渡邊芳之先生ynabe39の「昔は「貧乏な家に生まれても教育を受ければ貧乏から抜け出せる」というのが「環境論」だったのが「貧乏な環境に生まれたら教育も受けられない」のが「環境論」になってしまった。」
よい方向に変えられる,と誰もが信じる時代には環境論の制御主義が流行し,変えられない,とみんなが思う時代には遺伝論の予測主義が流行する。
2016-02-24 07:30:10「あとからだっていくらでも変えられるのだから」という考え方だと遺伝指標にはあまり意味がない。どっちにしても世界観やイデオロギーの問題である。
2016-02-24 07:31:52いっぽうしばき上げられる世代からしてみれば「しばき上げの首謀者」が信じているヒューマニズムなんて信じられるわけがないのだ。その首謀者たちは「環境の調整のコストが公的に負担される時代」を存分に享受して育っている。
2016-02-24 07:41:46@ynabe39 先生の論を敷衍していくと、自分ごとに関しては「遺伝論」的に「俺は変われないんだから保護しろ」と言い、他人ごとに関しては「環境論」的に「人間は変われるはずだから努力しないのは怠惰だ」と言うのが、自己利益を拡大するための最適化戦略になってしまうことに気づきました…
2016-02-24 08:24:17「環境調整コストが公的に負担されている時代」にフリーライダー叩きが起こるのはある種「健全」な現象だと思うが、「環境調整コストが受益者負担」になってしまった時代に、前時代の感覚のままで未だにフリーライダー叩きが続くのには病理を感じてしまう。
2016-02-24 08:57:33もっとも自分もちゃっかりフリーライドできるし、人間それが当たり前、といった図太さを兼ね備えた若い人が少なくとも私の周りでは増えてきているように感じるので、古い時代の感覚の人たちがスムーズに退場してくれさえすれば、彼らの感覚が制度として再び結実していくこともありうるだろう。
2016-02-24 09:04:32まあ、あの最終巻ナウシカの選択こそが「環境は自分たちの手で変えられる」という旧世代のヒューマニズムそのものなのだが、ポスト311以後の状況下では、まさにそのヒューマニズムがひどく歪んだ形で援用されていると思う。
2016-02-24 09:27:58「マンガの話がほんのちょっとでも出てきたら全部マンガの話だと思う人」「最近と言ったら最大でも10年くらいの期間しか考えない人」がそれぞれすごく多いことがわかった。
2016-02-25 06:55:50