【お玉さんの読書マラソン】「名探偵図鑑完読作戦」第9部

お玉さんの読書マラソン企画「名探偵図鑑完読作戦」第9部です。青山剛昌『名探偵コナン』単行本の付録「世界の名探偵」で紹介された名作を読んで「名探偵」を勉強し直そう!というお取組みの続き。第9部ではまず「今後の指針」が提示され、本編ではフレンチ警部、高樹良文(老いぼれ犬)、ブロンクスのママ、法月綸太郎、シャム猫ココ、湯川学助教授(ガリレオ)、神戸大助、ラングドン教授、仙波阿古十郎(顎十郎)が登場します。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

脇の膨らませ方にあまり筆を割いておらず、必要最低限の情報だけで『スターベル事件』はお話が作られている。奔流する情報で暗幕を作っていないので、状況に対しての想像が容易であり、お話のスピードに波乗ってフレンチ警部と一緒に推理を巡らせられるのはウレシい。 クロフツ初心者に優しい惨劇よね

2016-02-08 01:51:50
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『樽』で体験した遅々とした流れや重さがウソみたいに『スターベル事件』は読みやすくてビックリさんでした。(もしかして妙訳なのかも?) 途中でちょっと飛躍気味の展開と展開の結びつきがあったり、あまりに分かりやすい伏線がパンと決まったり、ページ数が少なかったり、と読みのハードルは低い

2016-02-08 01:52:17
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

旅行から戻ってきたら家が焼けていたΣ(゚д゚lll) そんなこんなで物語開始時にはすでに死んでいるクソジジイと裏表がありそうな執事。関係者の証言から浮かび上がってくるキャラクター性と事件の背景、情報が刈り込まれているのでそれらが想像しやすいということなのね。

2016-02-08 01:52:32
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

まぁ、フレンチ警部の活躍部分に良いところが全く無いΣ(゚д゚lll) という名探偵が活躍する普通のミステリだったら致命的な弱点が存在してるわけだが、逆に彼の徒労が現実的でもあり、かわいらしくもあり、「ああ、こういうことってあるよね(´Д` )」と思わせてくれるんで、問題ナシだね

2016-02-08 01:52:53
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ページ数が短い。 (クロフツにしては)展開が早い。 言ってなかったけど「意外性」も悪くはない。(たぶん現代の読者はダマされないと思うんだけど、フレンチ警部の捜査方針とシンクロしちゃうとあの先入観持っちゃうんじゃないカナぁ〜) うん、クロフツ入門に『スターベル事件』いいんじゃない♫

2016-02-08 01:53:14
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

何となくクロフツに抱いていた先入観を良い意味で払拭してくれたのが『スターベル事件』 美味しゅうございました♫ さて、次回は、何となくクロフツに抱いていた先入観そのものの作品『ボッグズ・バックの怪事件』です。 ではでは〜 ( ´ ▽ ` )ノ

2016-02-08 01:54:03
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、名探偵図鑑完読作戦のフレンチ警部の回なのです。先日の予告通り本日は『ホッグズ・バックの怪事件』でハッスルしちゃうぞい。 この表紙、ニヤニヤしちゃいますのぉ pic.twitter.com/JM0FMIXr9n

2016-02-10 02:41:48
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

フレンチ警部に関しての知識はほぼゼロだったので、随分以前になりますがTwitterでオススメを伺ったんですよね。そちらで上がっていたので手にとってみたのですが……、今回のフレンチ警部連続読書の中で一番の大当たり〜 ( ´ ▽ ` )ノ ありがとうございまぁ〜〜す♫

2016-02-10 02:42:14
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ネタバレは極力避けたいマンなんだけど、この作品の仕様上、そこに触れないと語れない部分があったりするわけなので(訳者あとがきでも思いっきりバらしているし……)、少しネタバレ挟みますね。 これから読もうかな? な人は驚きが減っちゃうので、クロフツに興味あるけど未読の方は無視の方向で

2016-02-10 02:43:04
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『ホッグズ・バックの怪事件』はこんな趣向のお話だよ♫ pic.twitter.com/EIg2QHVYE9

2016-02-10 02:43:33
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

割と序盤からフレンチ警部が登場し、「過度とも言える足を使用した調査」や「可能性の示唆と反論による否定の推理のビルド&スクラップ」がお話の全編を貫いており、その文中のそこらかしこに違和感を覚えさせることもなく、ごくごく自然に、サラリと伏線を挿入しまくっている、そんな趣向なのよね

2016-02-10 02:44:05
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

それらの伏線が終盤、面白いように結びつく! 羅列されるページ数を手繰ると、「あああああΣ(゚д゚lll)」 普通はこういうのを見ると嫌味を感じちゃうんだけど、ここまでサラリと書かれまくると、ホンマ脱帽ものなんですよ

2016-02-10 02:46:35
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

足を使った聞き込み(フレンチ警部部下の使いこなしヘタっぴ疑惑)だけでは退屈だし、 推理の連続(これにより一見何気ない風体の事件が、実は不可能犯罪だと言うことが強調されていくのよネ)だけでは小難しい。 仮定による推理→調査→新たに得たデータを交えての推理→調査→推、この反復が楽しい

2016-02-10 02:47:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

暗中模索気味で様々な推理が仮定可能な第一の事件。その調査をしつこいくらい克明に、淡々と描く第一の事件。 推理のビルド&スクラップは楽しいんだけど、少し単調で退屈を感じ始めたとき起こる正反対な性質を持つ第二の事件。えっ、この人がっ! 証拠品もいっぱいあるぞっ! Σ(゚д゚lll)

2016-02-10 02:47:39
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『ホッグズ・バックの怪事件』は登場人物の総数も少なく、かなりアクのある人物たちばかりなので、彼らとフレンチ警部のやりとりもなかなか凝っており楽しいぜ。 (しかし、作中で疑惑の対象となっている人物が登場人物表から漏れているのは、少しいただけないんだぜ)

2016-02-10 02:47:53
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

土掘りのシーンは一度目も二度目も楽しいんだよなぁ〜♫ 二度目の推理が間違ってたらどうしよう? と微かに悩むフレンチ警部がカワイイ♫

2016-02-10 02:48:03
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

そんな作中の何気ないところに、時には地味な、時には意外性のある、そんな進行の中途のいたるところに、コッソリと伏線が仕込まれまくってるの。 一見は地味そうな事件なのに……、ラスト間際にての(唐突に気づいて組み立てられた )フレンチ警部の推理が「ど、どっひゃ〜〜Σ(゚д゚lll)」

2016-02-10 02:48:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

す、すげげげぇよ、く、クロフツΣ(゚д゚lll) まさに怪事件だよ『ホッグズ・バックの怪事件』 少し謎が強調不足な部分もあり、作中の不可能犯罪が普通の方法じゃ絶対不可能だといことに気づかせにくい箇所もあるんだけど、フレンチ警部の怒涛の推理には「ひゃ〜」と叫んで「ひゃ〜」と唸った

2016-02-10 02:48:53
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

地味な事件がちょ〜派手派手しいワケなんよね。 といっても、バケの皮が剥がれるまでは地味なので、フレンチ警部と一緒に推理を組み立てながら、ジックリと事件と向かい合う読書を行わないと、加速装置を用いた流暢な読書でグングン読んでしまうと、退屈かもしれない

2016-02-10 02:49:16
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

それでも退屈になり過ぎないように、緩急はしっかり効いている。 無茶苦茶で無理のあるタクシーの推理へのセルフツッコミあたりもキュンキュンするシーンだ

2016-02-10 02:50:52
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

作中のとあるデータ(とあるやりとりネ)があまりに不自然で違和感があったりするわけだが、そこを事件の全体像を掴むための推理の第一歩にしたり、第二の事件の発生原因のとっかかりカモと認識するとドツボに嵌ってしまう構成なのもステキ。 あの証拠品の違和感は意図的なんだろうねぇ

2016-02-10 02:51:15
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

作品の企みに対して、驚愕のその地点に至るまでの間に「地味だっΣ(゚д゚lll)」と本を投げ出さないように様々な引っかかりで神経を配ってるわけだし、そんな気配りの中に伏線を仕込んでたりもするわけだし……。

2016-02-10 02:55:55
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『ホッグズ・バックの怪事件』はノーマークだったけど、ミステリ作家として脂ののりが極上クラスだよ。 この名探偵図鑑完読作戦で取り上げた中だと高木彬光の『炎の女』レベルの巧妙さと創意工夫さ

2016-02-10 02:57:54
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