「都市と言うドーム」を包囲する"農村”~20世紀の「戦争と革命」の同じ本体。21世紀にも、また。
続)終戦後中国の国共内戦で八路軍が行った都市包囲戦「チャーズ事件」は、人道を無視して言えば"外"を排除する都市を本当に閉じ込める「実験」「証明」「復讐」。そもそも「都市の外の人道」を無視する事で、都市の人道は成り立っていたんです。西洋や中国にある様な城砦型都市は、典型的。
2015-12-01 10:25:15続)アジア的革命の特徴は「農村(都市の外)に依拠する事。文化大革命はチャーズ事件の裏返し。都市内で外の矛盾を禄として食む欺瞞者を、外に「下放」する。と言う建前。これが「都市から追い出し死ぬまで黙って農作業をさせる」と言う形に極端化したのがポル・ポト。「農村から都市への復讐」。
2015-12-01 10:36:43文化大革命では、仏教寺院も旧弊の一つとして破壊されている。これは、明治維新後の日本でも「廃仏毀釈」として全国的に行われた。今も首を落とされた石仏が無数に残る。江戸期の文化は旧弊として丁髷をやめ、絵や工芸品は下らないものとして西洋に二束三文で売られた。明治維新も一つの"文化大革命"だったんです。
続)ポルポトは農村に下放した都市生活者に、感情を外に現すことを禁じた。「笑うな、泣くな」と。恐るべき事、か。それは、"牛馬の様に”起きている時間全て働くアジアの農民が「そうさせられて来た事」そのものなんです。横で見る元からの農民は"愉快"と言う感情を回復しさえするかも知れない。
2015-12-01 10:42:13togetterのコメ欄も、いわばそう言う「愉快な場」。"まとめ主は汚いコメに反撃するな、笑うな泣くな"みたいに、よくコメされますね。はい。
続)なぜアジアの農民は「笑う時間も泣く時間も与えられず」阿Qとなって働く宿命を負ったか。「金」のため。「だからこの国から”金”はなくす」(ポル・ポト)。左翼、革命とは「都市/その外」の破裂する矛盾を「(人道上)急いで解決する」科学的方法だと考えられ「使われた」ツールだった。
2015-12-01 10:51:17続) (夜行列車から見る私の故郷の農村は、死んだ様に暗い…それに比して、着いた町の夜は明るい、明る過ぎるのです。このままでは…一体…!)かわぐちかいじ「血染めの紋章」の、青年将校の言葉。226は、クーデターの様に見える革命の試みだった。
2015-12-01 10:58:15続)人間を”自然から守る”科学技術の急速な発展が「都市/その外」の疎外、落差を急速に極大化したからこそ、「破裂と言う極端な解決策」としての戦争になり、その急速な平坦化と言う解決策としての左翼的革命も極端になった。戦争を始めた日本は「世界と言う都市へ向けて革命を起こした」んです。
2015-12-01 11:24:35中世の経済状態はすなわちこれであった。農夫はその農産物を工人に売って、また工人からその手工物を買った。この個人的生産の社会に、新生産法が突入して来た。何等予定の計画もなく、自然に生じた旧式の分業の間に、確乎たる計画のある工場組織の分業が起って来た。(「現代社会観」1-15/18)
2015-12-05 23:32:16続)今中東で起こっている”革命国家”や”戦乱”も、つまり「品性ある暮らしを守ろうとする側」と「そこから疎外された側」が平坦化を試みるプロセスの再現、ISISの残虐行為も多くは「有志国がして来た事」の再現劇になっている。ポル・ポトの様に。だから支持が無くならない。
2015-12-01 11:31:56続)有志国や日本がISISを「残虐非道」と、開戦宣言でもしたかの様に非難するほど、ISISは有志国が中東でして来た事が残虐非道だったと自分から認める言葉としてほくそ笑み、支持者の支持は高まる。「破裂」を止めるには、「有志国と言う都市」が彼らと「往来し、呼吸する」やり取りしかない。
2015-12-01 11:36:09続)外務省が渡航を禁じる地に「往来」し、相手と「呼吸を交わす」。人質なり更に殺される事まで含めて「人としての命のやり取り」だとは言える。交わらずに人間のコミュニケーションは進まない。ISISも渡航者も有志国の爆撃もすべて詰り冷笑するのは、都市と言うドームで品性を保つ欺瞞者たち。
2015-12-01 11:40:30「日本は反差別法を持たない唯一の先進国だ。政府は人種主義と差別が日本に存在しないとずっと主張してきたが、現実を否定することはむずかしくなった」/Japan combats rise in hate speech via @AJAM alj.am/9xpg
2015-12-01 09:23:41