『ヘジィラ・オブ・ザ・ワースト・ツー・ニンジャ』#8

ご愛読ありがとうございました。
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ジュセー @shiroboshi2

0101011「ドーモ、はじめまして。アソシエーテです」「ドーモ、アソシエーテ=サン。ミリピードです」……0110111「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。はじめまして。ロブストボアです」0101111「ロブストボア=サン!オヌシは後日必ず殺す!」……0110 #S57Ninja

2015-11-10 21:07:27
ジュセー @shiroboshi2

……01101010「私は、私の好きなように生きていく」01001011「俺は……俺は!」……10100011「俺は、俺の好きなように生きていく!」……000111010 #S57Ninja

2015-11-10 21:11:15
ジュセー @shiroboshi2

『ヘジィラ・オブ・ザ・ワースト・ツー・ニンジャ』#8 #S57Ninja pic.twitter.com/SeQcC0ruIc

2015-11-10 21:21:02
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@hiiragi_r_t_d

ヘジィラダー!!!!イラストダー!!!!! #S57NINJA

2015-11-10 21:23:33
ジュセー @shiroboshi2

「バカな……そんなバカな」明らかな動揺を見せるロブストボア。ワナワナと震えながら、立ち上がる。死神が歩み寄ってくる。フラフラとした歩み。しかしその双眸は真っ直ぐに、ロブストボアを睨みつけている。怒りと憎悪、そして闘志を宿した双眸が。1 #S57Ninja

2015-11-10 21:25:02
ジュセー @shiroboshi2

ニンジャスレイヤーの全身からは、未だ鮮血が流れ落ちている。それらは徐々に蒸発していき、彼の赤黒いニンジャ装束の一部となっていく。「私のケネヘビ・カラテを……どうやって」「ニンジャ、殺すべし」ジゴクめいた声が即座に帰ってくる。答える気はないと言わんばかりに。2 #S57Ninja

2015-11-10 21:29:00
@hiiragi_r_t_d

ケネヘビ・カラテ……恐ろしいカラテであった…… #S57NINJA

2015-11-10 21:33:10
ジュセー @shiroboshi2

だが読者諸氏には説明せねばなるまい。類い稀なるニンジャ動体視力を持っておられる方には、もしかすれば見えていたかもしれぬ。ニンジャスレイヤーのムーヴを。死と隣り合わせの、実際アブナイを通り越した決死のムーヴを。僅かにでも失敗していれば、彼は今頃ジゴクにいた。3 #S57Ninja

2015-11-10 21:37:43
ジュセー @shiroboshi2

回避以外の一切の行動を封じ、ジリー・プアー(訳註:徐々に不利)にまで追い詰め殺すケネヘビ・カラテ。その真髄は、使用者が放つ連撃の、絶妙なリズムと攻撃範囲の調整にある。それらは敵の回避行動を誘う。そして、一度回避行動を行ってしまうと抜け出せない恐るべきワザ。4 #S57Ninja

2015-11-10 21:33:52
@hiiragi_r_t_d

ケネヘビ・カラテを破るにはアブナイへ……あえて駅のホームへ飛び込むような一手が必要だったのだ #S57NINJA

2015-11-10 21:39:10
ジュセー @shiroboshi2

回避を続ければ何れ体力の限界を迎え、連撃に呑まれる。かといって無理に突破を狙えば、連撃に呑まれる。どう転ぼうと結末は死。だがニンジャスレイヤーはこれを破った。如何にして?……そのヒントは、いまの彼の状態にある。全身から流れ出している血。生々しい傷跡。4 #S57Ninja

2015-11-10 21:41:14
ジュセー @shiroboshi2

彼はケネヘビ・カラテの連撃に"当たっていた"。それも一度や二度の話ではない。ナラク・ニンジャの声を遮った後から数時間ほど連撃に身を晒していた。ロブストボアに手応えを与えさせぬよう、僅かに……言葉では修飾できぬほど極々僅かに、その身に連撃を当てさせていたのだ。5 #S57Ninja

2015-11-10 21:44:59
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

ケズリ・カラテと似たような対処だな。わざと当たってリズムを崩す #S57Ninja

2015-11-10 21:46:58
ジュセー @shiroboshi2

絶妙なリズムが回避を誘うのならば、そのリズムを崩せばいい。リズムを崩すのならば、身体を接触させればいい。気づかれれば何か対策が成されるかもしれぬ。ならば気づかれぬよう、僅かに身体を接触させればいい。一歩間違えれば即死の状況だった。だが、彼は今、生きている!6 #S57Ninja

2015-11-10 21:47:31
@hiiragi_r_t_d

なんともはや………それしか方法がないとはいえ、無理を通して道理をカラテする男だ #S57NINJA

2015-11-10 21:49:48
ジュセー @shiroboshi2

なんたる幾つもの死線を潜り抜けてきたが故に身についたニンジャ状況判断力とニンジャ反射神経の極み、そしてそれらを裏付ける恐ろしいまでに決断的な怒りと闘志、憎悪が成せるワザマエか!ゴウランガ!おお、ゴウランガ!ニンジャスレイヤーはジュー・ジツの構えを取る!7 #S57Ninja

2015-11-10 21:52:09
ジュセー @shiroboshi2

「ヌゥーッ!調子に……調子に乗るなよ……!」ロブストボアの全身から蒸気が昇り上がる。空気が淀む。そして、「イヤーッ!」巨体に似合わぬ俊敏な動きを見せながらニンジャスレイヤーへと突撃!「「イヤーッ!」」岩石めいた拳の正拳を受け流すようにして回避するフジキド!8 #S57Ninja

2015-11-10 21:56:17
ジュセー @shiroboshi2

そのままバイオアナコンダじみた巨腕の外側を沿うようにして跳躍!「イヤーッ!」「イヤーッ!」だがロブストボアの肘が通常とは逆の方向に可動、ニンジャスレイヤーに痛烈な打撃を与えた。しかし、屈さぬ!「イヤーッ!」巨腕に向け、チョップを振り下ろす!「グワーッ!」9 #S57Ninja

2015-11-10 22:00:24
ジュセー @shiroboshi2

ロブストボアは素早く腕を引っ込める。ニンジャスレイヤーがその腕にしがみつく!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーのトビゲリ!「グワーッ!」九フィート近い巨体がたたらを踏む。死神の眼が、殺気が、彼を射抜く!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーがサマーソルトキック!10 #S57Ninja

2015-11-10 22:04:24
ジュセー @shiroboshi2

「グワーッ……!!」再びタタミの上で仰向けに倒れるロブストボア。一方のニンジャスレイヤーは体操選手めいた見事な着地を決めた。ロブストボアへ向けて歩き出す。「こんな……こんなバカなことが……私が……この私が」アクシスは何やらブツブツと呟きながら、復帰する。11 #S57Ninja

2015-11-10 22:10:33
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