アマチュア作品の現在の基本的な欠点。 ――一億総クリエイター時代のアマチュア作品の読み方について

アマチュアの作品を深読みすることは難しい。それは作品がどうというよりも、作者がプロではない=信頼がない という点に理由がある。その点あるいみプロより難しい。では僕たちが読者になるとき、アマチュア作品を読むときにどういう態度をとるべきか、そしてそもそも深読みとは「誰のために」やるものなのか――というのを考えてまとめた。
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@s_sld

小説サイトあさってたらめちゃくちゃ面白い文章があったので以下引用。【改行】 は僕が後で付け足したものです

2010-03-06 14:19:01
@s_sld

以下引用“・目の前の文章をそのままうけとってみる【改行】 「尺が足りなかったんだね」「時間がなかったんだね」「展開飛んでない?」を第一声にするのは基本的にやめたほうがいいです。すこし不毛です。まずは、書かれているものをちゃんと読み込むこと。 重要事項が書き落とされているのなら、

2010-03-06 14:19:44
@s_sld

「書き忘れたんだなw作者下手だなw」ではなく、「なぜ書かれていないのか」と考えること。つまりは、まず書かれているものから作品の意図を考えること。 作品のものは作品に。作品上の問題を外部の要因に帰結させるのは、とりあえず、ちょっとまった。【改】・じゃあ意図ってなあに?

2010-03-06 14:20:51
@s_sld

【引用中】「何を伝えたいの?」なんていう言い方をよくみますが、「愛」とか「孤独」とか声高に言われても暑苦しいだけなので、「何がしたかったの?」のほうが正確っちゃ正確とおもいます。 あんまりないとはおもいますが、メタフィクションぽい話に「何を伝えたいの?」と言っても盛大に空振る気も

2010-03-06 14:24:54
@s_sld

【引用続】とりあえず登場人物の性格くらいはきちんと追っかけるのが吉。登場人物が手に取るものとか、さりげなく挟まれてる描写とかモノに注目するのも吉。 いわゆるメタファーというのは多く知ってるに越したことはないのですが、実際はあんまり役にたたないです。

2010-03-06 14:25:39
@s_sld

【引用続】鏡が二面性を表していたり、細い小道や曲がった道が不安を表していたり、そんなのはおばかさんでもわかってしまう。 でも、たとえば作中ではずーっと雨で、結末で太陽が出る、とかなら明らかに意味ありありなので読み逃しは厳禁げんきん(あたりまえだけど)。

2010-03-06 14:26:19
@s_sld

【引用続】で、そういう、意味の連鎖、ループ、変化を、もっと細かいレベルでやってるひともいるので、そのへんは読み手のがんばりしだい。 ・読んでいろいろ考えてみたけど、でもやっぱりおもしろくないぞこの作品 そういうときは素直に言ってやりましょう。まあ、何でおも

2010-03-06 14:29:58
@s_sld

引用続】しろくないのかを書いてあげるのがいちばん大切なのですががが。「展開が速い」は最後の切り札。ときに真理にして、主観にまみれた諸刃の剣。 そしていちばんありがちなのは「何がしたかったのか、わからない」。ごもっとも。作品の書き手さんは、ちゃんと深読みできるものをかきましょう。”

2010-03-06 14:30:29
@s_sld

引用終わり。http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1249464832/1-2 より。やっぱり面白いしかっこいいなーと思う

2010-03-06 14:32:58
@s_sld

引用した文の単純な感想は面白いしかっこいい! なんだけど、もっと言えば、アマチュア作品の作者への信頼の薄さの中で、感想をどうつけるべきかってところが分かりやすかった

2010-03-06 15:02:05
@s_sld

僕(たち)が作品の意図を読み取ろうとするとき、作者がプロである=自分よりよく考えているという信用によって、自分の役に立つような意味を見いだせる。けれど、アマチュアの作品においては、その信用がない。

2010-03-06 16:41:26
@s_sld

「深読みしすぎかもしれない」と思ったり、引用した文章の言うように、意図をもって崩したところも「ちゃんと書けていない」と思われるだけのことがある。実際にそういう時も多いだろう。しかし、重要なのは、それが意図をもって書かれたのかそうでないのかは基本的に見分けることはまずできないことだ

2010-03-06 16:41:59
@s_sld

結局僕(たち)にできることは、アマチュアの作品もプロの作品と同じように読む、ということだけなのかも。アマ作品をアマの作品として読むのは、読者も作者も得しにくい。プロの作品と同じように読むことによって、たとえ意図をもっていない作者の意識でも、変えることができるのではないか

2010-03-06 16:49:17
@s_sld

アマ作品がアマの作品であることの欠点があるとすれば、その信頼感のなさと作者との近さによる、読者がその作品を自分のものとして読むことができないということがあるのかもしれない。信頼して読む方が読者にとって利益が多いが、作者に届く感想を書く時、読み違ってる可能性を考慮してしまう

2010-03-06 16:54:03
@s_sld

一億総クリエイター化なんて言うけれど、一億総良読者化って言い換えてもいいんじゃないか。みんなが創作体験=作者の気持ちを通して作品を見るようになれば、それに合わせて出てくる作品も変わってくる。読者が変わる=出てくる作品が変わる

2010-03-06 17:16:14
@s_sld

良い読者になるかはまだわからないけど、ネットによってアマチュア作家が増えることで読者が変質するのは確かだと思う。創作者が増えることによって起こるいいことはすぐにいくつか挙げられるけど、悪いことは何があるだろう?

2010-03-06 17:39:07