小説の書き出しを思いついたら書くタグを纏めました

まち。 @_ma__chi

真剣な表情が目にうつった。小さな、都会とは少し違う駅のホームで、君は真剣な表情で路線図を見ていた。今から切符を買う、ありふれた仕草かもしれない。でも、もし君が買うその切符は好きな人の所に行くための切符なのだと考えたら、少し可愛く感じた。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

こめ屋@８月家宝【く56ab】 @komeya325

#小説の書き出しを思いついたら書くタグ 銀の指輪をなぞる指先。 赤色に抱き締められたまま私は背を震わせた え？ーーなに、きになんの？でも、今さら、だよねえ。止められない、止まらないから。 ごめんね。柔らかい謝り言葉、本心でないそれを口先で紡ぎ。 罪悪感を喰らうは赤色。 #夢松

しりょう @siryoup3p

「再刃されたせいか……」 「爪が割れただけだろ、大袈裟な」 呆れ果てたと肩をすくめて吐き捨てて、それでも弟は手を差し出す。 「ほら、見せてみな」 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

るしまろたる @rusiaoi2go

桜は淡いピンク、夜空に咲く大輪は黄色や赤、緑。枯葉で焼く芋は紫。 でも私にはどれも白や黒、それの混色にしか見えない。私が人と共有出来るものは晴れた空や海、それを彩る青だけ。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ #るしたるめも

しりょう @siryoup3p

「すまん大将」 その、と珍しく、薬研藤四郎は言葉を濁した。 「またやっちまった」 その一言で審神者は事情を察した。彼の横ではその長兄がにこにこと微笑んでいるーー十三振りめの。#小説の書き出しを思いついたら書くタグ

山田 @mDs90pdKjYPvSUh

撫で付けた肌の真白さに赤く糸を巻いてみたりだとか #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

夢月みぞれ @YumetukiMizore

デスクの上に置かれた黒電話が、唐突に鳴り響いた。眠たくなるほど静かだった四畳半の手狭な事務所に、耳が壊れるくらいの大音量で。 あまりのけたたましさに苛っときて、つい声を荒げてしまった。 「っせーな、誰だよこんな時間に」 朝の三時だぞ、今。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

Rira リッパーさん推し @Rira_potclove

#小説の書き出しを思いついたら書くタグ 影と闇に包まれた身体が暴れて 僕は自我を失う‥‥、 これが本当に自分の姿なのか？ これが本当に自分が望んだ未来なのか‥‥定かではない。 誰かの温もりを忘れないでいるが‥‥いつかこの身体が壊れた時それすら忘れるのだろう‥‥。

Rira リッパーさん推し @Rira_potclove

#小説の書き出しを思いついたら書くタグ 目が覚めれば、何も無い日々が始まる それが全て夢ならいいのに それが全て‥‥覚めなければいいのに 触れても消えてしまう儚い幻影

しりょう @siryoup3p

一期一振は本を読む。#小説の書き出しを思いついたら書くタグ

ふじい(RT) @ 宇宙軍・同人誌・執筆再開 @fuji_503

彼女は戦士だった 巨人を駆り祖国を守る愛国の乙女だった 彼女は母親だった 銃を手に我が子を守る騎士だった 彼女はいつも肌を焦がしていた 中東の熱く乾いた風に 硫黄の香る焦げた風に 彼女はシーラ 涙を見たものはいなかった #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

ヨーコ @zzz_mt

#小説の書き出しを思いついたら書くタグ 先天性依存症に苛まれて。気づけばぐじゅぐじゅあなたからのアドレナリンと、一人遊び。

ゆ〜や @wanoyuuyayuuto

#小説の書き出しを思いついたら書くタグ ねぇ、ねぇ、と腕を揺すられる。構って構って、と言わんばかりに腕を抱き込まれる。 「…あの、嫌味ですか…？」 「どこがよ。遊んでんのよ」 「それも割りと質が悪いです…」 自分の貧相な胸とは違う、豊かに実った胸をあてられながらため息を吐く。

宿利京祐@Skeb募集中 @ultramanthe2

侵略と服従を良しとしない民の群はどこまでも増えていく。気が付けばたかだか千数百人ばかりの落人たちは万の大群となった。彼らは落ちてゆく。故郷を捨て、最後に残る南の地へと。しかしそれは逃げではない。生きるという確固たる意志を示す大群であった。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

夢月みぞれ @YumetukiMizore

昔から、写真を撮られるのが死ぬほど嫌いだった。 主にこれのせいで。 「はーい、笑って」 何で笑わなきゃいけないんだ。別にありのままを撮ってくれればいいのに。 それでも最後の一枚だからと、無理に笑ってみた。 遺影ゆえに、いえーい、なんて。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

隊長(´θωθ｀)チャイラテ系女子 @tujyakawa

部活終わり。 今日はずいぶんと遅くなってしまった。 バスはもう無いかな。 まだ間に合うかな。 「今晩、は。」 振り返ると満月を背負った真っ赤な目が見えた。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

烏賊墨@バーチャル野蛮人 @ikaboku

目の前に敵がいる。幸運にも敵が彼に背中を向けていた。音もなく鞘からナイフを引き出す、冷たい光が鋭利な刃先に反射する。猫足立ちの姿勢で駆け距離を詰める。敵が振り向いた所でノドに一刺し、彼の人生はここで終わってしまった #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

夢月みぞれ @YumetukiMizore

「あ、あにき？」 驚きのせいで、声が上擦ってしまった。 「それ、マジ？」 「マジだよ。……まったく、人をそれとか言うんじゃないよ」 「あ、あの秀さん、そんな言い方しなくても……」 兄貴に彼女？ 絶対にできっこないと思っていたのに。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

夢月みぞれ @YumetukiMizore

お祭りの当日、おかあさんが、ずいぶんと渋って反対していた理由が、二日たった今日になって、ようやくわかった。 「ほら、さやかも」 手を合わせて、お墓に頭を下げろという。そんなことしたって、死んだ金魚のトトは帰ってこないのに。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

🩵🫧ｱｺﾁｬﾝ🩵🫧 @summer_ak_

君に出会ってからの数ヵ月で、俺は人生に於いてかけがえのないものを幾つも得た。これは大袈裟な表現ではなく、本気で俺はそう思っている。ただ、今日と云う特別な日にそれを指折り数えて挙げるのは何だか野暮な気がするから、こうして手紙を書いているんだ。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

ฅ(は=･ω･=く)ฅ @haku_shiro_89

そろそろ卒業シーズンの季節。私はいつ、彼への思いから卒業できるのか... #小説の書き出しを思いついたら書くタグ 書き出しかどうかあやふやなんだけど、他にタグがないから...←

朔夜 @dream_saku

お前の心こそ俺の心臓だ。お前の声が俺の血液で、お前の意思こそ俺の意思。俺は須らくお前で出来ている。だから俺を離してくれるなよ。そう言ってあの青い人は勇猛に笑う。わたしが持つ手網こそ、彼に巻き付く首輪であるというのに。私は小さく笑った。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ 次男

ウタ＠おぼえがき @um999h

@null 渾身の力で殴り飛ばす。 男の顎を打った拳が痛みを訴えたけれど、私は構うことなく、仰け反る彼の腹にすぐさま膝蹴りをぶち込んだ。男の吐いた血が地を汚す。頽れる彼を見下ろし、私はやっと渦巻く怒りを飼いならした。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

芥川の話ができるか確認するbot @st70521

その人に「好き」と言いたかったが、わかさぎ姫の言葉は泡になるだけだった。姫は己の身を隠すように水底に沈み、その人を見上げ続けた。姫の知らない遠くの所から来たということは、彼女の靴から分かった。名前も顔も知らない彼女のことを、好きになっていた #小説の書き出しを思いついたら書くタグ

夢月みぞれ @YumetukiMizore

２月１４日バレンタインデー。 わたしの誕生日。 生まれた時間は午前９時３６分。 １８なったその日その時分、家族がひとり増えた。 「お誕生日おめでとう！」 はい、とお母さんから手渡されたのは、一匹の茶色い子犬だった。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ