楽しいレトロプロブレム

@kkosaka6さんよる楽しいレトロプロブレム
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青のKK @kkosaka6

誰も待ってないと思いますが、これから火曜日と金曜日に易しいレトロプロブレムをアップします。原則として金曜日にプルーフゲーム、火曜日にそれ以外のレトロを紹介する予定です。

2015-11-20 22:47:19
青のKK @kkosaka6

しばらくは週2回のペースで、ゆっくり進んでいく予定です。尚、解図に関してチェスのルール以外の予備知識は一切要りませんので、御安心下さい。

2015-11-20 22:47:59
青のKK @kkosaka6

【楽しいレトロプロブレム001】 (001)Tibor Orban(Die Schwalbe 04/1976, Recommandation) Proof Game in 4.0 moves (15+15) pic.twitter.com/4bmbB4N55k

2015-11-20 22:49:09
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青のKK @kkosaka6

最初なのでプルーフゲームについても説明しておきますと、実戦初形から指定された手数で出題図を作れというもの。この場合は、白黒双方が4手ずつ指してこの局面を作る訳です。(白4手、黒3手の場合は3.5手と表記されます)

2015-11-20 22:49:55
青のKK @kkosaka6

本作は、プルーフゲームにおける「例の3手詰」のような作です。未見の方は是非挑戦してみて下さいな。

2015-11-20 22:50:44
相馬慎一 @torus1968

@torus1968 彼にしてはなかなかいい選題だったようです。

2015-11-21 00:00:00
青のKK @kkosaka6

@tsumefrog 本作に関しては、駒の動き方だけ分かっていれば解けますよ。ちなみに、初形位置にあるPawnだけは一度に2マスまで進むことができます。(1マスだけも可)その後は1マスずつ直進し、駒取りの際は斜め前(e.g. d3ならc4,e4)の駒を取ることができます。

2015-11-21 00:02:37
青のKK @kkosaka6

@torus1968 実は「これはもう見た(解いた)ことあるよ」というのを一番恐れていたのですが、杞憂でした(笑)。この分だと(W先生を除けば)酔っ払いのオヤジが乱入してこない限りは安心して選題できそうだな。

2015-11-21 00:06:57
青のKK @kkosaka6

予想をはるかに超える反響で、レトロ普及委員(JCPS非公認)としては嬉しい限り。次回の出題は24日(火)を予定しております。お楽しみに!

2015-11-21 00:52:41
Problem Paradise @propara

@kkosaka6 あなたをJCPS公認レトロ普及委員に認定します。

2015-11-21 01:14:11
mst_y @mst_y

レトロおもしろい!また世界が広がる

2015-11-21 01:32:09
青のKK @kkosaka6

@torus1968 見た瞬間、Wolfgang Pauly の作を思い出す。プロブレミストの常識ですね。

2015-11-21 01:50:54
青のKK @kkosaka6

@torus1968 ちなみに、この作な。 Wolfgang Pauly(Eskilstuna-Kuriren 07/10/1922) S#9*(5+6) pic.twitter.com/i5iqGuuy0X

2015-11-21 02:05:03
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青のKK @kkosaka6

@kkosaka6 では(001)の解説を。この図は3.0手なら簡単です。(例えば、1.e4 c6 2.Bb5 e6 3.Bxc6 dxc6)しかし、これにあと1.0手加えるとなると、黒は指す手がありません。(白はPをsingle stepにすれば4手にできますが)

2015-11-24 23:07:18
青のKK @kkosaka6

@kkosaka6 5手詰の詰将棋に3手詰が成立していると余詰ですが、プルーフゲームの場合、指定した手数で出題図を構成することが求められているので、早く到達したからといってそれだけでは余詰(cook)ではありません。

2015-11-24 23:08:21
青のKK @kkosaka6

@kkosaka6 このように、与えられた局面に予定された手数より早く到達してしまう場合、白(又は黒)はどこかで無駄に手を消費して時間調整をする必要があります。これを「tempoを失う」と言います。これはProof gameにおける主要なテーマの一つですので、是非御記憶下さい。

2015-11-24 23:09:02
青のKK @kkosaka6

@kkosaka6 この作品の場合、「黒がPに3手費やし、同時にtempoを失うのは不可能である」という事実に気付かないと、思考が堂々巡りしてしまいます。(レトロを解く上では、こういう論理的な思考が単に手を読む能力より遥かに重要です!)

2015-11-24 23:09:27
青のKK @kkosaka6

@kkosaka6 つまり、c6,e6の黒Pはいずれも直進したものであり、d7にいた黒Pではありません。従って、白Bが取ったのは黒Pd7だったことが判明しました。

2015-11-24 23:13:20
青のKK @kkosaka6

@kkosaka6 では、黒Pd7が2度動いたのでしょうか?いいえ、それも不可能です。何故なら、それだと白Bを取った黒駒が存在しないからです。ということは、黒Pd7は不動のまま取られたことになります。

2015-11-24 23:14:42
青のKK @kkosaka6

@kkosaka6 以上より、黒の手は「Pの着手が2手+別な駒が2手」なのです。白Bが黒Pd7を取るには最短でも3手かかりますし、そうする為には黒は2手目にPc6としてはいけません。ということは…

2015-11-24 23:15:59
青のKK @kkosaka6

@kkosaka6 もうお分かりですね。作意は1.e4 e6 2.Bb5 Ke7! 3.Bxd7 c6 4.Be8 Kxe8となります。短手数ながら意外なトリックでしたね。

2015-11-24 23:16:20
青のKK @kkosaka6

【楽しいレトロプロブレム002】 Julio Sunyer(Chess Amateur 1926) 双方1手ずつ戻し、それからH#1にせよ(1+1) pic.twitter.com/lEyoxIccTh

2015-11-24 23:18:34
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青のKK @kkosaka6

手を戻す際、黒は白に協力します。(つまり、白にとって一番都合のよい逆算を想定してよい訳です)こういうタイプをHelp Retractorと呼びます。

2015-11-24 23:19:31
青のKK @kkosaka6

本作の場合は白がまず1手戻し、それから更に黒が1手戻してH#1の局面を構成します。では、何の駒をどこに発生させればよいのでしょうか?

2015-11-24 23:20:06
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