対艦ミサイル話からのフォークランド紛争TL

先行のまとめと重複してるところもありますが・・・・・・ 使ってみないとわからないってことでしょうね
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同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

調理室で、多くの乗員が即死した。これが後に日本でシェフィールドはてんぷら油の火災で燃えたという話を生むのだが、既にそんなのどうでもいいレベルの火災が機械室で発生して、延焼している真っ最中である。私の知識は万全の物とは言い難いが、今まで見た資料でてんぷら油を言及しているものは無い。

2015-10-16 23:57:30
アオート @an_auto

@yuki_8492 揚げ物用の油だったとしててんぷら油と訳すのも間違ってる気がするしなあ

2015-10-17 00:00:19
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

火災は速やかに延焼し、第4甲板から第02甲板までぶち抜いて、広がっていった。一応解説しておくと、甲板は基本的に上甲板、舷門を置いたり大砲を置いたりしてる甲板を第1甲板として下に2,3,4…上に01、02と数えてゆく。 要するに、一気に6フロアぶち抜かれた。

2015-10-17 00:07:38
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

@an_auto 元ネタが英タブロイド紙と言われてるし、信ぴょう性の低さが

2015-10-17 00:09:26
える子@ノンセクト見習い💉💉 @floretCLG

@yuki_8492 @an_auto 元海軍技官の堀氏が最初に英国の報道からフライ油説を紹介したのが初めみたいですね

2015-10-17 00:16:06
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

煙に指揮所を直撃され、火焔に船体を前後に分断されたシェフィールドは、混乱の極致にあった。煙は艦内に充満し、排煙は後部の一部を除き失敗した。応急指揮所は組織されず、防火作業は完全に統制を失っていた。どこの区画が閉鎖されて、どこの区画が放棄されたのかも適切にチェックされていなかった。

2015-10-17 00:20:10
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

英海軍のレポートによると、調理室での死者は着弾の衝撃によるものらしい(今その記述に気付いた

2015-10-17 00:21:45
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

自艦消火は不可能で、僚艦のヤーマスとアローが駆け付けた時には、何もかもが手遅れだった。彼らは隔壁の冷却や消火用具の提供など素晴らしい助力をしたが、火勢は極めて強く、しかも度々潜水艦の発見や雷撃の警報で阻害された。

2015-10-17 00:33:04
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

全て誤報だった。アルゼンチン海軍の潜水艦は、フォークランド諸島近海には存在していなかった。

2015-10-17 00:34:20
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

隔壁の冷却は、艦艇の消火作業ではそれなりに一般的な手段だ。火の三要素のうちの熱を奪うことで、隔壁越しに消火とまで言わなくても、火勢を弱めようというわけだ。 隔壁を消火海水で冷却するのだが、熱を受け取った海水は当然蒸発し、実施者を包み込む。ものすごく熱いらしい。

2015-10-17 00:40:34
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

僚艦の支援を受けてなお、火勢は衰えることはなかった。艦の戦闘能力はほぼ完全に破壊された。弾薬庫まで火災が達し、誘爆の危険も出てきた。 そして1750Z、シーダートの弾庫温度がいよいよ危険域に達し、艦長は総員退艦を令した。

2015-10-17 00:51:19
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

シェフィールドは延々燃え続けたが、一向に沈む気配もなかった。そのため救難が試みられ、完全封鎖海域の外へと曳航される運びとなった。この支援とハラスメント攻撃のために、アラクラリティがスタンレー砲撃に派出された。

2015-10-17 00:57:42
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

しかし曳航中、荒天により右舷破孔より浸水し、徐々に傾斜。5/10 0700Z、ついに転覆し、沈没した。乗員は乗っていなかった。

2015-10-17 01:02:15
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

この辺は、対艦ミサイルの限界も示しているようにも思う。優れた射程、命中精度、威力を持つが、結局のところ水線上にしか打撃を与えられない。 魚雷は今や竜骨を一撃でへし折るし、艦砲も水中弾効果を狙えない訳でもない。だが対艦ミサイルは、対処がここまでグダグダでも沈めることはできなかった。

2015-10-17 01:09:04
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

無論、完全に戦闘不能にせしめたのだから十分すぎる威力を発揮したといえる。しかし破壊効果において、完全な上位互換ではないことは頭の隅にでも入れておきたい。

2015-10-17 01:10:51
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

超音速ミサイルがホップアップダウンすれば、今どきの巡洋艦も縦に貫通できそうな気もするけど、まあそれはそれ。

2015-10-17 01:11:54
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

さて、シェフィールド案件について一通り知っていることを書き出してみたわけだけども、ご理解いただけるだろうか、このグダグダっぷり。フォークランド戦争は様々な方面で貴重な教訓を残しているが、本件は特に海戦分野において、多くの教訓を得られるように思う。

2015-10-17 01:26:48
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

まあそういう真面目な視点を抜きにしても、不謹慎な話、トキメキのようなものを感じられた人もいると思う。今回のシェフィールド案件はあくまでフォークランド戦争の一部にすぎない。これをきっかけに、フォークランド戦争に興味を持ってくれた人がいれば幸い。

2015-10-17 01:37:44
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

あとフォークランド戦争における商船徴用についても非常に興味深いものがあります。調べちゃいるんですが、それについて書かれたものが非売品で、ちょっと閲覧に苦労してるところです。図書館までいければ解決するのだけど、遠い。

2015-10-17 01:46:12
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

あと対艦ミサイルと応急作業については同様に二発のエグゾセを食らった米海軍のスターク案件もよさげな感じ。こちらは両方被弾した上に弾頭も炸裂してまずが、応急作業には成功しています。

2015-10-17 01:52:15
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

また対艦ミサイルと電子戦については、第三次中東戦争のエイラート事件、第四次中東戦争のラタキア沖海戦は個人的に押さえておきたいポイントです。前者は対艦ミサイルが駆逐艦を沈めた案件、後者は電子戦が実施され電子装備の優位が戦闘の趨勢を左右することを実証した案件です。

2015-10-17 02:01:56
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

対艦ミサイルで沈めとるやんけと思ったあなたはまあ正解なのですが、たまたま水線付近に命中したラッキーショットという側面も否めないのですな。水中弾効果と比べても積極的に狙えるものでもなし、あくまで二次的な効果と見た方がいいように思います。

2015-10-17 02:08:35
魔弾の射手45@Pantherturm本2022へ向け作業中 @Freischutz45

@yuki_8492 エイラート号の件は書籍で読みました。「あんなずんぐりむっくりなスティクスでも当たるだな」って感想でした。でも炸薬量は大きかったような…3発くらえばダメですね。

2015-10-17 02:10:05
同志雪の人@セーラー服 @yuki_8492

@Freischutz45 ソヴィエトのミサイルは重たくて速くてとにかくパンチ力がやばそうなのばかりな印象です。ヤバい。

2015-10-17 02:29:34
魔弾の射手45@Pantherturm本2022へ向け作業中 @Freischutz45

@yuki_8492 ソ連の投射もの・・・ミサイルやロケット、火砲はデカいですからね。

2015-10-17 02:33:03