うがやさん@hirougayaの語る、『人間の死』・・・Memento Mori

烏賀陽　弘道 @hirougaya

２３才で記者になって、人が死んでいるのを何回も見た。駅、踏切、港、国道、焼け跡、警察のガレージ、草むら、車のトランク…何回見ても、人間がただの「モノ」になって無造作に転がっている実物を見たときの反応は「わけもわからず泣けてくる」だ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

水面に映った東京の光を写した写真です。ご笑覧ください。http://bit.ly/cdgKyA

烏賀陽　弘道 @hirougaya

ぼくが記者になって見た「人が死んでいる現場」でいちばん悲惨だったのは、愛知県の名神高速でトラックが深夜たまつき衝突、爆発炎上した現場だった。見渡す限り黒こげの焼けた車両が黒く積み上がり、その間に「人間だったもの」が散乱していた。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

あのときの光景、というより匂い、そして熱（冬の深夜なのに猛烈に熱いのだ）は一生忘れないと思う。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

それから約１５年経って9.11テロの現場に行ったとき、ものすごい既視感があった。光景もそうだが、匂いに覚えがあったのだ。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

フランス人の兄弟ビデオジャーナリストが倒壊するWTCの中から奇跡的に生還する一部始終を記録した映画「9.11」は死体を一切写さない。兄弟が「撮影してはいけない」と思ったからだそうさ。しかし音だけは入っている。タワーから墜落した人間が地面に衝突する音が入っているのだ。