2016年2月25日参議院議員会館講堂で行われた《人種差別撤廃施策推進法の成立を目指す２．２５院内集会》に参加した感想

k3_neoprotesters @k3_neoprotester

さて、昨日、参議院議員会館で行われた《人種差別撤廃施策推進法の成立を求める院内集会》に参加してきましたので、その様子など、ちょっと書いてみます。

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冒頭に、この法案を提出した超党派の議員連盟の代表である民主党の小川敏夫議員のSpeechがあったのですが、個人的にはここが一番ジーンときました。《この法案が通るとは断言できない。しかし、私達も諦めません。》という言葉は正直いって嬉しかった。

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正直、私達Ｋ３でも署名アクションをやってるんですが、なにせ、強力者の方を全部合わせても５～６人の小集団。いろんな意味でキツいんですが、こうやって議連の代表が《諦めない》と明言してくれるのは、率直に言って「勇気」を頂けたように思います。がんばってください！がんばります！と。

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国連ＮＧＯ・ＣＣＰＲセンターの白根氏のによる報告は「アジア諸国における人種差別撤廃法制度の整備状況」に関するものでしたが、知識ベースでいろいろ勉強にはなりました。資料をそのままＵＰしたいとこですが、いろいろあるので、それは割愛。ちょっと気になったのが、国内人権機関について。

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《世界各国の国内人権機関》という項目で報告された内容が興味深い。《パリ原則との整合性》の観点から評価がされているそうで、《全て満たす》を意味するＡステータスは現在７１ケ国。Ｂステータスが２５ケ国。《全く満たさない》を意味するＣステータスが１０ケ国。

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アジア地域（中東含む）でのＡステータス評価なのは、アフガニスタン、インド、インドネシア、ヨルダン、マレーシア、モンゴル、ネパール、フィリピン、カタール、韓国、東チモールなど。２０１５年１１月の審査でタイがＡステータスからＢステータスに降格した、という事も資料には書いてあった。

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他方で、アジア地域で国内人権機関がない国は、２０１５年１１月時点の調査では、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、北朝鮮、日本、ラオス、パキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、ベトナム、だそうで。

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そして、人種差別撤廃条約、等の「個人通報制度」を採用しておらず、且つ、国内人権機関もないアジア地域の国、となると　ブータン、ブルネイ、中国、北朝鮮、日本、ラオス、パキスタン、シンガポール、ベトナム、の９ケ国しかない。こうして見ると、、、、いろいろ考えてしまう訳で。

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大阪での条例の意義と被害実態調査に関する金尚均教授の報告も面白かった。先日成立した大阪の条例について、１条の目的規定から、保護法益を《個人の尊厳の保護と、ヘイトスピーチによる市民の差別意識の発生の防止》とクリアに説明されていたのは、非常に解り易いと思った。

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また、民族学校の生徒の意識調査についても、細かい内容は挙げないけれど、結構《重たいモノ》を改めて感じさせられた。ほんとに、アカンでこの状況。なんとかしやんと。《人間として平等に扱われていない》と感じた民族学校の高校生が７０～８０％もおるとか、あかんでこんなん。

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また、川崎の状況について。沢山の写真が、新大久保闘争の頃と殆ど変わらない状況を示していて、ちょっとツラくなった。新大久保では約７ケ月で《止める》ということに一応辿り着いてる（最近再発し始めててそれもツラいが）。何故、止めれんのだろうか。ナニが《違う要素》なのか？ツラいなやっぱ。

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などなど、約２時間の集会だったんだけど、非常に示唆も多く、有意義だったと思う。締め括ると、小川議員の《諦めない》という言葉に尽きると思う。４－５月に議会で審議になる。しっかり審議してもらう準備を３月末までにどうできるのか。考えながら、出来る限りのことを。《諦めない》。