英語が苦手になる理由は中学の国語にある

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It happens sometimes @ElementaryGard

中学英語でつまずく原因は国語の授業にある - Togetterまとめ togetter.com/li/927421 @togetter_jpさんから

2016-01-20 08:57:27
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日本の初等教育に「国語科」ができたのは1900年ごろ。明治です。日清戦争より後で日露戦争の前。それ以前にもむろん読み書きの授業はありましたが、「国語科」の発明によって道徳の血が入りだした。センター試験の国語文は今も変わらず説教臭いでしょ。

2016-01-20 09:00:31
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一方、1930年代つまり満州国誕生のころに「日本語学」が生まれた。「国語学」ではなく。これは「国語」ではなく「日本語」を外地で教えなくてはいけなかったから。満州国は台湾や朝鮮や沖縄と違って日本領土ではなかったし、母語たる「国語」ではなく外国語である「日本語」を教える必要があった。

2016-01-20 09:03:21
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現在外国人用に使われている日本語文法のルーツも日本語学のほうです。戦前の戦闘機の技術が戦後に新幹線に応用された話とどこか似てる。

2016-01-20 09:04:34
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ここから先は想像ですが敗戦後の日本が「国語学」で押し通したのは、「日本語学」だと戦前の帝国主義のにおいがして耐えられなかったからかもしれない。しかしながら後者は語学なわけだから使い勝手がよく、事実外国人に日本語を教えるとき絶大な効果を発揮した。

2016-01-20 09:07:25
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戦前に背を向けるために学校国語では「国文法」が教えられる。だがこれは母語話者用の閉じた代物。いくら習っても使い勝手が悪く、そのつけが中学英語で露呈する。「~ている」の使い分けもろくにわからないまま現在進行形や現在完了形を「~ている」で強引に理解させられるからたまらない。

2016-01-20 09:09:45
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中三で現在完了形を習う。私もそうでした。用法は三つと教わりませんでしたか。 ①~ている ②~したことがある ③~したところです 実はこの分け方はナンセンス。日本語の都合にあわせて強引に分類してる。

2016-01-20 09:14:37
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こうやって数直線風の絵で教わった方もおられるでしょう。これを日本語で説明するとどういうわけか三パターンあるという話になってしまうのです。 pic.twitter.com/HIDEWumxN1

2016-01-20 09:17:22
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虹の色わけが民族によって違うという話に通じる。七つだったり八つだったり。

2016-01-20 09:17:59
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三つに分類したところで、かえって生徒は混乱する。「~ている」は実は語法が五つという話は何度もしてますね。分類したはずが違う分類が待ち構えるわけです。

2016-01-20 09:19:52
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「~したことがある」「~したところです」だってよく考えたらよくわからない。品詞分解しないと両者の違いはわからない。けれども英語の授業ではそこまでやらない。英語で日本語文法の話をしたら生徒が混乱するから。

2016-01-20 09:21:58
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じゃあ国語の授業で「~ている」「~したことがある」「~したところです」の語法について教えてもらえるのかというと、そういうのは期待できない。国語で教わるのは国文法であって日本語文法ではないから。国文法はこういうニュアンスの分析が苦手なのに。

2016-01-20 09:23:21
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極論するならばこの三つについて分析するには英文法を知っていないといけないことになります。「おいおい英文法を知らないから生徒は授業を受けてるんだろ?」 そうです。まるで辞書を引いたらある単語の説明がほかの単語でされていて、その単語の説明が最初の単語でされているみたいな事態に陥る。

2016-01-20 09:27:35
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こうやって国語の授業と英語の授業が責任のなすりあいを始めるため、生徒は置いてきぼり。それでパターン暗記で乗り切ろうと割り切る。塾の先生がそう教え込む。点は取れる。その代りネイティヴとのコミュニケーション能力は育たず、むしろ埋め立てされる。

2016-01-20 09:29:35
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こうやって毎年英語嫌いが量産されていくのです。

2016-01-20 09:30:42
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「英語」と「国語」の授業のあいだに「日本語」の授業を挟む…よけい生徒が混乱しそう。うーん中間言語的なものを教えられないか。

2016-01-20 09:47:07
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まず共通(というか類似)点を教える。時制は似ている。過去時制、現在時制はあるけれど厳密な意味での未来時制がないところ。「食べた」「食べる」はあっても「食べるところ」「食べるだろう」は動詞の活用ではなく「ところ」「だろう」を加えた形式だし。英語もそうですね。

2016-01-20 09:49:20
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英語でも will や be going to を動詞につけることで未来時制の代わりにしています。こんな風に時制の話題から入るほうが生徒にはありがたい。

2016-01-20 09:52:58
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違いも教える。日本語にはないけれど英語には完了形というのがある、等。いわゆる「相」の話。語学の基本は「時制」「相」「法」の三つ。この三つが日本語ではどうか、英語ではどうかと教えていく。

2016-01-20 09:54:52
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そして日本語が明治になって西洋文法の影響で大きく変化して今の姿になったことを教える。例えば「~しつつある」という言い回しは明治時代に発明された。いわゆる現在進行形にあたる表現が日本語になかったため、人工的にこしらえた。つまり翻訳語だったのです。

2016-01-20 09:57:05
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今はこうやって駆け足で語っていますが、実際の授業ではもっとゆっくりと、一段一段上がっていくようにカリキュラムを編成するのがいいでしょう。

2016-01-20 09:58:44
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オリエンテーションをじっくり時間をかけて行うべきです。中一の夏休み前までこういう雑学的ネタで授業を行ってもいい。雑学ネタだから生徒も落ちこぼれないでしょう。こうしてウォーミングアップさせた後に本番に入ればいい。

2016-01-20 10:01:09
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『実践 日本人の英語』(マーク・ピーターセン)を読んで考えたこと - Togetterまとめ togetter.com/li/744665 @togetter_jpさんから

2016-01-20 10:04:24