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三潴末雄 @mizumaart
昨夜は著作権問題の勉強会に出席。今回のテーマは追及権。この権利問題を専門的に研究している小川明子先生が講師。追及権とは、美術作品がプライマリー市場で売却されて以降、セカンダリー市場で作品が売買される度に、制作者(美術家)に一定の追及権料を取引額に準じて支払う制度。EU等が導入。
三潴末雄 @mizumaart
作家は制作した美術品が1度売却されると、それ以降はセカンダリー市場で幾らで売られようが一切の収入がありません。特にオークションで同じ作品が何回も高額で売買されても金銭的なメリットは受けられません。こうした矛盾を解決する為に作家にも追及権として、売買金額の数%を払う制度(著作権)
三潴末雄 @mizumaart
この追及権を導入した先進国はフランスがもっとも早いようでフランソワ・ミレーの晩鐘作品の取引事例から、貧乏な作家を救済目的で作られた法律が追及権で著作権みたいなものです。晩鐘作品は1860年に1000フランで売却。21年には300倍の30万フランで売買。現在はEU各国、英国等が導入
三潴末雄 @mizumaart
しかしながら追及権の運用は大変難しいようで、オークション等で公的な場所で売買されれば金額を把握出来ますが、私的な取引では実態の把握は不能。また生存者のみに適用する国もあったり追及権制度の法律は各国で違いがあるのが現実。著作権と同じように死後も有効の国もあります。米国、日本は未承認
三潴末雄 @mizumaart
朝方ツイートした追及権についてもう少し連ツイします。欧州各国の追及権制度はフランスの1920年に続きベルギー、イタリア、ポーランド、ドイツ等の国々で確立された。2006年にEU加盟国と英国が導入。2009年に豪州も成立、現在50カ国を超える国が追及権を著作権と同様な権利承認、続く
三潴末雄 @mizumaart
続く2)米国はカリフォルニア州だけが追及権が制定されているが、今のところ合衆国全体の成立は時間の問題と予測されている。米国が承認すれば、日本にも波及するでしょう。追及権の国際法上の法的根拠はベルヌ条約第14条の3の条文で規定されている。著作権と同じ没後70年間保護される規定。続く
三潴末雄 @mizumaart
続く3)追及権がフランスで生まれた背景は、当時は作者が貧乏であった。販売時の作品価値しか手に入れられない。販売後、作品の人気や評価が上がっても作者に還元されない。等の理由で美術の作者を救済する法として追及権が誕生したとの事。2回目からは販売額の3%を作者に払う規定です。続く
三潴末雄 @mizumaart
続く4)追及権が成立する事によって市場への影響についての議論も多数なされている。追及権のある作家の作品はコストがかかるので売れなくなるのでは?追及権のある国から無い国へと市場が移動してしまうのではないか?こうしたことによって、追及権は作者に悪影響を与えるのではないか?続く
三潴末雄 @mizumaart
続く5)追及権によって得られるものは?転売によって、作品価値が上昇した際、取引額の一部が収入となる、金銭的便益。自分の作品が幾らで転売されたか知る権利、その事による精神的便益、次の作品への制作意欲の喚起(創作へのインセンティブ)等が導入への積極的な理由として挙げられている。続く
三潴末雄 @mizumaart
続く6)欧州最大規模の美術市場を持つ英国は追及権創設に反対の立場だった。しかしEUディレクティブの決定により2006年に承認した。ただし現在は生存中の著作者のみの保護で、没後の権利は2012年に段階的に導入する予定。では実際問題としての転売の把握だが、オークション以外は困難、続く
三潴末雄 @mizumaart
続く6)業者が絡まない個人間の転売には追及権は適用されなかったり、業者間の場合は金額も転売の事実関係も不明瞭で実態把握は難しいのが実情。オークションのみが売買価格が公表されるので追及権が適用されている。売り買いのどちらが払うのか、国によってまちまちのようだ。続く
三潴末雄 @mizumaart
続く7)また追及権の徴収率もフランスの3%を始め、国によっては売買金額によって変動があったりしている。下限と上限が決められている国もある。どんなに高く売買されても12500ユーロしか払わない規定の国もあるようです。誰が徴収するか、関係機関は、作家側からの登録は、と運用は手間が>続
三潴末雄 @mizumaart
続く8)ベルヌ条約を承認した国の作者は、各承認国においては追及権の保護を要求できるが、未承認国の作者は追及権が制定されている国で売買が成立しても、請求は不可。条約は相互主義なので未承認国の作者は不利益を蒙ることになります。運用面では徴収した作者への払いの煩雑な作業(税金の天引き)
三潴末雄 @mizumaart
続く9)追及権の恩恵を受けられる作者は既に有名で、裕福になって成功している者に偏る怖れなど問題があるようだ。日本でもベルヌ条約の加盟承認問題がいずれは、スケジュール化されるので、業界関係者の議論が煮詰まる事を喚起したい。私は作者の擁護と美術作品へのリスペクトから導入賛成です。以上
三潴末雄 @mizumaart
連ツイ、初めて経験。疲れた。連ツイの猛者をお見かけするがエネルギーと執念?に脱帽。追及権問題はこれからの著作権問題で必ず絡んでくると恩われますので、美術関係者には勉強して欲しいな。ミヅマの作家の作品は量産出来ないものが多いので、追及権は、作家にとっては有り難い制度と映っています。
Daisuke Tofuku @dtofuku
@mizumaart 寡作の人を量産に追い込まないようにするシステム…大変勉強になりました。
八谷和彦 @hachiya
追及権のことは知らなかったので勉強になりました。ありがとうございました!RT @mizumaart: 追及権問題はこれからの著作権問題で必ず絡んでくると恩われますので、美術関係者には勉強して欲しいな。
三潴末雄 @mizumaart
寡作作家の保護になるは卓見。造形美術とグラフイックアートが対象で版画は除外、写真はオリジナルと認定された作品 @dtofuku 寡作の人を量産に追い込まないようにするシステム…大変勉強になりました。 @hachiya 追及権のことは知らなかったので勉強になりました

コメント

版一欠 @edtion1 2011年1月21日
昨年twitter上で交わされた追求権に関するツイートまとめ 追及権 - blackspring's posterous http://blackspring.posterous.com/11711349
版一欠 @edtion1 2011年1月21日
Togetter - 「美術作品の追及権に関するひとつの意見」 http://togetter.com/li/91458
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