さて、練習問題集PT2の解説。正答。 104. 健常一般成人の貯蔵エネルギーとして最大のものはどれか。1つ選べ。(正答:d) 2番目は骨格筋のタンパク質ですね
2015-10-24 14:38:33105.血中グルコース濃度が上昇したとき,膵β細胞のインスリン分泌に関与 する組み合わせはどれか。1つ選べ。(正答:b) 膵島β細胞(B細胞)が持つグルコーストランスポーターGLUT2は最大活性が大きいが、親和性が低い。グルコキナーゼがグルコースをリン酸化するがKm値が大きい
2015-10-24 14:40:26106. 高糖質食後,細胞へのグルコース取り込みにインスリン刺激を必要とす るものはどれか。1つ選べ。(正答:e) グルコース輸送体のうち、インスリン依存性のものはGLUT4で、これを発現しているのは脂肪組織、骨格筋、心臓。 uniprot.org/uniprot/P14672…
2015-10-24 14:42:43107. インスリンにより活性化されるグルコース輸送体はどれか。1つ選べ。(正答:d) 106の解説を参照して下さい。リンク先、 "Tissue specificity: Skeletal and cardiac muscles; brown and white fat."
2015-10-24 14:43:56108. 高糖質の食後,肝細胞へグルコースを取り込む輸送体はどれか。1つ選 べ。(正答:b) 肝臓ではGLUT2が発現しています。 twitter.com/biochook2/stat… 解説部分参照
2015-10-24 14:45:16109.グリコーゲンの構造について正しいのはどれか。1つ選べ。(正答:b) 還元末端は一カ所だけ、枝別れの数だけ非還元末端が増えていきます。(約10残基ごとに1つずつα1-6結合の分枝)主にα1-4のグリコシド結合です。分枝部分を含めてαアノマー。グルコースのホモ多糖です。
2015-10-24 14:47:26110. グリコーゲン合成について正しいのはどれか。1つ選べ。(正答:d) 合成はグリコーゲンシンターゼによるUDP-Glcからの転移反応、分解はホスホリラーゼによる加リン酸分解で、逆反応ではないです。枝別れは1,4-α-グルカン分枝酵素。非還元末端にグルコース残基を転移です。
2015-10-24 14:49:52111. 24時間絶食後に主要な血糖供給源となるのはどれか。1つ選べ。(正答:d) 肝臓のグリコーゲンは絶食後およそ20時間の血糖源で、それ以降は骨格筋のタンパク質を分解して生じる糖原性のアミノ酸が主な血糖源となります。
2015-10-24 14:51:07112. 解糖系の中間体とグリコーゲン代謝を結びつけるのはどれか。1つ選 べ。(正答:b) 解糖系の中間体(グルコース6-リン酸)をムターゼ反応でグルコース1-リン酸に変換し、UDP-グルコース合成の基質にします。触媒する酵素はホスホグルコムターゼと言います。
2015-10-24 14:52:22113. グリコーゲンシンターゼの特徴として正しいのはどれか。1つ選べ。 (正答:e) UDP-グルコースを活性化グルコースの担体として非還元末端にα1-4結合で転移します。不可逆で、ピリドキサルリン酸が補酵素、グルカゴン刺激でPKA活性化されると不活性型になります。
2015-10-24 14:54:33114. グリコーゲンの非還元末端よりグルコース1-リン酸を遊離させる反応を 触媒するのはどれか。1つ選べ。(正答:d) 加リン酸分解による遊離です。
2015-10-24 14:56:47115. ホスホリラーゼの反応でグリコーゲンからグルコース1残基が遊離し解 糖系で代謝される際に得られるATPのモル数として適切なのはどれ か。1つ選べ。(正答:c) ヘキソキナーゼで消費されるATP1分子分が必要ないので3ATPが得られます。
2015-10-24 14:58:06116.グリコーゲン分解の生成物で正しいのはどれか。1つ選べ。(正答:b) 枝別れ部分のグルコースは脱分枝酵素のα1,6-グリコシダーゼ活性により加水分解されるので、ホスホリラーゼの反応によるグルコース1-リン酸とグルコースが10:1くらいで生じます。
2015-10-24 14:59:42117. PKAによるリン酸化で活性が増すのはどれか。1つ選べ。(正答:b) プロテインキナーゼAの基質としてリン酸化され活性が増すものを選びます。グリコーゲンシンターゼはリン酸化により不活性型になります。
2015-10-24 15:00:48118. カルシウムイオンによって活性化されるのはどれか。1つ選べ。(正答:b) ホスホリラーゼキナーゼはカルモジュリン依存性プロテインキナーゼの1つで、活性化にカルシウムイオンが必要です。
2015-10-24 15:01:48119. 骨格筋でグリコーゲン分解を促進する条件はどれか。1つ選べ。(正答:b) 解糖系を促進する条件を考えます。高血糖ではインスリン優位となりグリコーゲンの分解は不要です。アドレナリンはPKA活性化でグリコーゲンは分解に向きます。ホスホジエステラーゼはcAMP濃度を下げます。
2015-10-24 15:04:10120. ビオチンを補酵素とする酵素はどれか。1つ選べ。(正答:a) ビオチンはATPによりカルボキシ化ビオチンとなり、他の分子(ピルビン酸、アセチルCoA、プロピオニルCoAなどをカルボキシ化するカルボキシラーゼの補欠分子族です。
2015-10-24 15:07:58121. 糖新生が行われる主要な臓器はどれか。1つ選べ。(正答:d) グルコース6-ホスファターゼ活性がある臓器で糖新生が進みます。肝臓、腎臓です。
2015-10-24 15:08:47122. ピルビン酸からホスホエノールピルビン酸を生ずる経路に含まれるのは どれか。1つ選べ。(正答:d) ピルビン酸キナーゼを迂回する経路です。ピルビン酸カルボキシラーゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼが含まれます。
2015-10-24 15:10:11123. 糖新生に関与しないのはどれか。1つ選べ。(正答:d) 骨格筋のグリコーゲンは糖新生には用いられません。
2015-10-24 15:10:58124. 糖新生に関与する酵素は次のうちどれか。1つ選べ。(正答:c) 解糖系の酵素のうち、不可逆なものは糖新生に関与しません。可逆的な7ステップは糖新生経路を触媒します。
2015-10-24 15:12:09125. 糖新生を抑制するのはどれか。1つ選べ。(正答:c) 糖新生経路の律速は、フルクトース1,6-ビスホスファターゼです。AMPはアロステリックな抑制因子です。
2015-10-24 15:13:53126. フルクトース1,6-ビスホスファターゼを阻害するのはどれか。1つ選 べ。(正答:d) フルクトース2,6-ビスリン酸は解糖系の促進因子、糖新生の抑制因子として重要です。
2015-10-24 15:14:45127. ピルビン酸カルボキシラーゼを活性化するアロステリック因子はどれ か。1つ選べ。(正答:d) ピルビン酸からホスホエノールピルビン酸に至る経路はアセチルCoAが活性化因子となります。
2015-10-24 15:16:10