作家・我孫子武丸氏、図書館問題について語る
【図書館8】貧しい人……でなくても、普通はなかなか買えない百科事典や全集、高い画集、新聞の縮刷版、学術書……昔は図書館というのは調べものや勉強をするところというイメージだった。本来それでいいはずだ。「エンタテインメント」を置くなというつもりはないし、置く意義もあるだろう。
2011-01-24 21:52:15【図書館9】読書の習慣を身につけさせる、というのももちろん重要な教育だ。そもそも何が「エンタテインメント」で何が「高尚な文学」なのか、区別しろといっても無理な話だ。エンタテインメントも置けばよい。でも、予約が殺到しているからといって東野圭吾の新刊を10冊も買う必要があるか?
2011-01-24 21:55:35必要になったときにアクセスできるようにするのが図書館の本来の目的だと思う。何かを調べたいとき、本屋ではもう手に入らなくなった資料が図書館にいけば置いてある。それが図書館の本来の役割だと思う。決して娯楽を無料で提供するための施設ではないはずだ。(続く)
2011-01-24 21:56:12実際のところ何百人と予約する大ベストセラーに対する影響はそんなにないだろうと思うのだが、著者の人気度とと売上の規模によって致命的な影響が出る可能性がないのか、という点についてはわからない気もする。買って読むor読まなくていい、のボーダーにいる作家?
2011-01-24 21:56:25それじゃ、図書館購入分の印税すら作者にいきません> @paradiso1988: この記事を読むまであまり考えてなかったけど、図書館の本は古本屋さんから仕入れればいいんじゃないかなぁ
2011-01-24 21:59:10【図書館10】「KAGEROU」をいち早くタダで読みたい、という我が儘に答える必要があるか? もちろん、そんな必要はない。どの本も一館一冊(汚損時用にもう一冊くらいは許容範囲)ずつ購入すればよい。どうしてもタダで読みたい、という人は気長に待てばよい。早く読みたいなら買えばいい。
2011-01-24 21:59:29そういえば、図書館は作家の敵で、自著を買ってくれるなら後は捨ててもいいなんて言う作家がいたな。作家名はあげないでおきます。図書館利用者としては心痛む発言でした。その後、彼の著書はもう手にとれないと感じました。どのような形であれ、「読みたい!」と思わせる作品と、多く出会いたいです。
2011-01-24 21:59:47「図書館に置くにはふさわしくない」という意見は、図書館の理念的には真逆。「自分ではお金を出して買いたくない」書を、見ることができることも、図書館の理念にかなっているのである。
2011-01-24 22:01:46確かに(笑)。あと図書館の立地や利用者の年齢分布も影響しそうだから、一般化して論じるのは難しそう。以前の影響なしとなった調査条件を振り返る必要がありそう。RT @min2fly: しかし「あなたはボーダー作家です」って烙印を押す研究になるのでえらく嫌われそうでもある
2011-01-24 22:03:09自分の場合、最近は未知の作家の本を買うきっかけは経験的にその人のお勧めなら自分も好きだ、とわかっている友人3~4人+信頼しているラノベ書評サイト1つ、にほぼ限定されているけれど、そうなる前は図書館で気になった本を手に取って見て・・・で場当たり的に発見してたわけで・・・
2011-01-24 22:03:18【図書館11】「東野さんの新刊読みたいんだけど、半年も待てないわよ。もっと買えば?」という市民が来たら、司書の方々にはぜひ「東野さんの本は他にもいっぱいありますよ。全部読まれたんですか?」と聞いて欲しい。『KAGEROU』読みたい人には通用しないけど。
2011-01-24 22:03:20東野圭吾さんの小説が読みたいんだけど図書館にも古書店にも全然無くて困る 江戸川乱歩は文庫全集があったので読もうかなぁ とりあえず図南の翼読みたい
2011-01-24 22:03:35@dietrich_avatar なんですよねえ。森博嗣も自分、図書館で触れたのがきっかけで買った・・・んですが最近はあんまり買っても読んでもないですね(苦笑) もっとも、作家の人間性と作品の評価は、特に森博嗣に関しては分けないと最初から読んでられない気も
2011-01-24 22:04:28@sukiyapotes 東野さんくらいすごいと、被害割合は少ないかもしれませんね。例えば3か月前に出た『白銀ジャック』(文庫)は、横浜だと39冊仕入れてますが、予約数は1200以上です(続く) http://bit.ly/bci1fV
2011-01-24 22:04:44だので、ベストセラーの同じ本が複数あって、資料として使いたい本が置いていない図書館には違和感を覚える。どこの本屋に行っても置いてあるような本を図書館に置いておく必要はなかろう。百歩譲って本屋から消えそうになったら図書館に入れたらよいと思う。もちろん、図書館に読書教育という(続く)
2011-01-24 22:08:28@sukiyapotes 普通「予約数200」とか聞いた時点で諦めるので、潜在的にはもっと多いと思います。つまり多くは「仕方なく買う」か「あきらめて文庫を待つ」と考えられます。被害を受けているのは、個人的推測では初版3~5000部くらいの知名度の低い(文庫も出ない)新人かなあと
2011-01-24 22:08:41@sukiyapotes すみません、リンク貼ると無効になるみたいですね。横浜市立図書館トップページから「白銀ジャック」で検索してください→ http://www.lib.city.yokohama.jp/
2011-01-24 22:10:41@min2fly 私の見てきた範囲では、そこそこしか売れていない作家か、かつてベストセラーを出したけど今はそれほど売れていない作家が、図書館で本を貸すな、と言う傾向があると、みています。例外はいますが。
2011-01-24 22:10:49文庫くらい買えや!RT @yama_yoshi: 東野さんくらいすごいと、被害割合は少ないかもしれませんね。例えば3か月前に出た『白銀ジャック』(文庫)は、横浜だと39冊仕入れてますが、予約数は1200以上です(続く) http://bit.ly/bci1fV
2011-01-24 22:11:26@michirur このツイを読んだだけで、彼の作品文庫本でだけど買おうかなって思っちゃったよ。図書館で育ったって作家さんがいると嬉しいよね。あまり売れない作家さんだと一冊一冊の印税も大事にしなくちゃいけないんだろうけど、図書館で間口が広がっていくのは絶対にあると思う。
2011-01-24 22:12:12図書館は平積が無くなった頃、公費で購入していると思っていた。世の中知らない事が多すぎだ。オイラは、殆ど半年遅れの本を読んでいたのに・・・・
2011-01-24 22:13:50@sukiyapotes 軽い疑問なのですが、我孫子さんは図書館は利用されないのですか?本を置くスペースがあまり確保出来ないし、たくさん買う余裕もないので図書館利用してます…すいません。
2011-01-24 22:16:18本当は気になった本、欲しい本すべて買えればいいのだけれど、お財布と本棚のスペースを考えるとなかなか難しいので図書館は重宝している。けれどやはり作家さんにとってはきついですよね……じっくり立ち読みのように図書館で借りて、良かったら改めて買い求める時もあるけど。難しいなぁ。
2011-01-24 22:17:57