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薬学の視点から~福島原発事故を振り返る~

福島原発事故について、新薬たん独自に ①日本放射線影響学会について、②美味しんぼ問題について、③原発事故における誤った情報の伝播について、④甲状腺がんについて、⑤薬学系雑誌で発表された、(興味深いが疑義のある)原発関連論文について、をまとめました。何かの参考になれば幸いです。
震災 甲状腺がん 原発 SARI 福島 日本放射線影響学会 美味しんぼ問題
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新薬たん @ShinHiroi
私個人は放射線の専門家ではありません。医療用放射線と、実験用放射線の基礎を学んだに過ぎません。 さりとて、「原発事故の影響はどうなっているのか?」 と問われた際に「知らない」とお答えするのも不誠実なことだと思います。
新薬たん @ShinHiroi
私が個人的に収集した複数の文献から、『確度が高い』と判断したものを中心に解説いたします。 もちろん、異論、反論はあると思います。議論は歓迎いたしますし、私の文献データの誤りを指摘して頂けたならば、大変ありがたく思います。
新薬たん @ShinHiroi
解説内用は、5部構成にしたいと思います。 ①日本放射線影響学会について ②美味しんぼ問題について ③原発事故における誤った情報の伝播について ④甲状腺がんについて薬学系雑誌で発表された原発関連の論文について
新薬たん @ShinHiroi
日本放射線影響学会について 基本的に、私はこの学会の発表を基準に考えております。 長くなるので詳述しませんが『福島原子力発電所の事故に伴う放射線の人体影響に関する質問と解説 (Q&A)』が記載されております (URL)jrrs.kenkyuukai.jp/special/?id=55…
新薬たん @ShinHiroi
美味しんぼ問題について こちらも『日本放射線影響学会』より公式見解がなされております。私は素人より専門家、感想よりも実験データを信用するタイプの人間ですので、学会の見解を支持します。 以下、一部引用いたします。 (URL)jrrs.kenkyuukai.jp/special/index.…
新薬たん @ShinHiroi
②美味しんぼ問題について 『残念ながら、作品中では登場人物の被ばく線量に関する記載がありません。もし、これはフィクションであると言うのであれば、「福島の真実(・・)」という言葉は不適切ということになります。もし、実測値があるならば公表すべきです
新薬たん @ShinHiroi
② 『作中で描かれた放射線の身体的影響に関して、これまでのところ、これらを支持する学術研究結果はありません』『事実(・・)と真実(・・)は、明確に分けて描くべきであり、事実を描くのであれば、どのような状況でどのようなことが起こったのかについてできる限りの丁寧な表現をする必要』
新薬たん @ShinHiroi
原発事故における誤った情報の伝播について《その1》 (文献)福島第一原子力発電所事故に伴う健康リスクと問題点     高井 伸彦(長崎国際大学 薬学部 薬学科) (URL)library.niu.ac.jp/NiuDA/RNS/PDF/… より抜粋。
新薬たん @ShinHiroi
③誤情報(例1) 「都心も既に年間1mSv を越える放射線量で す。これに内部被曝が加わります。50歳以下の 方は少しでも内部被曝を抑える工夫を」
新薬たん @ShinHiroi
③(続き) 「わたしの住んでいる街は 0.16μSv/h という 高濃度放射能汚染地域でした。年間1mSv 越え です。これに食品からの汚染が加わりますので、 東京も意識しなければ健康を保つことは不可能 になりました。疎開を真剣に考えています」
新薬たん @ShinHiroi
③(文献より解説)震災当初の報道においては【Sv(シーベルト)】 【mSv】【μSv】の表記の統一性もなく、また Sv が1年間に受ける年間被ばく線量【Sv/年】なのか、1時間当たりに受ける被ばく線量【Sv/hr】なのかについて記載がなかったことが、混乱をまねく1つの要因。
新薬たん @ShinHiroi
③上記の誤情報にあるように、大気中の空間線量を測定した結果が、0.16μSv/hr であったとすると、そこに24時間365日いた場合に被ばくする線量は、0.16(μSv/hr)×24(hr)×365日)=1401.6μSv/年 → 約 1.4mSv/年として年間被ばく線量を算出
新薬たん @ShinHiroi
③単純計算すると 1.4mSv(0.16μSv/hr)の土地 に24時間住み続けたとして、いつ 100mSv を越 えるかというと、71.42年(100mSv/1.4mSv) <中略>年間被ばく線量を1mSv/年にするべきとする主張や、疎開を考える必要など、全く考える必要がない
新薬たん @ShinHiroi
③誤情報(例2) 「福島だけでなく関東でも鼻血を出す人が年 齢に関係なく増えている。放射線が原因か? 」 「スタッフの肌の劣化が一様に激しく体調不 良も多々。犬も突然転ぶ、血糖値の急上昇、ウ イルスや菌類もないのに便に鮮血混じり… 」
新薬たん @ShinHiroi
③(文献より、解説) このことを考えるためには、Gy(グレイ)と呼ばれる単位の理解が必要となる。《中略》γ線の放射線荷重係数を1.0とし、組織荷重係数を全身の平均値である1.0を用いると、1Sv=1Gy として考えることができる。
新薬たん @ShinHiroi
③(文献より、解説) 皮膚や鼻の粘膜からの出血、腸からの出血(便に鮮血)が、放射線の影響であるとすると、皮膚や粘膜では、短期間に5Sv(Gy)以上の被ばく、腸は 10Sv(Gy)以上の被ばくをすると同じ症状が現れること知られている。
新薬たん @ShinHiroi
③(文献より、解説) 関東地方では、平成23年3月21日に事故後まとまった雨が降り、大気中の放射性物質が雨とともに地表に落ちた。この期間に1時間屋外で雨に濡れ続けた場合の被ばく量は 10μSv(0.00001Sv)未満であることが算出されている。
新薬たん @ShinHiroi
原発事故における誤った情報の伝播について《その2》 (文献)返信・非公式リツイートに基づくツイート空間の論述構造解析     大和田 裕亮ら (URL)jstage.jst.go.jp/article/jnlp/2…
新薬たん @ShinHiroi
③原発事故における誤った情報の伝播について《その2》 詳細は文献を参照して頂きたいのですが、『放射性ヨウ素の摂取を避けるために、イソジン液飲用が効果的である』というデマがいかにして拡散したのかを解説する内容となっております。
新薬たん @ShinHiroi
甲状腺がんについて 「福島では小児の甲状腺がんが増加している」これは非常にセンシティブな話題であり、親御さんにとっては気が気では無い内容かと思います。 私個人で日本語文献を調査した所、『統計学的に有意に甲状腺がんが増加している』という報告はありませんでした。
新薬たん @ShinHiroi
④甲状腺がんについて 大変示唆に富む論文を1報紹介いたします。 (文献)福島原発事故と県民健康管理調査―地球規模の放射能汚染と情報災害― 山下俊一著 (URL)jstage.jst.go.jp/article/tmh/42…
新薬たん @ShinHiroi
④(文献より引用)2011 年11 月から2013 年5 月までの約17 万人のデー タの甲状腺超音波画像の所見がすでに解析され公表されています pic.twitter.com/tGkHmguQYc
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新薬たん @ShinHiroi
④(続き)A 判定すなわち正常は約17 万人の大半です が全く正常というわけでは無い。どうしても小さな嚢胞や小さな結節が見つかります。これが,混乱のもう1つの原因となりました。「自分たちの子どもになんでこういう所見があるのか 」というのが逆に福島県のみならず全国で不安をあおった
新薬たん @ShinHiroi
④(続き)実際のB 判定, 精査が必要な子どもたちですが,福島では0.65%ほど現在見つかっています。これが,放射線の影響ではないにも関わらず,そう心配する両親,あるいは,それにくみする人たちもいるわけです。
新薬たん @ShinHiroi
④(続き)そこで,環境省は,長崎,青森,山梨の3 県の約4,300 人の5 歳から高校生までの学童を同じ福島方式で調べてくれました。 結果として,約1%のB 判定が見つかりました。もちろん,この中からがんも見つかります。
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コメント

新薬たん @ShinHiroi 2015年11月17日
まとめを更新しました。
毒眼鏡@ゼウス欲しいマン @poison_crawler 2015年11月18日
ありがたいまとめ。時間があれば是非よんで欲しい
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