊に対し重大な経空脅威となると思っていたようだけど、アルゼンチンに限ってはフランス人技術者は引き上げて、実装済みなのは1機1発1セットだけ。特別な脅威ではないと判断していた。 要は整備不良でまともに動かないだろうと見ていた。

2015-10-16 21:34:09
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

因みにハーミーズ航空隊はレーダーは不要とか言ってるぞ

2015-10-16 21:35:22
なな4 @nana416C

@yuki_8492 初めまして 艦隊のレーダーから情報を得れるからでしょうか

2015-10-16 21:38:13
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

@asrocyym これはご丁寧にどうも。 いいえ、信頼性に欠けると判断していたからです。インヴィンシブルの航空隊は真逆の結論を出しましたが、支持されることはなく、彼ら以外に戦中に成果を残せたものもいませんでした。

2015-10-16 21:44:20
なな4 @nana416C

@yuki_8492 フォローさせて頂きました 偏見が入っていると思いますが、 日本海軍で、無線を信頼せず、アンテナ支柱を切った 話とダブりますね

2015-10-16 21:47:18
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

イギリス海軍は油断しきっていて、しかも脳みそは装備の先進性にまるでついて行ってなかった。航空隊がレーダーを使いこなして警戒網を構築できていれば、エタンダールの接近をより早期に探知できたかもしれない。しかし実際にはレーダーはまるで信用されず、艦隊の正面にハリアーはいなかった。

2015-10-16 21:53:09
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

@asrocyym ありがとうございます。こちらも返しました。 私もこの話を読んだときはどうにもダブったものですが、しかし電子戦の観点で言えば、彼らの判断は必ずしも間違いではありません。

2015-10-16 22:00:13
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

電子戦を語るうえでは、ESMによる逆探の危険性は無視できるものではない。実際シェフィールド案件のそもそもの発端は、5/4の朝に英国機動部隊のレーダー波がアルゼンチン海軍に捕捉されたところにある。

2015-10-16 22:13:30
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

しかしそれでも、今日に至るまで世界各国の艦隊がレーダーを使い続けているのは、そのメリットがデメリットに上回るからに他ならない。

2015-10-16 22:14:39
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

さて、まったく油断しまくっていたイギリス海軍、グラスゴーだけが神経を尖らせる中、アルゼンチンのエタンダールが迫る。しかしてシェフィールドはと言えば、衛星通信の真っ最中だった(あとコーヒーも飲んでた

2015-10-16 22:21:16
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

この衛星通信装置、今の感覚で言えばありえないことに、使用するとESMが探知能力を失う代物だった。(他と比較して異常に)警戒心の高かったグラスゴーは昼間の使用を控えていたが、シェフィールドは規定に従い使用しているところだった。そういうところでも、不幸が重なったと言えなくもない。

2015-10-16 22:28:14
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

グラスゴーはシェフィールド被弾の7分前に、最初の警報を発している。一般的な感覚では大した長さではないかもしれない。しかし7分という時間は、コーヒーを飲んでくつろいでいる士官を呼び戻して、艦を戦闘配置につけ、ミサイルを捕捉し、迎撃の対空ミサイルを発射するには十分すぎる!

2015-10-16 22:33:26
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

シェフィールドの装備で迎撃が出来たかはさておき、最低限グラスゴーのようにチャフは散布できた。グラスゴーのチャフが実際に効果があったかを断言することはできないが、結果としてエタンダールはシェフィールドを最初に探知し、エグゾセはシェフィールドに向けて発射された。

2015-10-16 22:36:13
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

そして弾着15秒前、シェフィールドの見張りはエグゾセを視認する。しかし尚も衛星通信装置は使用中で、電波の目は目隠しされたままだった。彼らにとって何の警告もなく、予兆もなく、突如として現れたそれは、1403Zにシェフィールド右舷に命中した。

2015-10-16 22:46:23
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

シェフィールドの右舷をぶち抜き、機械室まで達したエグゾセは、しかし不発だった。油断と不幸が重なりまくったシェフィールドにとって、これがこの日唯一の幸運だったかもしれない。ただ、事態は急速に悪化する。弾頭が起爆しようがしまいが関係ないほどに。

2015-10-16 22:52:14
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

さて、機械室をぶち抜かれたシェフィールドだが、二次大戦の戦訓かは知らないがシフト配置だった。これにより一瞬で機関が全滅することはなかったが……しかし直ちに延焼し、全滅した。どうにも、前後の機械室をつなぐ通風管がアルミ製で、溶け落ちたとか。

2015-10-16 23:07:24
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

機関が全滅するよりさらに早く、シェフィールドをより重大な事態が襲っていた。なんということだろう、被弾と同時に、消火主管から水圧が失われたのだ。艦艇にとって消火主管は、消防車の放水に等しい。消火に最も必要だったものは、出火する前に喪われたのだ。

2015-10-16 23:15:32
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

消火主管から水圧が失われた原因は二つある。 ①被弾の衝撃により、4つあるうちの3つのポンプが使用不能になったこと ②同じく衝撃により、消火主管の一部に亀裂が入ったこと。またその影響の極限に失敗したこと。 以上二つにより水圧は急速に失われ、二度と戻ることはなっかった。

2015-10-16 23:23:19
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

ただまあ、これは消火主管が使用不能になるまでの時間が早くなっただけの話かもしれない。4機の消火ポンプは、機械室にあったのだ。火災で最初に被害にあった機械室の中で、消火ポンプだけが難を逃れるはずもなく、残ったなけなしの一機もほどなくして使用不能となったようである。

2015-10-16 23:27:43
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

応急機材はもっと頑丈に作るべきという教訓を、かろうじて残せたという見方もできる気もするが。

2015-10-16 23:30:42
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

このように消火主管を無力化したうえで、火災は発生した。火災はまず、ミサイルや発電機の燃料燃やした。このとき発生した有害な煙は指揮所を襲い、シェフィールドから指揮能力を奪った。 これが戦闘能力を失った主たる要因とされる。なお応急指揮能力も失われていた。

2015-10-16 23:45:09