「邪眼の聖人カシヤーン」の謎

四年に一度訪れる2月29日を祝日とする、邪眼を持つ聖人カシヤーン……という民間伝承と(たぶん)モデルになった聖人についてのまとめです。 「ユーラシア・ブックレット」後継シリーズ、群像社から発売 http://www.shinbunka.co.jp/news2015/10/151026-04.htm#PSUKCJ3.twitter_tweet_ninja_m まとめにも取り上げさせて頂いたクリメント北原史門氏の『正教会の祭と暦』はこの新シリーズの一冊です。
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こうりゃ @lanius_2016

考えたら、記憶を飛ばす事になるのがいかんと言って、新旧の暦の切り替えがの是非が論争になる正教会で、四年に一度しか聖人を記憶しないなどと言う事が起きるはずもない。

2015-11-09 21:52:24
CMTC @MontyGlycon0

検索してみたところфевраляは2月、という意味のようだ。archive.is/9YSz#selection… をgoogleバーで翻訳した限りでは、眼光や視線で何かをどうかしたという記述すらない。「カシヤーン」の名前の由来が彼としたら、どういう経緯で「邪視の聖人」になったのだろう。

2015-11-09 20:24:13
CMTC @MontyGlycon0

もしかすると民間の土俗的観念のほうで2月28日や2月29日が邪視や不吉なものと関連していて、正教会の暦において2月28日に記憶される聖人イオアン・カッシアンにそのイメージが乗り移った結果が、民間伝承における「邪眼の聖人カシヤーン」なのかもしれない。

2015-11-09 20:32:14
CMTC @MontyGlycon0

「2月29日ゆえに四年に一度しかこの聖人の祝日が来ない」はいつからある話なのだろう。正教会の暦の特徴上ありえないため、非宗教化が進められた比較的新しい時代(ソビエト連邦時代?)から、という仮説も立てられる。近現代のロシアで使われている暦、カレンダーもチェックしておきたいところ。

2015-11-09 20:41:45
CMTC @MontyGlycon0

en.wikipedia.org/wiki/February_… ここにもイオアン・カッシアン(John Cassian)の名が。彼の祝日は2月29日、ともされている。民間伝承を生んだ人達的には同一人物扱いなのか?

2015-11-09 21:02:48
CMTC @MontyGlycon0

en.wikipedia.org/wiki/John_Cass… 「邪眼としてアレンジされそうな逸話」だけでなく、現時点ではロシアの民間伝承で「邪眼の聖人」扱いされていることの記述もなし。英語圏ではあまりメジャーではないのか。

2015-11-09 21:06:13
CMTC @MontyGlycon0

英語サイトでも言及しているところはある。firstthings.com/blogs/firsttho…

2015-11-09 21:09:01
CMTC @MontyGlycon0

Linda J. Ivanits著Russian Folk Belief books.google.co.jp/books?id=IO_qB… 英語の書籍にも載っている。

2015-11-09 21:11:07
Russian Folk Belief

Linda J. Ivanits

CMTC @MontyGlycon0

The Bathhouse at Midnight: An Historical Survey of Magic and Divination in Russia books.google.co.jp/books?id=S3qJM… これらを見るとやはり同一人物扱いのよう。

2015-11-09 21:13:46
CMTC @MontyGlycon0

民間伝承におけるカシヤーンには、無慈悲なカシヤーン(Cassian The Unmerciful、Kas'ian Nemilostivyi)という異称がある。d.hatena.ne.jp/anachrism/2011… ウクライナにも伝承があり悪魔、悪鬼とも関わりがあるという話が伝わっている。

2015-11-09 21:30:24
CMTC @MontyGlycon0

同一人物設定なら、モデルからかけ離れているにも程がある。どうしてこうなった。

2015-11-09 21:36:19