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「少年A」が書いた「絶歌」を図書館は購入するのか、しないのか?各種の研究や報道~新出さんのツイートより

遺族が猛反発する、殺人事件の手記に対してどう図書館は対応するか。 出版当時はこれをめぐる動きなども一部で報じられましたが、半年ちかくが経過し、報道は減った半面で、図書館界の中ではその状況をまとめ、研究したり意見を提言したりする動きもあるようです。図書館員でもある新出@dellganovさんが、そんな動きや考えを紹介しています。
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新出 @dellganov

公共図書館関係者

新出 @dellganov

「当館は『絶歌』を購入しなかった。司書の判断としてである。図書館員の専門性、司書がいる意味がそこにある」というのは、その判断理由が妥当なものなのかどうか。toshoshimbun.jp/books_newspape…

2015-11-23 14:24:28
新出 @dellganov

『絶歌』については、あれだけの世間的な逆風が吹く中で、他の資料と同様の選定基準を適用して受け入れた図書館の方が専門性を発揮しているとも言えるような。外部から見ると、何も考えずに受け入れたのとなかなか判別つかないけど。 @dellganov

2015-11-23 15:23:55
新出 @dellganov

「図書館の資料選択の論理:『絶歌』の所蔵状況を通じて」予稿 drive.google.com/open?id=0BwgZS… スライド drive.google.com/open?id=0B2gPW…

2015-12-10 20:12:04
リンク Google Docs otani_et_al_20151120.pdf
新出 @dellganov

公共図書館における『絶歌』の収集、提供がかなり慎重・抑制的、場合によっては自己検閲的に扱われており、収集しない理由も危ういものとなっていることを批判。おおむね、妥当な論である。特に「購入で出版を容認したくない」「気持ちのよい内容ではない」等は、ひどい。 @dellganov

2015-12-10 20:15:28
新出 @dellganov

文芸書を収集していない都道府県立図書館についても、通常の文学作品とは異なり収集対象となりうるのではないかとの問題提起。山梨県立図書館は、「事件当時者の手記で資料的価値が高い」。 @dellganov

2015-12-10 20:17:25
新出 @dellganov

なお、「焼肉図書館研究会」は、蔵書構築を中心に日本を代表する図書館研究会の一つである。nikulib.org @dellganov

2015-12-10 20:18:55
新出 @dellganov

収集の理由として「明確に「図書館の自由に関する宣言」や自由宣言の考え方を明示しているものは19自治体であるが,他の意見も自由宣言の考えをベースにしているとも考えられるので,資料選択の理論的基盤として,自由宣言はそれなりに定着しているといえる」との記述あり。 @dellganov

2015-12-10 20:53:07
新出 @dellganov

「購入で出版を容認したくない」って、図書館・図書館員が出版物や出版行為を審判するような権威や権限を持っているのかねえ(持っていない)。いつから、そんなに偉くなったのか。 @dellganov

2015-12-10 20:56:55
新出 @dellganov

逆に「表現の自由がある中、出版差し止めなど司法の決定を受けていない以上、おかしな言い方だが、われわれが(購入しないという行為によって)裁くようなことはできない」というのは同感。 bit.ly/1IWRWV3 @dellganov

2015-12-10 20:58:47
リンク www.tomamin.co.jp 連続児童殺傷事件・元少年Aの手記「絶歌」 図書館で対応分かれる||苫小牧民報社 苫小牧民報社が運営するWEBみんぽうは、苫小牧市と千歳市を中心に取材し、地域に根ざした視点で国内外のニュースから地域の学校の話題まで幅広く捉え、地元密着のニュースをお届けします。

連続児童殺傷事件・元少年Aの手記「絶歌」 図書館で対応分かれる (2015年 7/10)

 神戸市須磨区で1997年に起きた連続児童殺傷事件の加害者男性の手記「絶歌」(太田出版)の取り扱いをめぐり、苫小牧市や周辺自治体の公立図書館の対応が分かれている。”知る権利”などの観点から……が購入を決めた一方、……は資料収集方針などに基づき購入を見送った。貸し出しを19歳以上に制限する図書館もある。
(略)
全国の公立図書館の間では、遺族の心情などに配慮し、購入を見送る動きもある中、苫小牧市や周辺の図書館も取り扱いの判断が分かれている。

 苫小牧市立中央図書館、恵庭市立図書館、市立室蘭図書館は購入を決め、すでに発注済み。7月中にも貸し出しを始める予定だ。3館は「通常の図書と同様の扱い。購入しない理由がない」と判断した。
(略)

 購入を決めた図書館の一つは「表現の自由がある中、出版差し止めなど司法の決定を受けていない以上、おかしな言い方だが、われわれが(購入しないという行為によって)裁くようなことはできない」と話した。一方、別の図書館は「図書館の対応に注目が集まる本だけに、慎重にならざるを得なかった」とし、購入決断までに苦慮したと説明する。

 貸し出しに年齢制限を設けた図書館も・・・(後略)

琉球ミヤギ @MiyagiRyukyu

そういや大学の図書館の新刊コーナーに「絶歌」が入荷していたな。結構購入を躊躇う図書館が多いと聞いて手にとって読んでみたが、胸糞悪くなったので戻しましたとさ。

2015-12-11 02:03:06