5cm BK5航空機関砲の21発ループ弾倉は目測で高さ70cmの幅85くらいという所。MK115でも似たような弾数を持たせようとすると、やっぱり似たようなサイズになる筈よね。するとやっぱり1t爆弾吊れるようなスペースが要りそうな pic.twitter.com/zIk9vDnXqp
2015-12-20 20:00:58とは言えMK115は底だけ金属な焼尽薬莢なんで、薬莢回収のことはあんまり考えなくてもいい筈で。するとループ弾倉よりは配置に自由がありそうだし、BK5よりはもうちょっと小さく纏められるかな?
2015-12-20 20:04:51はて、そもBK5の薬莢ってどこに行くんだ。ループリンクに戻すには持ち上げてはめなきゃならないけど、そんな事するのかしら。とは言え他に回収場所もなさそうだし、機外にも捨てないようだし…… pic.twitter.com/VRlecM249f
2015-12-20 20:10:28というかBK5って、本当に5cm戦車砲に自動装填装置くっ付けたような形してるのね。ループリンクから抜けた弾が装填トレーに乗って、トレーが降りてラマーが弾を押し込む。装填が終わるとトレーは上昇、後座スペースがクリアになり発砲準備完了と pic.twitter.com/WDOCC0tAuQ
2015-12-20 20:21:46砲尾機構そのものはKwK39と同じっぽいので、発砲すると尾栓は自動開放されて薬莢も自動的に蹴りだされる。このときトレーはまだ上昇したまま(下がってたら砲尾が後退できないし)なので、排莢は下に落ちるしかない。排莢をトレーに載せて持ち上げてループリンクに戻す、みたいな芸当は無理よね
2015-12-20 20:24:55じゃあ空薬莢はそのまま下でゴロゴロしてるのかしら。でも21発分も転がしておくスペースはどう考えても無さそうだし、かといって機外には捨てないし(デカいので機外に捨てると、尾翼とかに当たって損傷させかねない)
2015-12-20 20:29:09と思ったら、ループ弾倉下方の内面に四角く穴があいてるようにも見えるような……。ここから空薬莢はまたリンクに転がり込むのかな。ループリンクは先の写真で見たようにガッチリ銜え込むような物じゃない風だし、自重だけでも収まりそうな pic.twitter.com/DW7BpvEBei
2015-12-20 20:35:03そんでもリンク内に先客がいるうちは、空薬莢がリンクに戻るのは無理。半周10発分くらいはガラガラと転がしておいて、それ以降リンクの空き部分が6時に回ってくるようになると、転がってたのが順次リンクに戻っていくとかかしら? ……詰まりそうな予感しかしない。なんか違うような気がする
2015-12-20 20:38:21現存してるのを見るに、ループ弾倉下方の内面に穴は無いような気がする。すると空薬莢はこの弾倉内側のスペースでゴロゴロしてるもんなのかしら pic.twitter.com/5HFFCYgvfi
2015-12-20 20:42:47とまあ何れにせよ、焼尽薬莢なMK115ならその点あんまり面倒がないわけですよ。ただ問題は、焼尽薬莢の機関砲ってのが難し過ぎただけで……
2015-12-20 20:45:30一方ソ連は:45mm NS-45機関砲
BK5は赤軍が鹵獲分析してるのね。曰く「50mm BK5は戦車砲の航空機搭載型で、電気空気圧式自動装填装置以外は何の興味も惹かない」と。彼らは45mm NS-45機関砲を持っていて、そのBK5の発射速度の7倍、重量は3.5分の1。これと比べちゃあ辛辣な評も納得な
2015-12-20 21:51:32ただBK5は独軍の5cm級航空機関砲としては最も初期の物であるわけで、そも(赤軍自身書いてるように)航空機関砲として1から作られた砲でさえないというのも割引かなきゃなりませんわね。MK412とかMK112とか、その辺を見たらどう評したかしら
2015-12-20 21:56:08そのNS-45もうまく行ってないあたり、50mm級航空機関砲というものの難しさというか微妙さというかが漂ってきますが
2015-12-20 22:02:48NS-45も数字だけ見ると凄い機関砲だけど、美味しい機関砲かと言うとそうじゃない感じ。弾を見りゃ大体わかるのですが、NS-45と薬莢サイズがほぼ変わらんのです。写真は右からNS-45、NS-37、VYa、ShVAK、UB、ShKAS pic.twitter.com/FWSyhzV94j
2015-12-20 22:10:31NS-45の薬莢はNS-37とそう変わらんのに、大口径化したにも関わらず初速は依然わりと高いまま(900→795m/s)。大砲に魔法は無いので、これは何かが犠牲になっている筈。そう、弾量です。NS-37が735g(鉄球比3.52)のところ、NS-45では1065g(同2.83)
2015-12-20 22:18:05つまり重めの高速弾だったNS-37に対し、NS-45は軽量弾とする事で砲そのものを軽量に抑えたまま大口径化できた、という事のはず。しかし軽量弾にしてまで大口径化するメリットとは? もちろん弾量は1.44倍なので実際に威力は上がってるけども、その恩恵は小さくなってしまう
2015-12-20 22:27:06もちろん重めの高速弾だった機関砲を大口径の軽量弾化して上手く行った例は一応あります。みんな大好きMG151/20とか。でもNS-37とNS-45ではちょっと威力差が小さい。そして15mmから20mmの場合とは違って、37mmを45mmにするのでは反動問題がひどく深刻になってくる
2015-12-20 22:33:22NS-45とYak-9に搭載しての試験曰く──まともな照準が可能なのは最初の1発のみで、あとは標的の傍を通過する事になる。僅か3発の連射でも飛行機の速度は低下し、安定を急激に失い、そして配管からオイルの漏出が起きる、と。45mmは反動軽減策無しに飛行機に積める物じゃないんですな
2015-12-20 22:39:33ただNS-45の反動問題がまずかったのは、モーターカノンとしたYaK-9の話で。IL-2の翼に2門に搭載したものは問題がなかったらしく、45年に試験を通過しております。ただ終戦に伴い量産の必要なしと判断されたようで
2015-12-20 22:42:39つまるとこ、50mm級の航空機関砲ともなると重量やサイズだけでなく、反動問題もまったく馬鹿にならなくなってくるようですわよ、という訳でした。ただでさえ重くなり過ぎて扱いに困ってくるところ、さらに面倒が出てくるのです
2015-12-20 22:45:13ちなみにBK5は戦車砲を航空機に積んで自動装填装置を追加したようなもんであるので、砲身は駐退器に乗ってます。なので反動問題は小さかった筈。デカくて重くて嫌んなっちゃう砲だけど、さっさと実用化できたのはその点で面倒が少なかったのもあるのかも
2015-12-20 22:47:24あれこれのお話を眺めると、やっぱり5.5cm MK115無反動機関砲って「できたら超すごく良い」という感じが漂ってくる、なんか期待しちゃう感じの航空機関砲に見えてきます。モーターカノンにしても反動問題で困っちゃうような大口径砲を、翼内装備できたりするかも知れないんですのよ!
2015-12-20 22:50:28