高橋征仁さん 講演から「社会心理学におけるリスク受忍テクニック」PART 2.

seki_yo @seki_yo

「スタンリー・ミルグラムという アメリカの 心理学会の 会長まで なった 人で、最近 お亡くなりに なりましたが、この人が 『服従の心理学』という 本を 出しています。

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「この 中で、大義名分と 権威さえ 揃えば、人間 何でも やりますよと いうことを 実験 -- いわゆる アイヒマン実験で -- やっていて、仮想ですけど 人を 殺す 実験を やるんですね。

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「450V の 電圧を かけてしまうという、残酷な 実験を やるんです。 (仮想ですから) それを 俳優が 演じていると 思わないで、やるんです。

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「そのときの 大義名分は 語学を 向上させる、そして スタンリー・ミルグラムが 権威を 保証するんです。 (被験者は 相手が) 死ぬんじゃないかと 思うと、後ろを 見て 権威が " Go ahead" というと、あるいは うなずくと (高電圧を 加えることを) やる。

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「これは ようするに、大義名分さえ もっていれば、(社会的な) 責任感も 倫理観も なくなる。 最終的には その 組織 -- アカデミズムなり 会社なり -- に、自己超越的に 献身していく、それが あると。

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「これは 最終的には 5ヶ年に わたって、1000人ぐらいの 被験者を 1ヶ国で 使うと、60 〜 70%の 人が (権威の 要求どおりに) やる。 中には 拒否する 人も 当然 でてくる。 自分の 判断で 止める。

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「アメリカの 場合だと 7割、ドイツだったら 8割 5分ぐらいの 人が そういうことを やる。 ... 責任を 権威に 転嫁し、ある ワクの中の 倫理に 従う。(了)

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1.「あなたは 刑務所生活に 関する 実験に 被験者として 応募したと 仮定してほしい。 期間は 2週間で、日当が 支払われる。 応募者は くじ引きで「囚人」役か「看守」役かに 割り当てられる。

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2.「あなたは 囚人役になった。 つまり、2週間、刑務所に 入るのである。 前もって 打ち合わせがあったあとの ある日曜日、あなたが 家にいると パトカーが サイレンをならして やってくる。 なにかの いっせい逮捕だという。

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3. 「あなたは 逮捕され、身体検査をされたあと、警察署に 運ばれ、指紋を とられ、書類が 作られる。 つぎに 目隠しをされて、ある大学の 心理学実験室を 改造して 作られた 模擬刑務所に 送られる。

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4.「ここでさらに 身体検査をされたあと、胸と背中に 番号のついた 囚人の制服、寝具、石けん、タオルを 支給される。 髪は ストッキングで おおわれる。 あなたは、これから 名前では 呼ばれず 囚人番号で 呼ばれる。

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5.「刑務所の房は 約 1.8 メートル X 2.7 メートルで、ベッド以外は 何もなく、鉄格子が はめられている。 看守役の 被験者は、警棒、呼子笛、手錠、鍵を もっており、「刑務所内の 秩序を 維持するように」との 役割が 与えられている。

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6. 「さて、あなたは 2週間後に、無事に 実験を終えて「出獄」できるだろうか。 この 実験は 1974年ごろ、アメリカの スタンフォード大学で 行なわれたものである。 刑務所は ... 心理的に 同じような 状態に 置くことに 重点が 置かれた。

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7. さて、結果は おそろしいものであった。 実験は 予定通り 2週間 つづけることが できず、6日間で 打ち切らざるを 得なかったのである。 両方の 被験者、とくに 囚人役の 被験者に 異常が みられるようになったためである。

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8.『驚くほど 短い 期間の間に、囚人と 看守との間には ゆがんだ関係が 発展した。 ... 看守たちが 日々 攻撃を 拡大するにつれて、囚人たちは 受動的に 反応するようになった。(ジンバルドー)