そして同じ麺類を食べるから四国人(この頃は四国の特別視が進み過ぎて、天国に住む天使とかラピュタに住む人々みたいに思われ出している)と銅法だと主張する胡散臭いイタリア人と一緒に、青年は小型セスナで高速移動する四国へと上陸する。
2015-12-05 21:08:33同行したジャーナリストが驚く中、そこではあまりにも今まで通りに生活している四国の姿があった。世界が激動に揺れている中、四国でも人々はそこの生活に適応していたのだ。昔よりすこしお遍路の数が増えたという。高松のうどん屋で出会った老人は青年に語る。
2015-12-05 21:10:16これまでは人間が四国をぐるぐる廻って歩いていたが、これからは四国がぐるぐる地球を回るのだ。なんにもかわりゃせんと。 そういう問題ではないと思う青年だが、秘密裏に潜入していた日本の諜報機関に捕まり、そのまま日本へと連れ帰られる。連れていかれたのは霞が関の地下。
2015-12-05 21:11:36そこでは精神に異常をきたした多くの男女がいた。そう、移動し続ける四国(この頃はなし崩し的に四国が地球を回り続けるのが日常になっている)を保つため、あの「ボタンを押し続ける仕事」をさせられている人間たちのなれの果てだ。四国を絶え間なく動かし続けるという地味な作業は、人の精神を蝕む。
2015-12-05 21:13:56政府の男たちは、青年にもこの仕事をさせるつもりだった、一番最初に四国を動かした者の責任という理由をくっつけ、重責を押し付けて。えらそうにふんぞり返って、責任を取れと罵声を浴びせる政治家に殴りかかり、青年はそれを拒否しようとするが、その手は掴まれ無理やりボタンへと向けられ……
2015-12-05 21:15:38というようなあたりまで考えたが、オチもあまり考えずに書き散らかしてたらなんかもう着地点が分からない。抗う青年と「四国を止めるな!」って脅迫めいた要望の叫びが響く感じで幕引きすれば、多少ホラーチックに締められるんじゃなかろうか。いやそもそも動くなよ四国! って感じのツッコミ込みで。
2015-12-05 21:17:38