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【iMuSCs細胞】~STAP細胞とSTAP現象を巡る混乱~

『小保方晴子さんの発見は真実だった!ネイチャーにマウスの体細胞が初期化して多能性を持つ「STAP現象」がアメリカの研究者により発表されました』という扇情的な見出しで新しい多分化能を持つ細胞を扱った論文がクローズアップされました。 そこで、この論文を読み、小保方氏のどの文献が引用されたのか? どのような多能性細胞の研究なのか? を解説しました。 (免責事項)記事は正確性を心掛けていますが、新薬たん自身は浅学菲才の上、発生学の専門家ではありません。もしかしたら解釈に誤りがあるかもしれません。コメント欄等でご指摘頂けたら幸いです。
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新薬たん @ShinHiroi

@ShinHiroi 最後に、生体内でテラトーマ型のiMuSCsが多分化能を示すかの実験を行った。SCID Beigeマウスを使用した。(筆者注;重症免疫不全マウス。B細胞、T細胞並びにNK細胞の機能不全を起こす。だから移植しても免疫反応が起こらないと推測される)。

2015-12-12 16:27:23

図4 再掲

新薬たん @ShinHiroi

@ShinHiroi 図4(超要約) a。組織染色を行ったところ、神経、筋、脂肪組織、上皮組織が観察された。

2015-12-12 16:29:59
新薬たん @ShinHiroi

@ShinHiroi 図4(超要約) c。iMuSCsがキメラマウスを作成できる能力があるかを確かめるため、GFPで緑に色付けしたiMuSCsを BALB/cマウス(筆者注;アルビノマウス)にマイクロインジェクションした。

2015-12-12 16:37:34
新薬たん @ShinHiroi

@ShinHiroi 図4(超要約) e。3度施行して、23匹の仔マウスを得た。全ての仔マウスはwhite coat (筆者注;遺伝子名)であった。

2015-12-12 16:46:05
新薬たん @ShinHiroi

@ShinHiroi 図4(超要約) f。 iMuSCs 由来の細胞がどのように仔マウスに分布しているかを調べた。(具体的にはGFPとLac-ZのPCR)。心臓、肺、腎臓、脾臓、脳、への分布が認められた。

2015-12-12 16:49:31
新薬たん @ShinHiroi

@ShinHiroi Discussion(超要約) ①iMuSCsはES細胞と比べて多分化性を示すマーカーの発現が弱い部分がある。 ②iMuSCsはエピジェネティックな部分は消失させないのかもしれない。

2015-12-12 16:56:38
新薬たん @ShinHiroi

@ShinHiroi the key conclusion from our study is that changes in microenvironmental factors, such as skeletal muscle with injuries,

2015-12-12 16:57:15
新薬たん @ShinHiroi

@ShinHiroi can partially reprogram terminally differentiated myogenic cells into a pluripotent-like state.

2015-12-12 16:57:32
新薬たん @ShinHiroi

@ShinHiroi ③最も重要な結論は、骨格筋の損傷が起きているような場面では、一定期間に筋細胞が多能性を示す状態に分化できる、ということである。

2015-12-12 17:01:13

新薬たんの見解

新薬たん @ShinHiroi

@ShinHiroi (筆者の見解) STAP細胞は無い。(少なくとも追試されていないし、見つかってもいない) ②『STAP現象』即ち刺激により細胞が多分化能を持つ、という仮説はiMuSCs細胞により(撤回されなければ)一応証明された。

2015-12-12 17:06:29

2015.12.13追記。
見解②について、小保方論文(ネイチャー撤回)をSTAP現象と呼称するのか、ヴァカンティーニ教授や笹井センター長らがアイディアとして持っていた現象をSTAP現象とするのか判断できませんでした。新薬たんはSTAP現象の定義をよく理解していないことを付記します。