- tasobussharima1
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黄昏のブッシャリオン
@tsbsrion
女は後者の産物だった。生身の肉体を失ったのは、もう随分と昔の話だ。徳カリプスによって世界が滅びた後は、得度兵器を狩り、パーツを体に継ぎ足しながら生きてきた。 人の域を外れたその身に、解脱という名の救いは決して訪れない。彼女はそうしてただ、朽ちてゆく世界を眺め続ける。
2016-01-29 21:16:06
したい(with 緑のスライム)
@shitaingman
舎利ボーグ……それもパーツ追い剥ぎ行為まで働く野生度の高い存在だった >人の域を外れたその身に、解脱という名の救いは決して訪れない こう書かれると、解脱出来なくて可哀想みたいな認識になるから不思議だ。 #徳パンク
2016-01-29 21:18:24
黄昏のブッシャリオン
@tsbsrion
……その筈だった。だが、女は知ってしまった。この朽ちゆく世界で、自分以外にも何者かが戦っていることを。 得度兵器が脅威を伝える救難信号(アラート)を発しているということは、誰かが救いに抗っていることに他ならない。 女は、声の方角へ足を向けた。その先に、誰かが居ると信じて。
2016-01-29 21:20:03
黄昏のブッシャリオン
@tsbsrion
徳溢れる街の住人達は、何かに怯えていた。或いは、怯えていることにすら気付いては居なかったかもしれない。一夜にして巨大寺院が廃寺となり、参道には無惨な破壊の爪痕が刻まれていた。 そして寺へと向かった者達は、崩落した橋と彼等の崇める得度兵器。少女曰く『かみさま』を発見することになる。
2016-01-29 21:28:02