ゆうちょ銀行のシステム統合はみずほ銀行の次期システムどころじゃない史上空前の大プロジェクトになりそう。

17歳スレンダー黒髪美少女JK(自称) @tsuchie88 が解説するゆうちょ銀行のシステムの歴史。
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(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

今は局サーバーというPCサーバーがおかれているが、大抵の銀行が基幹系とPCベースで作られた端末やATMの間をクライアントサーバーで一括管理してるのと比べると、複雑さがかなり高い。

2015-11-08 13:12:57
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

デ通サ契約にもよいところがあって、それは契約期間が過ぎたら現行のシステムを廃棄して新しいシステムを作るので、定期的にシステムを見直すチャンスが生まれるという点だ。

2015-11-08 13:26:42
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

地銀なんかが特に顕著だが、酷鐵廣嶋もびっくりの「古いものを長く大切に使いましょう」を発動しがちで、20年前のハードウェアをガムテープ、じゃなくてアセンブラで書き直して高速化するとか基地外じみたことやったとこも多い。だが、デ通サだとソフトはともかく、ハードは定期更新される

2015-11-08 13:27:37
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

郵貯の場合だと、次期によって異なるが、概ね6年から10年のデ通サ契約を結んで更新をしていた。特に、96年に稼動した第三次システムでは郵便貯金事務センターの統合と、事務センターと電算センターの分離が行われ、電算センターは東西二センター方式になった。

2015-11-08 13:31:23
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

公社への移行を見据えて03年に稼動した第四次システムでは、いっそうの合理化が進められて、阪神淡路大震災の教訓を生かし、勘定系システムは超大型メインフレーム16台をクラスタリング接続して、東西で相互バックアップ体制が取られた。東日本大震災のときも大きな混乱はなかった

2015-11-08 13:33:49
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

ところが、民営化が進むと一旦は合理化されたシステムが増えていく。先に述べた全銀との接続と、住宅ローンなどの融資業務に乗り出すための機能が、郵便貯金システムには欠けていたからだ。

2015-11-08 13:40:30
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

まず、全銀との直接接続のために、現行の口座番号をベースに全銀フォーマットの口座番号に変換して為替取引を行うシステムが必要になる。このシステムの調達は、NTTデータが担当して旧大和銀行のNEWTONが採用された。

2015-11-08 13:42:26
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

NEWTONは、元々大和銀行の基幹系システムをIBMにアウトソーシングして構築されたシステムで、りそなの経営破綻後に基幹系システムは旧あさひ銀行のCAPベースで統合されたので(信託系システムは一部残ってるが)、基本的にいらなくなったのをNTTデータがライセンスを取得した

2015-11-08 13:44:24
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

もうひとつの融資系システムだが、こちらも旧UFJ銀行の基幹系システムをNTTデータが買い取って再構築した。UFJ銀行も、基幹系を日立との合弁会社であるUHSに売却してアウトソーシング契約を結んでいたが、東京三菱との合併で不要になったものを買収したわけで。

2015-11-08 13:46:49
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

こうして、ゆうちょ銀行の基幹系には、勘定系に相当する郵便貯金システム(富士通GS21メインフレーム)、全銀接続システム(IBM System/z)、融資系システム(日立VO3系メインフレーム)と、由来も構成もまったく異なるシステムが存在してる状態で、経費がとてつもなくかかっている

2015-11-08 13:50:44
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

郵便貯金システム自体も、13年に稼動した第五次システムでいっそうの合理化(東西センターの機能統合・CPUの効率利用化)が図られたが、大きな機能改善・追加は見送られて、為替と融資機能は将来的な課題(郵貯次期システム)として残されている。

2015-11-08 13:55:33
(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

いずれ、統合となればみずほ銀行の次期システムどころじゃない、史上空前の大プロジェクトになりそうだけど

2015-11-08 13:56:08