遊戯論、状況論、抵抗論(続き)

0
Ishihata Ai @IshihataAi

しかし、「専有」が「戦術」と「流用」の流れを汲む概念だとしたら、その訳語はいただけないな。「固有のものを持たないこと」に特徴づけられるプラティークを指す概念であるはずが、そうじゃないニュアンスを含んでしまう。それとも「専有」は「戦略」なのか?

2011-01-19 19:23:46
Kimi Ishida @kimish330

@IshihataAi そうですよー。appropriationです。もとは、シャルチエの概念。ワーチはシャルチエには触れてませんでしたっけ?

2011-01-19 23:09:39
Kimi Ishida @kimish330

そうですよー。appropriation です。 RT @IshihataAi え!専有はアプロプリエーションなんですか?!じゃあロジェ・シャルチエですね。RT @kimish330: @IshihataAi そうそう。「アプロプリエーション(専有)」のところですよね!

2011-01-20 00:52:58
Kimi Ishida @kimish330

ワーチの翻訳の場合、バフチン理論を背景にしつつ読むからかなぁ。 RT @IshihataAi しかし、「専有」が「戦術」と「流用」の流れを汲む概念だとしたら、その訳語はいただけないな。「固有のものを持たないこと」に特徴づけられるプラティークを指す概念であるはずが...

2011-01-20 00:55:37
Kimi Ishida @kimish330

なんとなく、他者の言葉に自らのイントネーションを乗せる・・・的なイメージで「専有」と訳している気がする。

2011-01-20 00:57:08
Ishihata Ai @IshihataAi

隅々まではチェックできていませんが「行為としての心」では触れられてなかったような。「専有」が初めて出てくる文献、ご存知ですか? RT @kimish330 そうですよー。appropriationです。もとは、シャルチエの概念。ワーチはシャルチエには触れてませんでしたっけ?

2011-01-20 06:25:05
Ishihata Ai @IshihataAi

ですよね。あくまでもバフチンとヴィゴツキーの継承がメインで、そこにシャルチエを、それこそappropriateしたんですかねー RT @kimish33: ワーチの翻訳の場合、バフチン理論を背景にしつつ読むからかなぁ。

2011-01-20 06:30:16
Ishihata Ai @IshihataAi

ルールを受け入れながらルールへの従い方を変えていくことと、ルールを受け入れながらルール自体を変えていくことは違う。

2011-01-20 06:32:06
Ishihata Ai @IshihataAi

ルールへの従い方を変えていくほうにしても、ルールに従う条件(何々の時は従う)を変えることで、ずるける状況を作るのと、別の目的を達成するためにルールに便乗するのとでは違う。

2011-01-20 06:36:03
Ishihata Ai @IshihataAi

ずるける状況は単なる例外ではない。ルールはルールとして従いつつも従わないということ。「赤信号みんなで渡れば怖くない」は「赤信号=止まれ」というルールに心的に従いつつも(みんなで渡ってしまう時ですらそれは有効だ)行為はずるけるという状況を作りだしている。

2011-01-20 06:41:29
Ishihata Ai @IshihataAi

みたいなふうに、概念を精緻化していく必要はありそうだな。一昨日言われたこと。「プラクシスとプラティークの二項対立じゃ面白くない。もっと何かあるでしょう」

2011-01-20 06:43:25
Ishihata Ai @IshihataAi

バフチンの言う「専有」とは「他者の言葉に自己の志向とアクセントを住まわせること」

2011-01-20 11:06:54
Ishihata Ai @IshihataAi

参加構造を変化させ、会話における権力を獲得しようという動機を持つ発話。その発話が権力を持ちうる社会文化的文脈。についての話。

2011-01-20 12:52:50
Kimi Ishida @kimish330

@IshihataAi よく考えたら、ワーチがシャルチエに触れているとは考えにくいかもしれませんね。博士論文の指導のときに、「専有(アプロプリエーション)」という言葉について、審査委員の先生からコメントされたときに言われただけだったのかもしれません。また調べてみます。

2011-01-20 13:18:24
Ishihata Ai @IshihataAi

媒介される行為は文化的道具の物質的特性に反応して生じる、と。そこから制約とアフォーダンスの話につながるのですな。

2011-01-20 14:49:02
Kimi Ishida @kimish330

わたしもそう思います。 RT @IshihataAi そうですね。シャルチエに言及しているとしたらバフチンのほうでしょうね。RT @kimish330 ワーチがシャルチエに触れているとは考えにくいかもしれませんね。

2011-01-20 17:06:26
Kimi Ishida @kimish330

「Tokyo Art School」で、AITの堀内さんと受講者の方の共通キーワードが「遊び」だったことがとても印象的。つくり手側と受け手側でキーワードが共有されている、というのもすごいことだと思ったし、それが「遊び」であったということにも感動を覚えた。

2011-01-20 23:28:19
Ishihata Ai @IshihataAi

地域への影響について書かれたものは多いよ。アーティストへの影響について書かれているのは見たことがない。心理屋としてはとても気になるテーマなんだけど。RT @NAKAJIMAyuta @KANAH0 地域コミュニティーとアーティストとの関わりが(地域や作品制作に)もたらすものは何か

2011-01-21 14:14:05
Ishihata Ai @IshihataAi

後で文献リストを送ります。あ、けど、アーティストとの関わりというよりアートイベントの影響について論じたものばかりかも。中島くんが知りたいのは個人対個人レベルでの「関わり」の影響だよね。RT @NAKAJIMAyuta 例えば?? RT 地域への影響について書かれたもの

2011-01-21 14:22:46
Ishihata Ai @IshihataAi

コミュニティアート関連の研究って、地域経済、社会関係資本、社会教育の文脈のが多いけど、アーティストの創作プロセスや熟達化の文脈では行われていないのかな。地域は、アーティストに制作・展示場所を提供しているだけじゃなくて、何かしらの認知的、情緒的な貢献もしていると思うんだけどな。

2011-01-21 14:35:00
Ishihata Ai @IshihataAi

@imainaoko ありがとうございます。作品のテーマやモチーフや、当時書かれたテキストなどを追っていくと、「こんな影響を受けてこう変化してきたのかな?」と推測できることがありますよね。

2011-01-21 15:15:06
Ishihata Ai @IshihataAi

@imainaoko 作家によって地域との関わりから受ける影響が様々なので、それをひとつの理論で総括するのは難しいのかもしれませんが、より抽象化しているというか、体系的に論じたものってあるんでしょうか。

2011-01-21 15:15:57
Ishihata Ai @IshihataAi

認知主義的視点で影響を語ることはできるのかもしれない。けどあんまり面白くないと思う。だから私は関係論的視点を採用してるわけだけど、そっち系の論文も見つからない。

2011-01-21 17:07:01
Ishihata Ai @IshihataAi

関係論的なというのはバフチンのダイアローグ的なという意味。方法論的個人主義じゃなくて。

2011-01-21 17:10:19
Kimi Ishida @kimish330

直接的なのは確かに見たことがないです。間接的に言えばこれ http://bit.ly/dJ0QlT とか http://bit.ly/fapUUv とか?アーティストの発達過程ですが。 RT @IshihataAi 地域との関りがアーティストの創作プロセスに及ぼす影響

2011-01-21 18:09:13