更新 2015年12月11日作成 2015年12月5日

７０年代アニメブームを作った「作画崩壊」～どれも違って、どれもいい

アンノ監督と同い年の回顧。良くなくなったのは、せらむんの安藤回の頃から。

アニメ端名貴勇安藤正浩金田伊功作画崩壊セルフまとめ荒木伸吾友永和秀木村圭市郎

kakitama
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ここから詳細補足的追加記述。と言うより補足の方がだいぶ長い。

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)補足。「魔女っ子メグ」キャデザの荒木伸吾さんは東映生え抜きではなかった。そこまでの東映内部の高橋信也さんからの路線転換。荒木氏は東映から出たムービー(Aプロ)が「巨人の星」でドラマアニメ表現を確立する中、"花形のホームラン"の様な、規定デザインを食い破る様な表現を見せた人。

2015-12-05 13:52:39

巨人の星大リーグボール

金田伊功の源流・木村圭市郎、そして"美形"の窪詔之

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

「解釈の自由」の暴れ馬アニメ、金田伊功さんの源流の一つは東映動画正社員の木村圭市郎氏。ただし高卒のため給料が大卒の高畑氏や宮崎氏より安かった。高卒の大塚氏は木村氏と仕事は共にしなかったが職場での話仲間だった。その特異なスタイルで一番有名なところはアニメ版「タイガーマスク」。

2015-12-07 14:08:10

＊ただしこの時期東映動画からの社員流出はどんどん続いていて、木村氏もタイガーマスクの頃には独立して作画スタジオ「ネオメディア」の主に。ここに十半ばからいたのが百瀬義行氏で、「ど根性ガエル」の原画を担当する。今もトークイベントで”宮崎駿？あんなの大した事ねえ”とお元気な木村氏の、当時の人物像はその頃スタジオにいた清水おさむ氏の漫画「JUKU」で、誇張はあるかもですが(笑、描かれています。

JUKU ―私の実録新宿歌舞伎町

清水おさむ

そして今木村圭市郎氏を検索すると、「キャベツ」が検索候補にくっついて来ると言う、この「作画崩壊」の因果の環の繋がり感…w

リンクねとらぼアニメ界の重鎮・木村圭市郎76歳がたった1人で描くチャンバラアニメ「GO! SAMURAI」プロジェクトがスタート Kickstarterで出資を募っています。

【アニメ】タイガーマスク　OP

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)原作漫画の絵柄を、独自解釈どころか完全に無視しているのが「タイガーマスク」。ラフ鉛筆画のスタイルが可能になったのは線画の透明セルへの機械的コピーが技術的に可能になったのがこの頃だから。ディズニーもこの時期にはラフな鉛筆の線をそのまま完成品に使っている。描き手の「人」の息遣い。

2015-12-07 14:12:42

＊東映動画は拡大縮小も出来るゼロックス社の高性能なトレス(コピー)機を導入していましたが、虫プロ＋スタジオゼロ＋東映動画３社共同制作の「佐武と市捕物控」でも既にマシントレスを導入していて、木村氏はタイガーマスクに先立って参加しています。また、アニメ版伊達真人の顔はタツノコプロ「紅三四郎」のインスパイアとの事(トークイベントより)。マシントレス導入は一方で、人件費節減のため「人が付けペンでトレスした線」と言う人の息遣いを失う事でもあった。これを最後の最後、ごく近年まで保持し続けたのが「サザエさん」。