カーネさんとの長いデート

魔境ルールをつかってちょっと長いデートをしてみたよ。 いちゃいちゃしてるってモドキさんは言い張る。
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スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

報せが来た。思いで話の該当場所を、密偵と自分の影に、探させていたのだ。その報せが、ようやく訪れた。 軽く準備を整える。幾らかの金が入った小袋と、食料を詰めた背負い袋。そいつを部屋に居たミューズの前に投げる。自分も同じ荷物を持って、にっと笑う。 「ミューズ、長いデートに誘っても?」

2015-12-18 04:57:05
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

国を出て数週間。途中、傭兵の仕事を受け金銭を補充しながら、のんびりと旅を続ける。髪はバッサリと切って、持って行く武器も槍ではなく斧で。山に囲まれて居ながら、温かく、穏やかな気候。川の近く、護衛を任された馬車の外で欠伸を噛み殺す。この辺りは混沌災害が多いのだと、依頼主が愚痴を言う。

2015-12-19 03:16:33
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

どうやら、目的地はこの周辺らしい。この馬車の護衛が、最後の依頼になりそうだ。「なぁなぁ、旦那、この辺でとくに混沌災害が発生しやすいのって、どの辺なんだ?」「この山全体が多いなぁ。昔は治めていた領主様もいらっしゃったんだが……一旦飲まれてからは、旨みが無いのか、放っておかれててな」

2015-12-19 03:21:40
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

「へぇ、まぁたしかに。混沌災害で自然発生した化け物狩ってる方が、聖印もつよくなるもんなぁ」「魔境が広がってる場所もあるんだってよ」「そいつはこわいな!」けらけらと笑う。「あんさん、聖印持ってないんだろ?気を付けろよ」「大丈夫だ!俺にはつよーい女神が付いてるからな!」「えばんな」

2015-12-19 03:26:18
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

実際、戦闘になると自分よりも先に、ミューズが狩りに駆け出して、片を付けてしまう。 残った依頼人を護ったり、荷物の見張りがメインになるなら、別に聖印を出す事も無い。普通の傭兵が受ける依頼なら、そんなもんで充分働ける。 「にしても姉ちゃんは、強いな。1人で充分なんじゃないか?」

2015-12-19 03:32:53
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

「限定?俺は?え?俺何?荷物持ち??」「ちがうのか?」「……女神の荷物を抱えて歩けるなら、悪くないな!!」「姉ちゃんも可哀想に。もっとましな相方いなかったのか」「いなかったのさ」「そんなもんか」依頼人と馬鹿みたいな会話をしながら、緩やかな傾斜を降りて行く。山向こうに、街が見えた。

2015-12-19 03:38:57
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

エネミーの気配がする。走って行く後ろ姿を見送りながら、他に来ないか注意しつつ馬車を戦闘エリアの外から街へ向かう道へと誘導する。「あんさんは、戦わねえのか?」ちらりとこちらを見る依頼主。「俺様が行ったところで、足手まといにしかならんしな」ひょいと肩を竦める。そこまで大きい敵じゃない

2015-12-23 01:45:21
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

彼女1人でも充分だろうと、ポーションの在庫を考えながら進めていく。 聖印は使えない。直径が5mを越す聖印は、それなりに目立ってしまう。折角切った髪の意味を無駄にする訳にもいかない。 とある領の混沌を、これから治めに行く。 余計な混乱を起こさない為には、隠れるのが一番なのだ。

2015-12-23 01:52:01
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

ドコスカと豪快な音が聞こえる。そろそろ終わるだろうか。敵の攻撃が弱まっているのが音だけで分かる。混沌を纏う肉が、消える気配。混沌が混沌に飲まれ、消えず、強化される気配。「終わったぞ!」戻ってくる気配にポーションを投げる。「おつかれ、流石女神。頼りになるな」さて、街までもう少しだ。

2015-12-23 01:59:46
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

賑やかな街並。人が笑う、良い場所だ。依頼人から報酬を受け取り、別れを告げる。 足りない物を買い足して、食事をして、宿を探しながら告げる。 「明日、通ってきた山へ戻って、混沌が濃い方へ進む。恐らく、魔境が有る筈だ」 にっ 何時もの様に、笑う。 「よろしくミューズ。 死地へ行こうか」

2015-12-23 02:09:15
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スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

@prizepriest 「おう」国にはItも残してきている。死んだところでどうにかなる筈だ。「ま、死ねたらラッキーだ」目を細めて、にぃと笑う。 ついでに隣で肉を咀嚼している頬に触れるだけのキスを1つ。 「近くにミューズが居るなら、死ぬ時まで幸せそうだしな」 冗談か、本気なのか。

2015-12-23 02:29:33
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

@prizepriest 「ま、今日はさっさと寝よう。明日は、朝日と共に出るからな!」 先程買った食糧を鞄に詰め直しながら、宣言した。

2015-12-23 02:30:36
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スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

@prizepriest 朝、日が昇りきる頃には、既に森の中を進んでいた。この調子なら、昼よりも前に、目的地の近くに行けるだろう。さくさくと進んで行く。そろそろ使っても良いだろう。辺りを見渡して、誰も居ない事を確認する。 「ミューズ、ちょっとこっちへ」 呼んで、聖印を展開させる→

2015-12-23 02:44:34
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

@prizepriest 直径が10mを越すのでは無いかという光の円。此方が聖印。自分の掌に収まる、メビウスのフラッグを、彼女へ渡す。「誰かに従属するのは嫌だと思うが、後で捨ててくれ。少なくとも今日は、役に立つ筈だ」 それは他人の可能性を後押しする効果を持った、信念の具現だった。

2015-12-23 02:50:05
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スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

@prizepriest くっ 言葉のチョイスについ下を向いて額を手で押さえる。ちょうかわいい。震える。おちつけ、今はそういうタイミングじゃない。OK、クールにいこうクールに。 「……大丈夫だ。弱くなると言っても」 聖印の先にある、小さな模様を一欠片、ペキョリと折って差し出す→

2015-12-23 03:05:30
スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

@prizepriest 「こんなもんだし、この分は、ミューズの混沌に呑まれてミューズの力になる。受け取るのが嫌なら、こっちのメビウスのフラッグに触れてくれれば、それだけでも充分だ」ある一定以上の信念の共有が無ければ、フラッグは効果を成さない。けれど、なんとなく大丈夫な気がした。

2015-12-23 03:09:45
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スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

@prizepriest 彼女の胸元に、自分のフラッグが現れた事を確認してから、そっと頷く。 「ああ、滅多にやらないし、やる気もないよ」それは、自分との繋がりを確立させる証明。聖印を混ぜた臣下の証。共に在るという誓い。 本来、自分が渡して、良いものでは無いのに。 「捨てる時は」→

2015-12-23 03:23:46
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