映画やノベルゲームにおける美術のアダプテーションについて

ざっとまとめ
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白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale @seiichitsuchiya 私はむしろ美術の方から考えてたんで、ストローブのセザンヌもそんな絶賛できるものかなあとか留保置きたい。

2015-11-08 14:43:55
畠山宗明 @gilledwhale

@seiichitsuchiya @ttt_cellule いや、それは良くわかるんですが、映画の場合、(世界的にそういう傾向がありますが)美術なり文学なりの作品理解に新しいものをもたらす何かとして参照される傾向があり、むしろその構えが「専門」とされていることへの違和表明でした。

2015-11-08 14:45:07
土屋誠一 @seiichitsuchiya

@gilledwhale @ttt_cellule 自分の場合、美学者でも芸術学者でもないから、しょうがないからアカデミアにおいては「美術史家」と名乗らざるを得ないケースがままあるんですが、「え?あんたが美術史家?プゲラ」と面と向かって言われたり、美術業界でも棲み分けるという

2015-11-08 14:45:28
白江幸司 @ttt_cellule

@seiichitsuchiya @gilledwhale どこの世界も歴史研究とそれ以外の間では亀裂激しいですしね。草稿研究と理論の棲み分けとか。

2015-11-08 14:48:13
白江幸司 @ttt_cellule

@seiichitsuchiya @gilledwhale ですから、争点は、それぞれのメディウムにおいて有効かつ刺激的なアダプテーションや再演はどのようになるかについてのクライテリア吟味になるかなと

2015-11-08 14:45:42
畠山宗明 @gilledwhale

@ttt_cellule @seiichitsuchiya 近年は伝記と割り切ったのが多いような気もしますが、ちょっとした特殊効果の使い方などに、対象作家へのオマージュなり批評が込められているというのはありそうですね。本としてもありそうだけどチェックはしてないです。

2015-11-08 14:46:51
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale @seiichitsuchiya 「美術なり文学なりの作品理解に新しいものをもたらす何かとして参照される傾向」はノベルゲームでも変わんないですね。オタ文化ならではの狭さゆえより悪化する可能性すらある。

2015-11-08 14:47:04
土屋誠一 @seiichitsuchiya

@gilledwhale @ttt_cellule 了解です。確かに、美術を専門としている人間から見ても、「いやこれ、劇場でかかったら観るに堪えないだろ」という作品が平気で評価されているケースは多々ありますし、文学研究者は仰るとおり、映画も美術もずかずか入ってくる印象はあるですw

2015-11-08 14:49:20
土屋誠一 @seiichitsuchiya

@gilledwhale @ttt_cellule むしろ、文学はどう考えたって弱体化しているわけですから、こっちはいいから、そっちのご専門のほうをしっかり保守してくれ!と思う時はままあります。

2015-11-08 14:50:32
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale @seiichitsuchiya 「芸術家伝記映画におけるメロドラマの運用」についてという論題はありそうだなあとか思いましてね。メロドラマ以外でうまくやるのかメロドラマであることを活かすのかで分岐しそう。

2015-11-08 14:49:38
畠山宗明 @gilledwhale

@ttt_cellule @seiichitsuchiya それはハイブロウすぎて誰もやってないかも。メロドラマであることの価値はまだそれ事態を言わなければならない段階だと思うので、その「応用」となるとあんまりないかも(知らないだけの可能性もあります)。

2015-11-08 14:52:06
白江幸司 @ttt_cellule

@seiichitsuchiya @gilledwhale 50-60年代ならともあれ、今だと刺激的な協働もありうるのでは、と楽観的に考えたいんですが、そういうのは無理なのかな。

2015-11-08 14:53:08
畠山宗明 @gilledwhale

@seiichitsuchiya @ttt_cellule 文学者が「映画やメディアを語る」というのも否定神学的な延命策だったと思うのですが、今はその力も尽きているので、それ自体の価値を考えるべきなのでは、と確かに思うときありますね。

2015-11-08 14:54:01
土屋誠一 @seiichitsuchiya

@ttt_cellule @gilledwhale 美術映画については、エド・ハリスの『ポロック』は良くて、教材として使用してます。ハリスが一年かけて絵の練習をしっかりして、ちゃんと専門家の監修も入っているようで、ドキュメンタリー見せるよりもよっぽど良く伝わるというw。

2015-11-08 14:53:45
土屋誠一 @seiichitsuchiya

@ttt_cellule @gilledwhale ただこれは、劇映画の顔をしたフェイクドキュメンタリーのようなものであって、メロドラマ性はかなり抑制されているので、ポロックに関心ないと映画としてはつまらないというw。

2015-11-08 14:54:49
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale @seiichitsuchiya ハイブラウかつ領域の隙間で衝突リスクが大きいだけに着手されてなさそうだとは思うんですが、やると絶対に面白いはずだよなあと思いましてね。

2015-11-08 14:55:17
畠山宗明 @gilledwhale

@ttt_cellule @seiichitsuchiya 進化論的にどっちが良いとは言えない気もしますね。

2015-11-08 14:55:22
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale @seiichitsuchiya ただ、ある種の「芸術家」類型(留学して孤独な死とか、非業の運命とか、天才の夭折とか、他方で俗世としての業界を置くとか)は2,30年単位で「さすがにこれもう通用しないだろ」と感じさせる風化は経ると思いますよ

2015-11-08 14:56:46
土屋誠一 @seiichitsuchiya

@ttt_cellule @gilledwhale 私は「できる」というか「やらないとマズい」と思っているので、恥も顧みずにあっちこっちに手を出して、収拾つかなくなっているのですがw。

2015-11-08 14:56:48
土屋誠一 @seiichitsuchiya

@gilledwhale @ttt_cellule デレク・ジャーマンやグリーナウェイなんかは、成功したかどうかはともかく、そこの可能性を開いたとは思っているのですが。とはいえ、グリーナウェイはギリギリセーフで、ジャーマンになると私はちょっと勘弁という感じです。趣味の話ですけどね

2015-11-08 14:59:31
白江幸司 @ttt_cellule

@seiichitsuchiya @gilledwhale美術館が出資して作る教材やドキュメンタリーではレギュレーションが一定の厳しさがあるので、それと距離をとって制作する足場を作るとなるとジャーマンやグリーナウェイみたいなカラーになりやすいという話でもありますね

2015-11-08 15:03:18
畠山宗明 @gilledwhale

@seiichitsuchiya @ttt_cellule デレク・ジャーマンは確かに難しいですね。やはりイギリス問題なのかとも思いましたが、ポレミックな話題なりコンセプトなりは微妙に外して俺映画にしてしまうという。

2015-11-08 15:04:44
畠山宗明 @gilledwhale

@seiichitsuchiya @ttt_cellule 『バクマン。』におけるアクションとしての「描くこと」の前景化に、アダプテーションとしての批評性があると思ったのですが、(未見ですが)ポロックのやつも「アクション」・ペインティングであることが良く出たのかもしれないですね。

2015-11-08 14:57:41
畠山宗明 @gilledwhale

@ttt_cellule @seiichitsuchiya それこそ『バクマン。』は(原作も含めて)メロドラマ性をどうとらえるかがクリティカルになる例では。絵画ではないですが。

2015-11-08 14:58:47
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale @seiichitsuchiya そうですね、バクマンの原作は(ジャンプ漫画限定の狭さはあるとはいえ)漫画批評漫画としては卓越してますし。

2015-11-08 14:59:44