安倍首相が、個人の尊厳の尊重を包括的かつ総合的に定めた条文が何条かさえ知らずに憲法改正案をぶちあげていることを暴いた民主・小西議員の質疑。Ｈ25.3.29参議院予算委員会／@buu34さんによる掘り起こし。

buu @buu34

小西さんが安倍シンパからクイズ王と揶揄された憲法質疑、初めて見た当時は、総理の無知に呆れながらも、小西さんの態度も感じよいとは言えないと思った。でも、自民党改憲草案をちゃんと知った今は、あの時小西さんが総理を問い詰めた、その原動力は、自民党草案への怒りであることが良く分かる。

buu @buu34

自民党が基本的人権を尊重する気がないことに対する怒り、だからこそ、憲法13条を知ってるか、分かっているか、と問い詰めたのだ。 その安倍が改憲を口にし始めた今、物凄く重要な質疑、見るべし。

buu @buu34

Ｈ25年3月29日　参議院予算委員会　議事録発言89～ 小西「現行憲法ですね、総理は憲法を変えると言っておりますから、現行憲法の基本構造についてちょっと整理をさせていただきます。 総理、三権の長である、行政のトップ、内閣総理大臣の立場としてお答えください。

buu @buu34

小西「憲法の中で一番大切な条文を一つだけ挙げてください。何条ですか」 安倍「一つだけ挙げることはできません」 小西「憲法の下で三権の行政権を率いて国民の権利と自由を守り福祉をつくる、そのための使命を帯びる、憲法上の使命を帯びる内閣総理大臣として、たった一つだけ挙げてください」

buu @buu34

安倍「私は憲法遵守義務を帯びておりますから、一つだけ挙げることはできません」 小西「今、後ろから優先順位は決められないというやじがありましたけれどもれども、憲法が基本的に分かっていない方。実は、理論的には分かるんです。では具体的な話、

buu @buu34

小西「総理、憲法において包括的な人権保障、包括的な人権規定と言われる条文は何条ですか。安倍総理、どうぞ答えてください」 安倍「今そういうクイズのような質問をされても、暫定予算を議論をしているわけでありますから、余り生産性はないんじゃないですか。それだったら、

buu @buu34

安倍「そういうのを聞くんだったら、私に聞かなくても調べればいいじゃないですか」 小西「私は知っています。今総理が答えられなかったことは、大学で憲法学を学ぶ学生が一学期でみんな知っていることですよ」

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安倍「これは、済みませんけど、大学の講義ではないんですよ。国会で大切な暫定予算の議論をしているんですよ。こんなやり取りが生産的ですか」 小西「暫定予算の質問にふさわしくないと言いましたけれども、憲法の中で最も大切な条文の位置付け、

buu @buu34

小西「またその内容を知らずに予算を編成し執行すること自体が内閣として失格なんですよ。まあ、そのことおきます。じゃ、今総理は人権の包括規定を知らないということをこの国権の最高機関の委員会の議事録に付させていただきました。では、聞きます。総理、

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小西「個人の尊厳の尊重、個人の尊厳の尊重を包括的かつ総合的に定めた条文は何条ですか、憲法、日本国憲法何条ですか」 安倍「まず、余り人を指さすのはやめた方がいいですよ。これは人としてのまず初歩ですから。そのことは申し上げておきたいと思います」 小西「指さすのは、やむにやまれぬ、

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小西「国民のためにやむにやまれぬとき以外はしません。では、今、私が問うた質問。個人の尊厳の尊重を包括的に定めた総括的な規定は何条ですか、憲法第何条ですか」 安倍「それをいきなり聞かれても、今お答えできません、こんな相手がすぐ答えられないことを今ここで質問して、

buu @buu34

安倍「まるで自分の方が優越に立っているような、そういう子供っぽいことはやめましょうよ」 小西「私の質問が、仮に日本国憲法が五十条、五十一条、五十二条、五十七条まで何を決めていますかと聞かれれば、私も残念ながら明確には答えられません。後ろから今官房長官が助けに入りましたね。

buu @buu34

小西「総理、憲法において、あなたは今、包括的な人権を定めた条文を知りませんでした。では、幸福追求権を定めた条文は憲法第何条ですか。幸福追求権を定めた条文は憲法第何条ですか。どうぞ」 安倍「それ、こういうやり取りは、私、何の意味があるか分かりませんよ。

buu @buu34

安倍「じゃ、これを決めた、憲法九十三条、九十一条は何だとか、そういう、何の意味があるのか分かりませんけどね。これ、やるんだったら大学の憲法学の講義でやってくださいよ」 小西「今議事録として、総理は幸福追求権を定めた条文を知らなかったということを私は付させていただきます。

buu @buu34

小西「総理、今総理が答えられなかった条文は、総理が声高に言っている普遍的価値の実現あるいは法の支配の実現、その中枢を成すものです。また、日本国憲法が何のためにあるのか、日本国憲法の下で立法府、行政、司法が何のためにあるのか、全てそこに行き着く究極の条文なんですよ。

buu @buu34

小西「憲法法第十三条ですよ。憲法第十三条を知らない。憲法五十条から五十七条までの条文が分からなくても、具体的、個別に言えなくても、憲法十三条が分からないというのは、これは驚愕の事実ですよ、総理。あきれます。今お手元に自民党の憲法改正草案で憲法十三条の新旧対照表がありますよね。

buu @buu34

小西「憲法十三条、日本国憲法の憲法十三条を見て、御自分の言葉で日本国憲法の憲法十三条の意味を説明してください、御自分の言葉で」 安倍「何か興奮して質問しておられますけどね、このやり取り自体に私は何の意味があるのか分からないんですが、要するに、憲法の条文でこれを知っているか、

buu @buu34

安倍「あれ知っているかといっても、全く私は意味を感じません」 小西「では、お話、議論してもしようがないということがよく分かりましたので、先に進めさせていただきます。何も知らないということがよく分かりました。

buu @buu34

小西「自民党の憲法改正草案は、憲法第十三条、幸福追求権、個人の尊厳、そして公共の福祉、最も重要な人権の原理を定めたその条文について、その公共の福祉を公益及び公の秩序と変更するとしています。今お手元にＱアンドＡがありますよね。ＱアンドＡを基に、あるいは御自分の言葉で結構ですけれども

buu @buu34

小西「どういう目的、内容でその憲法十三条を公益及び公の秩序と変えるのかを御説明ください」

buu @buu34

と、この質疑はまだまだ続くのだけれども。で、公共の福祉の考え方を、ちゃんと文献を読み上げることで、これまでの解釈を明らかにし、自民党草案の問題点が浮き彫りにされるのだけれども。

buu @buu34

この時の質疑は、条文の書かれた資料を配布し、質問通告もしてあったという。 それで、この総理の対応ぶり。 憲法改正、改正と言いながら、何をどう変えるのか、全く頭に入っていない。野党議員が投げてくる質問の真意を忖度することが出来ない。

buu @buu34

憲法は押し付けられたものだから、「美しい国柄」に合わせて変えるのだ、という意気込みだけあって。 現行の憲法も理解しておらず、これから、どの条文を、どのように変えるつもりなのか、具体的問題意識がないから、質問通告があっても、かみ合った質疑が出来ない。

buu @buu34

なんか、とんでもないんですけど。

buu @buu34

そういえば、昨夜コピペした、３年前の小西・安倍クイズ王質疑の時点では、安倍は「自民党憲法草案は自民党のことなので、政府の立場ではお答えできない」とは言ってなかったんだな。これ、いつからの作戦なんだろかね。