四國徧禮霊場記　巻五　土州

なんでも　かんでも @kandemo

「… 舩(ふね)漂□[風に揚のツクリ](ひやうやう)なるが故(ゆへ)に。岩(いわ)を切裂(きりさき)石(いし)をたたみ。海水(かいすい)を入(いれ)て、湊(みなと)とす。莫大(ばくだい)の經営(けいゑい)みる人心目を驚(おどろ)かす。」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「四國徧禮霊場記　巻五」 135頁 base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.js… 「西寺圖」

なんでも　かんでも @kandemo

「四國徧禮霊場記　巻五」 136頁 base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.js… 「龍頭山光明院金剛頂寺　俗(そく)西(にし)寺と云。安㐂(き)郡 　此寺大師(し)地境(ちけい)の勝慨(しやうがい)を御覧(らん)して、…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 伽藍(がらん)を建立(こんりう)し玉ひ。嵯峨(さが)淳和(しゆんわ)両朝(れうてう)の勅願(ちよくくわん)の場(しやう)となり。秘教(ひけう)称揚(せうやう)せり。□後(そのゝち)奕(ゑき)世先烈(せんれつ)によつて服崇(ふくさう)あさからず。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 綸旨(りんし)院宣(いんぜん)御教書(みけうしよ)等下し置(をか)れ。数件(すけん)永世の亀鏡(きけい)とす。●本尊(ほんそん)は、醫王如来(いわうによらい)也。大師(し)此尊像(そんそう)を作(つく)り終(おは)て。像(ぞう)にむかひての給はく。…」RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 堂宇(たうう)すでに落成(らくせい)しぬ。尊像(そんぞう)又支体(したい)備(そな)はれり。はやく行(ゆき)て坐(ざ)し玉へと。時に像(そう)みつから立(たち)。厨子(すし)に入(いり)戸(と)を閉(とぢ)給へり。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… これより御戸(みと)をひらく事なし。●大師(し)はしめ此所に至(いた)り見給ふに。大なる楠(くすの)木あり。此木のうつろの中に天狗(く)ともおほくあつまれり。大師(し)を見てはねをたたき。はしをならし。とかめののしる。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 大師(し)しばらく咒(しゆ)を誦(じゆ)じ手(て)をこまぬきて立(たち)玉ふ。誦(じゆ)じ給ふ咒(しゆ)は、不動(ふでう)火界(くわかい)の咒(しゆ)なりけれは。火焔(くわゑん)忽(たちま)ち発出(ほつしゆつ)す。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… これによつて天狗(ぐ)ども神力(じんりき)をよばす。皆(みな)退散(たいさん)しぬ。其後(そののち)かたく結界(けつかい)して。佛場と(ふつしやう)とし、御自身(こししん)の像(そう)を作り、天狗(ぐ)のゐける木のほらにすへ玉ふてけり。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「四國徧禮霊場記　巻五」 137頁 base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.js… 「… ●大師(し)の御弟子(でし)に智弘(ちこう)といふ人あり。徳行(とくきやう)高(たか)く聞(きこ)ふといへとも。世の紛華(ふんくわ)をきらひ。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 閑談(かんだん)をあまなへり。大師(し)此山を付(ふ)し給ひて。爰(ここ)に陰約(いんやく)して。遂(つい)に入定(にうでう)せり。今(いま)に、其(その)廟(べう)あり。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… ●本堂の右の社(やしろ)は、若一王子(わうじ)即(すなはち)當(たう)山の地主神(ぢしゆじん)也。左は十八所(しよ)宮(くう)。是(これ)は、王城(わうしやう)の上社(しや)十八神を勧請(くわんじやう)せり。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… ●山上清泉(せいせん)あり。相(あい)そへて、辯才天祠(べんさいてんし)を立(たつ)。●大師(し)加持(かぢ)の閼伽(あか)井あり。堂を立て掩(おほ)へり。●二王門には、大師御筆の額(かく)あり。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… ●御影堂(みゑいだう)の内に大師(し)此山に攀(よぢ)玉ふ時の御杖(つえ)あり。●大師(し)御所持(ち)の佛具(ぶつぐ)あり。此外名ある霊宝(れいほう)おほし。●當山の秘(ひ)記といひ伝(つた)へてありときこゆ。大師のあそはしける物となん。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 人おほくはあやしむ。惣して帋(し)上に載(のせ)かたき事もありとそ。●文明(ふんめい)年中火災(さい)ありて、堂宇(う)灰燼(くわいじん)となれり。其時(とき)本尊(ぞん)瑠璃(るり)の光(ひかり)を放(はな)ち、燼(ぢん)中にましませりとなり。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 堂(だう)供養(くやう)導師(だうし)根来(ねころ)の道瑜(どうゆ)なりしか。其時(そのとき)の願文(くわんもん)に載(のせ)たり。●釜堂(かまだう)の釜(かま)、此所に伝(つた)へて、大師(し)御請来(こせうらい)といへとも。録(ろく)に見ヘず。…」RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… いかさま大師(し)の時(とき)の物にて。異物(いぶつ)ときこへたり。[三石六斗入也] …」 「四國徧禮霊場記　巻五」 138頁 base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.js… 「… ●當寺もむかしより、女人ののほる事を制(せい)す。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 若(もし)女人の参詣(さんけい)は、ふもとに行道(きやうどう)所といひ岩屋(いわや)あり。本尊(そん)不動(ふどう)にて、楠(くすの)木に大師(し)作りつけ給ふ霊尊(れいそん)なり。女人は、此(ここ)にて拝(はい)して去(さる)。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… ●當山寺中、むかしはおほくありて、法席(せき)慇懃(いんきん)なりしとなり。今、唯(たた)五ヶ寺になれり。」 「神峯寺圖」 「四國徧禮霊場記　巻五」 139頁 base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.js… 「竹林山神峯寺…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「此山高(たか)く峙(そはだ)ちて、のほる事壱里(り)なり。絶頂(ぜつてう)よりのぞむに。眼界(かい)のをよぶ所、諸(しよ)山みな山下につらなり。子孫(しそん)のごとし。幽徑(ゆうけい)九折(つゝらおり)にして。くろき髪(かみ)も黄(き)になんぬ。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 魔境(まけう)なるか故(ゆえ)に申(さる)の刻(こく)より後(のち)は、人行(ゆく)事を得ず。むかしは、堂塔(だうたう)おほくありしときこえたりといへ共。一時火災(さい)ありてより。今は、本堂。大師(し)堂(だう)。鎮守(ちんしゆ)のみや。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 麓(ふもと)に養心菴(やうしんあん)と云(いふ)あり。参詣(さんけい)の人は、是(ここ)に息(いこ)ふ。此あたりに食(くは)ず貝(かい)といふものあり。」 「大日寺圖」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「四國徧禮霊場記　巻五」 140頁 base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.js… 「法界山高照院大日寺　香我美郡大谷村 　當寺の啓適(けいてき)。欽明(きんめい)天皇(わう)の時(とき)といひ。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 本尊(そん)大日なるか故(ゆへ)に。大日經(きやう)塔(たう)ありと。敏達(びだつ)天皇(わう)の事をいひ。或(あるひ)は、龍猛(りうめう)不空(ふくう)の事なといひ伝(つた)ふときこゆ。みな時代(じたい)方所(ほうしよ)にかかはらず。…」 RT @kandemo

なんでも　かんでも @kandemo

「… 其(その)説(せつ)人あやしまざる事を得(ゑ)ず。蓋(けたし)大日經(きやう)は、法身常恒(ほつしんじやうこう)の説(せつ)。天竺(ぢく)日本も法界(ほうかい)宮(くう)を包(かね)たりと云(いふ)等(とう)の心ならんかし。…」 RT @kandemo