#20160227ドストエフスキー読書会メモ

#20160227ドストエフスキー読書会 一参加者による個人的メモです。
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升目 @merongree

③「あのひとも面子は保てたし、次はきっと受け取ってくれますよ」というアリョ0シャには、憐れみを与えようとして失敗したムイシュキンの経験が含まれている。反省が生かされていて、ムイシュキンの子孫みたいなもの。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:18:18
升目 @merongree

③リーズの「でもこんな風に他人の心を解剖することは悪いことじゃないかしら?」に対して「ああそう考えることはとても殉教者的なんですよ」とアリョーシャが感激するシーン。自分の実行しようとした善行に絶えず反省を重ねる様が行者らしいのでは。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:19:40
升目 @merongree

③ムイシュキンもナスターシャも半分あの世の人なので、中盤になって急に読みづらくなるのは現世の話しになるから。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:20:34
升目 @merongree

③ナスターシャの「10万ルーブル持ってきたらあたしはあんたのものよ」発言、あれは「日鼠の皮衣を持ってきてくれたら結婚します」というリアルかぐや姫で、そもそも突っ撥ねの一種だったのでは。そして燃やすし。欲しかったのは真心という奴では #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:23:32
升目 @merongree

③ロゴージンは能動的な欲望の人のように言われるけど、ナスターシャがロゴージンといてもつまらないといって泣いたときにトランプもってきて遊んであげる描写、妙にリアルさがある。彼は一生トランプでも満足できた人ではないか。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:25:35
升目 @merongree

③他方、ムイシュキンとアグラーヤの仲直りもハリネズミのプレゼントである、、、どのカップルもみんな小学生みたいな、、、悪霊のスタヴローギンとかリーザとか考えてみれば大人の恋愛組がここにはいない、、、、 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:26:32
升目 @merongree

③ラストシーン、ナスターシャの足元に薄物がふわと置いてあって足だけが見えてるという場面。これはパンティなのか?とにかくエロティックな場面でドストエフスキーはこれを描きたかったのであろうなと #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:28:44
升目 @merongree

③「憐れみを受けることの出来る人間は凄い」という理論、またナスターシャがそれを受けられず、ムイシュキンでは与えることに失敗してたけれど、カラマーゾフのアリョーシャは、与えられることに頓着せず、与えることにすら成功していた。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:30:39
升目 @merongree

③カラマーゾフでアリョーシャは、「自分が一体誰の金で暮らしているのか分かっていなかった」という説明があり、己の能力に頼って自活しようとしていたイワンとの対比になっていた。イワンはプライドが高く恵まれることに耐えられなかったのだろう。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:31:43
升目 @merongree

③アリョーシャは「恵まれるものに突っ撥ねられる」という経験さえ踏まえ、かつ「相手も面子が立ったら受け入れるだろう」というムイシュキンがしとかないといけない反省を回収して与えることにすら成功。かなりバージョンアップ公爵である。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:32:48
升目 @merongree

③スイスではムイシュキンは、女性を救うことに成功した。でもペテルブルグでは、何故か失敗した。彼は変わっていないはずなのに。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:33:46
升目 @merongree

③そもそもドストエフスキー男性キャラは、なぜか「病気の、だれからも馬鹿にされているような憐れな女性と結婚する」という儀式?みたいなのがある。ラスコーリニコフも下宿の娘と結婚しようとし「彼女がびっこならもっと好きだっただろう」と #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:35:27
升目 @merongree

③スタヴローギンもマリヤと結婚したし。(マリヤは処女と言っていたが結婚生活もなかったと思われる。フョードルもスメルジャーシチャヤを女として扱うというのはこの類か?)アリョーシャも車椅子のリーズと結婚しようとする。恐るべし。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:36:44
升目 @merongree

③ムイシュキンはマリヤと偽装カップルになることで救ったようだったけれど、ペテルブルグではなぜ結婚で救えなかった?それはナスターシャが受動的に愛されることに幸福を見出せない人だったからでは。彼女に必要なのはケアでなくエンパワメントだった #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:38:36
升目 @merongree

③ナスターシャはどうしたらエンパワメント出来たのか、その方法までは不明。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:38:59
升目 @merongree

③すみませんムイシュキンのスイスの女性はマリヤじゃなくてマリイでした。。。。今気づいた。。。。  #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:40:24
升目 @merongree

③ナスターシャとアグラーヤとムイシュキンという地獄の三者面談、ナスターシャが大勝利するわけだけれど、もしアグラーヤではなくマリイを代入したらどうなる? 果たしてナスターシャは勝てたか?  #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:41:33
升目 @merongree

③その場合は(満場一致で)マリイが勝利だっただろう。。憐れみの愛とか何とかいってムイシュキンはマリイを取っただろう。「あの子を取るの?」って相手が弱者なら、恐らく。  #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:42:16
升目 @merongree

③だがナスターシャに対してもマリイに対しても、ムイシュキンは「憐れみの愛」で接していたはず。同じ病人の女性としても、なぜマリイの圧勝と思えるのか。なぜナスターシャは負けると思えるのか。それはナスターシャが強いから、美しさにおいて。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:43:24
升目 @merongree

③(個人的意見だけど、その世界で誰の顔が美しいとされているのか、それは設定の段階で気になる。誰がイヴの顔でその他の顔なのか)エパンチン家の姉妹で最も美しいのはアグラーヤ、でもそれよりもナスターシャはさらに美女だった。対面して分かる序列 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:45:37
升目 @merongree

①ムイシュキンのてんかんの発作は、世界と波長を合わせるためのチューニングという感じもする。大人と交わるようになってたびたび必要だったのでは。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:48:05
升目 @merongree

①ムイシュキンのガーニャに対する「あなたは平凡な人ですね」イッポリートへの「私たちの幸福の側を通り過ぎて下さい」など、あまりにも正直で殺傷能力の高い発言、やはり優れ切った目であって見返されていない、、 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:49:27
升目 @merongree

①スイスにいたときは子供たちと~というけれど子供たちだって大人になっていたわけで、長年付き合っているひとはいないのか?一定の年齢になるともう関係性から向こうからログアウトしていた? #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:50:41
升目 @merongree

①ムイシュキン、たびたび自分が馬鹿にされていることについてそれぐらい分かりますよと怒る。あとレーベジェフのことは全然よく言わない。聖人てわけでもない。結構例外がある。 #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 20:51:37
升目 @merongree

③「おりこうに悪女を演じていた」ナスターシャ。彼女の行動は突飛なようでも、相手が嫌がるかぐらいは分かっている。ところでムイシュキンはおりこうに聖人のロールをやれなかった…相手が自分を見る視線を持っていなかった… #20160227ドストエフスキー読書会メモ

2016-02-28 21:05:23