【越智小枝氏、津金昌一郎氏の『福島の子供、甲状腺がん多発』に関する見解について】koichi_kawakamiさんのツイートまとめ(2015.11.20作成)

日付切取線 @krtr_date

✄----------- 11/14(土) -----------✄

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

２日前に話題にした越智小枝氏の和文論説『「福島の甲状腺がん50倍」論文に専門家が騒がないわけ』gepr.org/ja/contents/20…。図の引用文献が適切でなかったため、図は捏造？と思いました。越智氏、編集者の石井氏とやりとりをし、現在引用文献が正しく訂正されています。

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

．@Micheletto_Dさん、@ssmuflerさんには、正しい論文をtwitter上で教えていただきました。ありがとうございました。

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

（１）行きがかり上、論文を読みました。越智氏の主旨は、大規模にスクリーニングすれば「かくれた」甲状腺癌が見つかるので20-50倍は驚くに値しない。というものです。この根拠にしているのが、1993年のスペインの論文ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8508367と2014年の

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

（２）韓国の論文nejm.org/doi/full/10.10…です。スペインの論文では患者（のご遺体）625体から甲状腺を摘出、切片を作製しラフに観察、もしくは100体からのサンプルを精査したところ、前者の5.28%（越智氏は文中で7%と記載）、後者の22%で「癌」を見つけた

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

（３）というものです。この論文のタイトルは「オカルト腫瘍」です。このような言葉があるのを初めて知りました。この数字をもって、福島の検査の数字は驚くに値しない。と断じています。本当にそうでしょうか？スペインの研究で見つかった癌は大きさ

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

（４）4.75mm（前者）、0.07mm-1.8mm（後者）です。一方福島の検査でこのクラスの大きさの「癌」が問題になっているわけではありません。２次検査の「悪性ないし悪性疑い」113人の腫瘍は14.2mm+/-7.8mmです。ですので、この論文をもってして甲状腺検査の結果が

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

（５）が驚くに値しない、となぜ言ってしまえるのかが不思議です。そもそも比較対象としても不適切であると思いました。次に韓国の論文は（これはそもそも論文ではなくこの学術誌にperspective（展望）として掲載されたものです）、1999年から癌検診を重点的にやるようになった結果

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

（６）2011年には（1993年と比べて）15倍の甲状腺癌が見つかるようになった。しかしながら甲状腺癌による死亡は増加していないので、これは過剰診断である、と述べたものです。この論文はperspectiveであることもあって癌の大きさ等の記述が全くなく、どの程度の癌が見つかった

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

（７）のかわかりません。スペインの論文と同様とすると5mm以下の「オカルト腫瘍」が見つかったと推測します。この韓国の論文からは得られる情報が少なくてコメントするのも難しいです。一方津田氏の論文に関してはコントロールの不十分さを指摘し、批判しています。それはそうです。完全な

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

（８）コントロール（対照群）をとろうと思ったら、放射能の影響がない地区で同規模の検査を実施しなければなりません。やはり、私には越智氏の論説は２次検査で見つかった悪性113人という事実pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attac…から目をそらせ、一般論にもちこんで

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

（９）「甲状腺癌の増加は無い」という結論に強引にもっていこうとしているように思えてなりません。なぜそんなことをするのかはわかりません。越智氏自身は現地の病院で地域医療に一生懸命な方だとは思います。編集者の石井氏@ishiitakaakiとは、メールでやりとりしましたが真摯な方で

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

（１０）福島から風評被害を無くしたいと真剣に考えられていて、私が「私は甲状腺癌が増えていると考えている」と言ったら思いもよらなかったようで驚かれていました（私はそれに驚きましたが）。本当に風評なら無くさなければいけませんが、現実はしっかり見据える必要があります。（以上）

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

それは気付きませんでした。そうかもしれないですね。@SciCom_hayashi 誰かの資料から孫引きし，あたった資料のまちがいをそのままにした？ ？@koichi_kawakami 前者の5.28%（越智氏は文中で7%と記載）

日付切取線 @krtr_date

✄----------- 11/19(木) -----------✄

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

津金氏の根拠の韓国の文献は先日の越智氏のものと全く同じ。これには詳細なデータが記載されていません。福島での悪性または悪性疑いの甲状腺癌は、サイズ平均14.2mmで70%以上に転移あり。これが自然治癒するのか津金氏に質問したいですね。 twitter.com/kinoryuichi/st…

木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

福島の子ども、甲状腺がん「多発」どう考える　津田敏秀さん・津金昌一郎さんに聞く────朝日新聞　１１月１９日 pic.twitter.com/LVQSI2K1II

2015-11-19 09:13:20

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

また未分化癌が計３件。これは津金氏の説では説明できません。@koichi_kawakami 福島での悪性または悪性疑いの甲状腺癌は、サイズ平均14.2mmで70%以上に転移あり。これが自然治癒するのか津金氏に質問したいですね。

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

この着眼点は越智氏の論説も同じ（あまりにも同じ）。これは地域毎に分けると例数が少なくなり統計的にものが言えないことを利用（悪用）しています。それなら福島全県の数を扱えばいいのですが、そうすると他県で同じ規模の検査をやらなければ twitter.com/jun_makino/sta…

Jun Makino @jun_makino

引用: 一方、放射線の影響という主張に対し、私がそうではないと考える一番の理由は、地域ごとの放射線量とがんと診断された子どもの数が比例する「量-反応関係」が見られないと判断できるためだ。

2015-11-19 22:32:46

Koichi Kawakami, 川上浩一 @koichi_kawakami

承前：ならなくなります。それは現実的ではない。それで、こんな重箱の隅をつつくような議論をしているわけですがやはり従来100万人に1~2人と言われていた小児甲状腺癌が、36万人の中に「悪性および悪性疑い」100人以上、未分化癌3件。この数字だけで判断するのには十分であると思います。