脚本家・北川悦吏子さんの、「脚本家らしい」ツイート集【随時追加予定】
今、録画していたドラマを見ていたら、いったい何がやりたいのかさっぱりわからなくて、もしかして、これが「新しい」ということなのだろうか、とも思い、そういう意味では非常に新しく(見てる間じゅう、何がやりたいのかわからないから、落ち着かない)、でも、私はもういいや、と思いました。はい。
2011-01-19 05:53:26刑事もの(事件解決もの)は、さっぱり興味がないので、一つも見ないんだけど、そういうものの中でも、多分、分析がされているんだろうな。(あれは、ああでこれはこう、とか)。私は、刑事ものを一生書く気がないので、それを分析する気はない。
2011-01-19 05:55:25結局、自分が頭に描いた世界を、どれだけ、それにより近く、表現できるか、それができたなら、一番しあわせなのだ、と思いました。演出ももちろん大切だけど、役者さんはすごく大切で、私はやっぱりすごく役者さんを選ぶ、作家だなあ、と思いました。自分自身の好き嫌いも激しいです。
2011-01-19 05:58:17美しい隣人、なう。面白かった。第二話続けてみちゃおうかな。脚本の神山由美子さんは、昔のともだち。私は昔から、神山さん、書けるなあ…と思っていた。書ける人はずっと書ける。書けない人がキャリアを積んで書けるようになるのを、実は見たことがない。
2011-01-20 01:40:53そのままの意味。ふたりとも、連ドラデビューしたころがいっしょで、ゴハン食べたり、お花見しに行ったりしてた。神山さんは悪女(わる)とか書いてた。私は「素顔のままで」とか。RT @korfric昔のともだちってどういう意味ですか?
2011-01-20 01:44:10作家性の出てるドラマが好き。うまくできてるってのは、まあ、クリアしなきゃいけないとこだけど。神山さんのでいえば、手を握るシーンとか独特のこわさ。そして省略の仕方に、技がある。たまに、ハッとするよ。「ハッとしたよ」とプロデューサーがちゃんと言ってあげてるといいんだけど(多分言ってな
2011-01-20 01:49:04ちょっとああいうの、書きたいんだよね。女同士のドロドロしたやつ。でも、1クール書いてると、参っちゃうと思うんだよね。精神的に…。どう思う?とのんちゃんに聞いたら「能力的にも精神的にも無理!」と即答されました。「謎」あるしね。「謎」生理的にダメなんだよね。書くのは。
2011-01-20 02:04:37でも、神山さんは、デビュー前にシナリオスクールの習作で「世界が私にやさしい間に…」というタイトルのドラマを書いてて、ご自身も美人ちゃんだったらしくて、なんていうか、もう「冴え」が見えるなあ…と思ったよ。その話聞いた時。
2011-01-20 02:07:35美しい隣人を見ていた。2話。無理…私には無理…と思った。面白いけど…。書けない。絶対に、いらいらしてしまいそう。見ていてこれだけいらいらするということは(なんなの?なんなの?仲間はいったいなんなの?)書いてたら、この10倍はいらいらするということだ。無理。焦らすのがすごく苦手。
2011-01-20 03:56:19あと、だんだん、エスカレートする手口。これを書くのも、ダメそうだ。思いつきそうな気がするけど(内館さんのとか見てても、思う)、これやると私は、安定剤が必要になってしまいそうだ。書くものに飲み込まれるので。
2011-01-20 03:58:18たとえば、その人の前で笑っておいて、その人がいなくなったら、もらったものをグシャッとして捨てる(ケーキとか)とか、そういうシーン書くと、そういうシーンおばけか出て来そうだ。夢に見そうだ。いや、冗談じゃなく。
2011-01-20 03:59:38私は、昔、制作会社にいたけれど、火曜サスペンス(今はもうない)とか土曜ワイドとか、なんとか殺人事件とかそういうの、考えてると、こわい夢見てうなされて、本気で精神衛生上悪くって、上司に言って、違う班にしてもらったことがあります。
2011-01-20 04:02:11でも、「冬のサクラ」よりは、「美しい隣人」が書いてみたい。あ~言っちゃった言っちゃった。腕の見せ場がありそうなので。あっ、でも、冬のサクラには、冬彦さんダンナがいるから(あれ、冬彦さんになってくんだよね?)そこは、見せ場だよね。いったい、何をやらせるか。
2011-01-20 04:09:19私の冬彦さんの見せ場で記憶に残ってるのは、木馬でした。すごい。「まだ、君はぼくの妻になっていな~い!」っていうセリフもすごかったでした。
2011-01-20 04:11:11これはできるの。謎を隠して、少しずつ見せる。これが苦手。反則、と思う。RT @dorari1293 そんな事ないです。えりこさん焦らし上手です。「晃次、紘子そうじゃないのー!」「ドクター!!」って何回叫んだ事か。気持ちのすれ違いの焦らし方はハンパないです!
2011-01-20 04:13:25恋愛もの書いて、何にドキドキするかを考えている分には、心は壊れないのよっ。人と人との間で何がこわいかを、考えて、エピソードにして、何十も出していくのは、やはり精神的にタフでなくては?と思うのよ。
2011-01-20 04:19:15でも、私は、書き手としてもうひとつのドキドキを抱えていて「ねえ…これ大丈夫だよね?ちゃんとオチるよね?(オチあるよね、の意)。収拾つくよね。とにかくこの回、面白きゃいいって思ってないよね」と考えてしまうこともあります。連ドラ。
2011-01-20 04:21:30ああっ、実は、三日くらい前に、悪口書いてあるの読んでしまって(自分の。ネットでね)、きのうから、三つに1つ、ツイート消してる。感じ悪いんじゃないかって。だから、ああいうのって悪だよね。私が傷つくから、じゃなくて、面白いかもしれないものが、世に出なくなっちゃう! (つづく)。
2011-01-20 08:40:14だから、クリエーターは叩いちゃダメ!叩かれて奮起して面白いもの書ける人って、いないんだよ。結局、みんなが損をしちゃうってことわかってほしい。(変な説得の仕方だけど、クリエーターは実はそこを一番心配してる。自分が傷つくことより、自分が臆病になって面白いものを世に出せなくなること)
2011-01-20 08:44:15だって、ほら。作家は書けなくなったら終わりだし、アーチストだって、歌作れなくなったり歌えなくなったらら終わりだし、映画監督なら、撮れなくなったら終わり。「死」以外にもうひとつの「終わり」を持つ人たちだからさ。(つづいた)。
2011-01-20 08:47:10そう。傷つくことがこわいんじゃなくて、萎縮することがこわいの。仕事に影響するから。RT @marry_suzu 私もクリエイターじゃないけど、わかります。ひとは、傷つきやすいのです。批判されると、すぐ萎縮しちゃいます。
2011-01-20 08:55:19あ、もちろん、鋭い批評は別ですよ。それは、受けて立ちましょう。でも、実をいえば、それにしたって、プラスには働かないことが多いと思います。私はいろんなアーチストを見てきましたが、彼らの創ったものをより多く楽しむためには、見守り、応援することが一番だと、ファンの立場から思います。
2011-01-20 09:00:36