- SubaruTakeshima
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Q:同 今村:ここまできたらなるべく多くのデータを取りたい。短い間のデータだと何も言いにくい。長く継続し、連続的に取って見ないといけない。長い時間のデータが取れるかどうかが、理学側からすると不安、なんとかなって欲しいと思っている。
2015-12-09 19:11:40Q:軌道が変わったことによる観測への影響は 今村:こういう軌道になることは5年前にわかっていたので、頭を切り替えて考えていた。もう吹っ切れていて、与えられた条件でどういうことができるかを考えた。当初の周期は30時間ほど。解像度が高い画像が取れる。(続く)
2015-12-09 19:17:02(続き)今回の軌道だと解像度は落ちるが、均質的に、連続的にデータを取れるようになったので、やりやすくなった面はある。時間的連続性としては良いデータが取れる。近付いたときの高解像度データと組み合わせてやっていきたい。
2015-12-09 19:17:03Q:今村先生に。この5年間のやる気の保ち方は 今村:2つある。1つは、金星に到着して観測することが5年先になった。でも5年間遊んでいたわけではなく、他の衛星に参加して腕を磨いたりして、技量を磨いた。別の形で腕を磨き、牙を研いでいた。そういった5年間だった。(続く)
2015-12-09 19:17:53(続き)また、5年間探査機を支えてきたというところもあり、とにかく大事に大事に見守っていく、その間に観測データはないけれども、金t尿を切らさないようにするのは大変だった。多くのことを強いてきたと思うが、無事軌道投入できて、苦労がすべて報われたと思う。
2015-12-09 19:17:54中村:追加で。今村君がリーダーで、今村君を信頼してみんなが付いてきたというところもある。
2015-12-09 19:17:55Q:当初より長楕円の軌道になったが、スーパーローテーションの研究への影響は 今村:一番大事なのは連続したデータを取ること。今回の軌道でできなくなったかといえばそうではない。観測機器は他の探査機と比べてもトップレベルの性能を持つ。(続く)
2015-12-09 19:25:20(続き)擬似的な雲のデータを使って解析の練習をしたところ、遠くからでも風のベクトル、風の分布を出していくことができることがわかっている。ただ、他の波長も含めてどの程度の精度で観測できるかはやってみないとわからない。これからの挑戦になる。気長に成果を待っていただければと思う。
2015-12-09 19:25:21「あかつき」金星周回軌道投入結果に関する記者説明会が終わりました。皆さまありがとうございました。誤字、脱字や取りこぼしなどが多くあったと思いますので、また後ほど、録音から改めて文字起こしを行い、正確な内容のものをWebサイトに掲載したいと思います。
2015-12-09 19:31:04