ボクシングにおけるフットワーク確立の歴史と、「男気」や「見世物」の側面について
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ビクトリア朝の写真家オスカー・グスタフ・レイランダーによる砕石場でのボクシング1855年。ベアナックル時代の絵はたくさんあるけど写真は多くないんで素敵 p.twipple.jp/BIELg
2014-08-08 03:36:09ベアナックル・ファイトは敵を効率的に倒そうとするよりも、一種の我慢比べ、暴力を与える・受ける・お返しするという暴力の贈与交換の形式が見え隠れする。観客がボクサーに期待したのは効率どころか、効率を度外視した男気だったのではなかろうか。 twitter.com/mototchen/stat…
2016-01-22 11:03:38@jwtwgtj 客は儲けたかったようですね。 「中世以来イギリスには数多く大市などで開かれる見世物興行があり…拳闘や闘鶏では観客も賭け…ボクシングが当初…賭博スポーツであった」d.hatena.ne.jp/gryphon/touch/…
2016-01-22 12:10:46.@jwtwgtj 当時はこんな感じかな? 「タイ人のほぼ全員が賭けをしているのでお祭りのように大騒ぎしています。 いいパンチが入るごとに 「オーイ!オーイ!」 と威勢のいいおじさんたちの だみ声が会場を熱気の渦に包み込みます。」 happysmileshowcase.wordpress.com/2013/12/01/mua…
2016-01-22 12:37:18@mototchen ベアナックル・ボクシングは賭博の対象として行われていたのに、観客はボクサーがこんな非効率的な戦い方をしていたことに疑問を感じなかったのでしょうか。近代スポーツにおいて強さとは効率性のことですが、ベアナックル・ボクシングはフットワークさえ拒否していた。
2016-01-22 13:29:31@jwtwgtj 何せ近代以前のものですからね。ベアナックルにテーラーの科学管理法的efficiency 概念はまだだったのではないでしょうか。 jma.or.jp/activity/magag… ci.nii.ac.jp/els/1100037388…
2016-01-23 00:32:55@jwtwgtj @mototchen ベアナックルボクシングは怖いよ。一発当たれば流血するからね。 戦い方が近代のボクシングよりも劣ってるとは思って欲しくないな。 あの戦法が素手で殴りあうのに一番理にかなっていた。
2016-01-24 16:23:52@240nk240 ベアナックルが危険なのはその通りなのですが、フットワークを用いないのが理に叶った戦い方だというのは疑問符がつきます。スペインの闘牛士が突っ立ったまま牛をさばくのは、あえて無茶をすることで観客に男気を見せるためでしょう。それと同じ自己顕示の形式化だと思います。
2016-01-24 16:55:05@jwtwgtj ジョン・L・サリバンはフットワークを使わなかったのかもしれませんが、オーストラリアのプライズファイター、ラリー・フォーリーは使っていたようなので、人によるということではないでしょうか。
2016-01-24 23:10:19@tentaQ4 昔のボクサーとて喧嘩では足を動かしていたに違いありません。しかしボクシングの試合となるとジム・コーベットやラリー・フォーリーのような戦い方は異端だった。←どうして当時のボクシングはフットワークのような効率的な技術を忌避したのかに疑問を感じるわけです。
2016-01-25 00:32:47@jwtwgtj 1886年のトム・リース対ピーター・ジャクソンの豪州選手権(グローブ・マッチ)では、リースが打ち合いを避けて逃げ回っていたそうです。ボクシングはそれほど詳しくないのですが、コーベット以前にフットワークがなかったというのが本当なのかなと思っています。
2016-01-25 08:25:00@tentaQ4 いえ、とてもお詳しいようにお見受けします。それが一般的なものだったか、異例なものだったのかが気になるところです。それとフットワークの定義ですね。
2016-01-25 11:38:38@jwtwgtj ジェム・メイス jemmace.net/book/8/ Jem Mace was the first man who showed American fighters the advantages of feinting and footwork.
2016-01-25 22:24:19@jwtwgtj ラリー・フォーリーの師匠だったジェム・メイスが、フットワークを駆使したジム・コーベットの先達だったようです。 en.wikipedia.org/wiki/Jem_Mace ジャブやダッキング、ウィービングも使っていたらしい。 jemmace.net/book/1/
2016-01-25 22:34:08@tentaQ4 ジェム・メイスやラリー・フォーリーが仮にフットワークを使ったとして、他のボクサーはこれにどう対応したのでしょう。もし試合を噛み合ったものとするなら、自らもフットワークを使わざるを得ません。もしくは講道館が高専大会を無視したように試合自体を拒否するしかない。
2016-01-25 23:45:52@jwtwgtj ミラー対フォーリー 1883.5.31 詳報 www7a.biglobe.ne.jp/~wwd/PW110918/ フォーリーは素手で、ミラーはグローブでばかり闘っていた選手です。この試合はグローブ・マッチ。下から3つ目の段落より。 「また、彼は頭を前に出し膝を曲げて屈み、(続く)
2016-01-26 00:43:59@jwtwgtj (承前)一方フォーリーは直立して、頭を後ろに引き、素早く活発な脚捌きである。跳び回る、前進する、そして後退するにおいてフォーリーはかなりの筋肉の力を失った。しかしミラーは注意深い目と内なる決断力を持って歩き回る事でその力を節約しかなり長い闘いの為に力を残した。」
2016-01-26 00:46:42@tentaQ4 「直立して頭を引き」の「頭を引き」というのは、従来のベアナックル・ボクシングの姿勢です。近代ボクシングの姿勢を自然体とすると、フォリーの姿勢は未だ自護体の域を出ておらず、これだとただ動き回るのが関の山で今日的な意味でのフットワークにはならないように思えます。
2016-01-26 00:56:25@jwtwgtj 頭を引いているのはおっしゃるように防御の姿勢でしょうね。不完全なフットワークでも、打たれずに打つという意図ではありましょう。 当時はラウンドが無制限なので、フットワークを使っていると先に疲れてしまう恐れがあり、この試合はまさしくそういう展開だったようです。
2016-01-26 01:16:42