「自分を責めてしまう人」について

「自分を責めてしまう」ことによる苦しさと、そこから抜け出すためのヒント
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Aiko Ohosato @p_moon

自分を責めてしまう人には、怒りがある。 その怒りを、本来の相手に向かわせることができないために 自分自身が、その本来向かわせるべき相手のポジションに心理的に移行して、自分を責める。ということを行う。

2015-12-08 17:29:33
Aiko Ohosato @p_moon

自分を責めてしまう人は、 だから、責める役割を代行してくれる相手を、いつも探している。 他人が責めてくれるなら、他人の怒りなら、鎮めることができそうな気がするからだ。 謝るとか、へつらうとか、機嫌を取るとかして。

2015-12-08 17:33:27
Aiko Ohosato @p_moon

自分を責めてしまう人は、 だから、しょっちゅう謝っている。 しょっちゅう、人の機嫌を気にして 自分がどう思われているかばかり考えている。 怒られないか、ダメだと思われないか、 そんなことばかり心配して それを避けるための行動を優先的に選択する。

2015-12-08 17:37:01
Aiko Ohosato @p_moon

自分を責めてしまう人は 他人が、自分を、怒っていないことを理解するのに苦労する。 代行している、本来怒りを向かわせるべきだった相手のポジションから 過剰に重い期待を寄せられ続けているから。普通の人間には、到底成しえないような、ハイレベルの。 だからいつも自分のことを責めていられる

2015-12-08 17:41:55
Aiko Ohosato @p_moon

自分を責めてしまう人は 過去の怒りのストーリーが、完了していない人。 相手から聞きたかった、ごめんね、を 相手から欲しかった、気遣いを ほらこうやるのよ!と自分でやってみせ続けながら 相手が、そのお手本に従ってくれるのを待っている。

2015-12-08 17:47:39
Aiko Ohosato @p_moon

自分を責めてしまう人は 怒りのストーリーを完了したい。 怒りのストーリーが、正しく進行していたなら 相手から謝罪と反省を受け取って 自分は、それを許すことができたはず。 もういいよ。 その一言が、言えたはず

2015-12-08 17:54:52
Aiko Ohosato @p_moon

自分を責めてしまう人は 自分の怒りを信じていない。 だから、自分を粗末にする。 敗戦の焦土を漁る略奪者のように。 無理を当然とし、誰も達成できない目標を自分に強いる。 どうせ歯向かってこれない奴と馬鹿にしてるから。

2015-12-08 18:15:57
Aiko Ohosato @p_moon

昨日の、自分を責めてしまう人についてのツイートにご質問いただきました。ありがとうございます。 他にもご興味お持ちの方がいるかと思い、考えていることを少し書いていきます。 まず、怒りのストーリーをどうやって完了させればいいかという点について、端的に言えばその答えは「許し」なのですが

2015-12-09 12:10:23
Aiko Ohosato @p_moon

承前)これは、言うほど簡単なことではないと認識しています。いきなり取り掛かると、長年抱え続けてきた怒りを無理矢理押し込める、という、これまでやってきたのと同じパターンを別の方法で試しただけのことになり、かえって状況を悪くします。 「許し」に取り組むためには、相応の下準備が必要です

2015-12-09 12:17:35
Aiko Ohosato @p_moon

承前)その一方で、自分を責める癖が出た時に、「まあまあ、ホドホドでもいいのじゃないの?」と考え直して、責める気持ちを緩和させる習慣づけに取り組むのは、効果があります。 その際、自分を責めてしまう人は真面目な方が多いですから、真面目な自分を説得できる材料を揃えて行うのがオススメです

2015-12-09 12:24:57
Aiko Ohosato @p_moon

承前)そのことが、本当に、そんなに責めなくてはいけないほど悪いことなのか、実際にはどのくらいの影響力があり、最悪の場合は何が実際に起こるのか…など、現実に即して評価します。この検証作業は一人では難しい場合も多いので、信頼できる他人と一緒に行うのも良いです。

2015-12-09 12:35:30
Aiko Ohosato @p_moon

承前)このように新しい思考習慣を身に付け、今まさに自分を困らせている「責めてしまう」状況から、自分を解放することができると、 うまくいけば、怒りのストーリーを完了させることが、どうでもいいことになります。 どうでもいいことになれば、もう、そこに取り組む必要はありません。

2015-12-09 12:54:18
Aiko Ohosato @p_moon

承前)習慣付けのプロセスの、最初のうちは「そんなこと言ったって」という思いが出てきて混乱したり、周囲の人の挙動を通常以上に悪く解釈したくなったり、緊張感が強くなることがあるかもしれません。そんな時は、大丈夫であると率直にフィードバックしてくれる周囲の支えがあると助けになります。

2015-12-09 19:36:06
Aiko Ohosato @p_moon

承前)そして、もし怒りのストーリーを完了させる必要がある場合、そこに取り組むことができるのは、この新しい習慣に馴染み、うまくやれた成功体験をしばらく重ねた後のことになります。 自分を責めてしまう自分と、責められている自分が、渾然一体となっている段階では、早すぎると感じています。

2015-12-09 19:44:19
Aiko Ohosato @p_moon

承前)怒りのストーリーを完結させるのは、[責めるー責められる]という関係性の中にない、[自由な自分]が使えるようになってからの作業になると考えています。 この[自由な自分]を自分の中に育てるためにも、前述の、新しい習慣付けが必要となるわけです。

2015-12-09 23:56:23
Aiko Ohosato @p_moon

承前)なお、怒りのストーリーを完了させるために、過去のどんな出来事がその怒りをつくりだしたのか、過去のイベントを探って同定するという方法論がありますが、わたしは、個人的には、その方法論に疑問を感じています。 人間の記憶は、呼び出して再構成するたびに作り替えられてしまうからです。

2015-12-10 00:00:51
Aiko Ohosato @p_moon

承前)また、過去を探り出していくワークは、多大な苦痛を伴う、たいへんに時間のかかる作業です。その上、同定することが仮にできても、原因を知っただけでは問題は解決しない場合も少なくありません。なので、過去を探るプロセス自体に他に替え難い価値があるとき以外は不要なのではと思っています。

2015-12-10 00:10:03
Aiko Ohosato @p_moon

承前)閑話休題。怒りのストーリーを完了する動きを作ることができるのは、[責める自分]でも[責められる自分]でもなく、この[自由な自分]だと考えています。 [責める自分]と[責められる自分]は、いずれも、痛みを感じて無力になっている自分ですが、[自由な自分]にはパワーがあります。

2015-12-10 00:22:28
Aiko Ohosato @p_moon

承前)[自由な自分]は、自分のベストをわかっています。他人とのやり取りの中で現実的な人間の限界を知り、自分が実際にしていることへ他人からフィードバックを受け取ることで形成された、根拠のある理解です。 根拠なくただ責め続けているだけ・怯え続けているだけの自分とは、まるで違います。

2015-12-10 01:00:56
Aiko Ohosato @p_moon

承前)自分を責めてしまうという状態は、痛みを感じて無力になっている自分が、意識のフォーカスを占拠している状態と表現できます。 ところが、「許す」というアクションを行うには、パワーがいります。相手や出来事よりも、自分の側にパワーがあると思うから「許す」ということができるのです。

2015-12-10 01:09:13
Aiko Ohosato @p_moon

承前)だから、怒りの完了=「許し」が実施できるのは、意識のフォーカスを、この[自由な自分]に切り替えることができた時だと考えています。 実際にどのような手続きで行うかはケースバイケースですが、タイミングよく行うことで意識の内側での力関係を逆転させ、怒りから解放されることができます

2015-12-10 08:44:48
Aiko Ohosato @p_moon

承前)補足です。自分を責める気持ちを「持ったまま」では「ダメ」という理解は、少し違うと感じています。 そのスタンスで臨むと、自分を責める自分を、さらに責めるという重積状態になりかねません。 わたしはクライアントの皆さまに、気づいたらやめましょう、と言っています。ただし、

2015-12-10 14:27:16
Aiko Ohosato @p_moon

承前)それは、やめなくてはイケナイ、という強制感のあるものではなく、何となく食べ続けていたポテチの袋を途中で閉じるように、強い決意を伴わず、楽な気持ちで「やめる」を選んでいただけるようお話しています。 また、人間にとって、何かを「ただやめる」のは、案外負担感のあるものです。

2015-12-10 14:34:23
Aiko Ohosato @p_moon

承前)どんなことであれ、やっていることを途中でやめると、それまでやっていたことに向けていたエネルギーの行き先がなくなってしまいますが、夢中になってやっていたことであればある程、その空虚感は埋めがたいものがあります。たとえ、それが「自分を責める」ということであっても。なので、

2015-12-10 14:38:07
Aiko Ohosato @p_moon

承前)やめることは強調しません。いずれにしても、他のもっと重要なことに意識が向けばやめるのですから。 本当にそんなに責める必要があったかどうか、穏やかで楽しい雰囲気の中で振り返る機会をもつ時まで、そのことについては不問とするので良いと思っています。

2015-12-10 18:19:06